森組 in 世田谷区民会館(12月26日):萩千尋
7月、暑さと忙しさの交錯する最中にお稽古をし、9月、忘れた頃にまた小竹向原でお稽古をし、その勢いで怒涛のツアーに雪崩れ込んでしまった森組。9月~12月、足かけ4カ月。ミヒャエル・エンデもびっくりの『はてしない旅』にも、ついにエンドマークが打たれることになりました。
12月26日、世田谷区民会館。
前日の夜は、広島公演を終えたその足で東京へ22時過ぎに帰ってきたため、みんなそれなりに疲弊してはいるものの、中でも一際やつれきった様相を呈しているのは、この度デビューの斎藤路都ちゃん。
広島駅にて、真っ先に(割り込んで)新幹線に乗り込み、棚に荷物を、座席にハンドバッグを、机にお弁当を置いて、何故か忽然と姿を消すという伝説を残した彼女は、会う人ごとに『ご迷惑をおかけして申し訳ありません』と陳謝を繰り返しておられました。
彼女こそ、レジェンド・オブ・森!(色んな意味で)
本日は、ツアーファイナルでありながら、記録用のビデオ撮影もあるという、なかなかに盛り沢山な一日でもありました。
にも関わらず、条件的にはかなりイレギュラーな部分が多く、照明家の皆様は大奮闘。
…御陰様で、通常と何の遜色もない、ファイナルに相応しい仕上がりとなりました。流石、プロのお仕事でございます。
「若い人が多いから!」と、主催様が用意して下さったフルボリューム弁当(トンカツ、唐揚、フライ、ハンバーグ)を、そう若くもない人々で平らげ、そのパワーのまま、リハーサル、本番へと向かいます。
長きに渡るツアーを経て、みんなへろへろパンチの筈なのに、ファイナルであるが故のラストスパートなのか、撮影されているが故の集中力なのか、とってもテンションのかかったなかなかな公演だったのではないでしょうか。
黄緑色のシートが見えなくなる程の満員御礼、盛大なる拍手を頂いて、ファイナル公演は無事終了したのでした。
沢山の方にお手伝い頂きながらバラシを終え、まっさらになった舞台の上で、ツアー締めの御言葉と、燦々七拍子。ええ、燦々ですとも!
かくして、「もしかして永遠に終わらないんじゃないかしら」と誰もが思った、長く濃密な森ツアーは、その幕を下ろしたのでした。
また来年、お会いしましょう!
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★世田谷で見かけた、森のひとたち。★
本番前にアイライン補強、真のヒロイン女優さま。
本番前にエネルゲン補給、炎のアフロ女優さま。
本番前に前髪を切る、来年干支のウサギちゃん。
本番中に自らの裾を繕う、家庭的な女官長さん。
本番中にバナナで元気いっぱい、野性的な女王陛下。
本番後にアルコール消毒、健康命のピアニスト。
本番前後に魂を吸う、国籍不明のエキゾチカ。
隠し味の追求に余念がありません。
咽喉飴の吟味に余念がありません。
小芝居の研究に余念がありません。
…何だか余念だらけです。
★そして世田谷以外で見かけた、森の人たち。★
グレープフルーツを絞るオトコマエ
ラーメン・ギョーザ・ビールを愛するオトコマエ
前傾姿勢になるオトコマエ
豚の書き割りに入ってもオトコマエ
御祝儀袋を書き間違えるオトコマエ(あ、森じゃなかった!)
仕事しているオトコマエ
皆様本当に、お疲れさまでした♪
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