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森組 in 小牧市民会館(12月21日):高野うるお

その1

一昨日にもう仕込みを終わらせてあった為、っと言うわけではないが、朝から本番。工業高校だった。なつかしい気持ちになった。以前私は、とある工業高校の音楽講師をしていたからである。
神奈川にあるその学校にはいろんな子供がいた。東北大学工学部にそのままは入れちゃいそうな秀才や、とてもハイティーンには見えないものすごい厳ついやつとか(ラグビーで有名だったから)。とはいえ大部分のこどもたちはここから工業や電気や化学の専門に向かう入り口として入学してきたのである。
ただ他の学校でもそうなのかもしれないが、この学校では途中退学してしまう生徒が多かった。原因はいろいろあるだろうけど、少しずつ授業に出なくなり、休みがちになり、そして来なくなってしまう。
そしてある日そのような傾向が出てきた一人の生徒が階段を上がっていく姿を見つけた。その後彼は辞めてしまった。
私は、あのときなぜその後ろ姿によびかけ、しがない音楽講師であろうとも、ひとことふたこと声をかけてあげなかったのか、今でも悔やまれて仕方がない。



その2

午前からの本番だったので、昼食を取ってからバラシ、そして移動。トラックは運転手2人(私と2月の精)と助手1人(3月の精)という久々の3人体制。小牧から京都長岡京まで2時間強の移動だ。あっという間だった。なぜなら助手は花島氏。話に花が咲くのは当たり前(ハナシマシとハナシマスがそっくりだということもあるかもしれない)。

長岡京(長岡天神)から個人的にかっこいい車両だと思っている阪急電車に乗って烏丸(京都)に移動。ホテルにチェックインし、さて飯でもと下りてきたところに、かの座員たち。偶然の出会いではあるがそのまま鍋を食べに行くことに(といっても鍋をがちがち食べるのではなく鍋に色々な具を入れて食するのである。あしからず)。



水菜と油揚げのみのとてもシンプルな基本鍋(我々はこれをハリハリ鍋と呼んでいたが本当のハリハリ鍋はちょっと異なるようなので、あえてここではハリハリ鍋とは言わないでおく。)にカシワだの豆腐だの色々な具をトッピングして食べた。



(おそらくこのお店だからということの公算が大きいと思われるが)私は油揚げがこんなにおいしいもの、というか油揚げにおいしいおいしくないがあろうとは思わなかった。トッピングひとつひとつはリーズナブルにもかかわらず、お店の油揚げを食べ尽くすほどの量(もちろん他の具も)を注文し食したため、我々にとって清水の舞台から飛び降りるほどの(京都だけに)思い切った出費をしながらも、とても満足なひとときを過ごしたのであった。



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