「音楽する喜び その音楽で育つ喜び」
林光さんが生前、共同研究者をしていた音楽教育の会の全国大会が今年は熊本で開催され、大石哲史、島田大翼、高岡由季、田上ナナ子が参加しました。
大会は8/9午後からのスタート。午前中は、リハーサルや準備が続きます。
準備が進むなか、長崎に原子爆弾が落とされた11時2分、大会実行委員会からの呼びかけで、みな作業の手をとめ一分間黙とう。原爆の悲劇が二度と繰り返されないよう平和を祈りました。
TシャツやCD、DVD、楽譜など販売するこんにゃく座ブースです。
熊本の保育士を中心とした実行委員のみなさんは、困った時にすぐ声をかけてもらえるよう、おそろいのTシャツを着ています。
大会のはじまりは、熊本の子どもたちによる公開リズム。園ごとに職員のみなさんと登場! どこか誇らしげに、元気いっぱいのリズムでした。
開催地熊本の保育士、小学校の先生による実践の報告。子どもたちの歌を収録したテープを聴き、今大会で掲げられた「音楽で育つ」ということの具体的な取り組みに触れることができました。
共同研究者のピアニスト志村泉さんの時間は、バッハ、ブラームスなどピアノ曲の演奏と、大石さんと大翼が林光、萩京子作曲によるソングを7曲、そして丸山亜季さん作曲による2曲を歌いました。
志村さんともうひとりの共同研究者である寺嶋陸也さんのピアノで、参加者全員でたくさんの歌を歌い合いました。
2日目8/10は、朝から夕方まで丸一日充実したプログラム。
スタートはおとなたちのリズム表現。群馬の保育士たちによるリズムは圧巻です!
その後は、全国の人たちの実践を聴く時間。0歳児から中学生まで、さまざまな教室や保育室でうたわれた子どもたちの歌を聴き、感想や意見を出し合います。
熊本実行委員が歌う時間はオペラ『セロ弾きのゴーシュ』から狸のシーンを演奏。保育が終わったあとに集まって練習を重ねてきたゴーシュ。大会のしおりや、ステージの飾り、会場前のオブジェなどがすべてゴーシュの世界を表現していて、熊本のみなさんの想いがつまった演奏でした。
寺嶋さんの時間は、サティ、バルトークなどのピアノ曲の演奏と、寺嶋さんが大学院の修了作品として作曲し、1995年にこんにゃく座が初演したオペラ『ガリレイの生涯』の最終場を、大石(ガリレオ・ガリレイ)、大翼(アンドレア・サルティ)、高岡(ヴィルジニア・ガリレイ)、そして寺嶋さんのピアノで披露しました。
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充実した時間を過ごした8/10夜、熊本に線状降水帯が発生し猛烈な雷雨によりあちこちの道路が冠水。明け方、公共交通機関はすべてストップ、会場も臨時休館を決定。大会3日目は中止となりました。
実行委員のみなさんは車で会場に来て撤収作業をおこない、参加者のため交通情報を発信し、車で送迎をするなど、全員が無事に帰宅できるよう心を砕いてくださいました。そして最後に、大会運営委員、実行委員のみなさんだけでの閉会式(この時も、参加者の荷物発送のため郵便局で作業中の方もいました)をおこないました。
2日間がとても素晴らしい内容で、最後の日はどんな時間になるか全員が楽しみにしていたので、熊本のみなさんは特に悔しさが残ったと思います。
しかしこれは、近い将来もう一度熊本大会を!ということでは?! その時を楽しみに待ちたいと思います!
※写真は大会実行委員会の許可をいただき掲載しています。
全国大会では、素敵な時間をありがとうございました!
返信削除1日目、大石さんや島田さんの歌に舞台にくぎ付けになりました。
2日目、私はこの日初めて『ガリレイの生涯』(の最終場)を観ました。皆さんの演技力や歌唱力に感動し、ガリレイの世界を身近に感じられた楽しい時間でした。
しかし、その後あんなことになるなんて、誰も予想していなかったと思います。実行委員の方達と参加者のたくさんの思いを残して、ひっそり閉会したのが、残念でなりません。
追伸︰その節は、こんにゃく座のブース前でお騒がせして、すみませんでした!写真、お二人に声をかけてくださり、ありがとうございました!いい思い出になりました。
こちらこそ、ありがとうございました。ブースにもお立ち寄りいただいたのですね。充実した2日間をみなさんとともにすることができ、今回の大会は一生忘れられない大会となりました!
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