『ネズミの涙』稽古場日誌(1月15日) 富山直人

毎日稽古場へ向かう電車の中で、台本を読んでいる。
いままでやってきた場面を思い出しながらだったり、これから先の場面を考えながらだったり。
そこで小さな発見があったりする。

今回の台本で、読みながら泣いてしまう場所がある。
どうしても泣いてしまう場所がある。何度読んでも泣いてしまう。
しかし、朝の電車の中で無精ヒゲを生やした身長180cm体重90kgの男が本を読みながら泣いているのは、はっきり言って異様である。怖いかもしれない。キモいかもしれない。どうかと思う。
なので、台本で顔を隠して鼻をグズグズ言わせている。

そして稽古場。
今日は西組の稽古。
ボクは東組なので、西組の稽古をじっと見る。
集中しながら見るので、見るだけで結構疲れる、そしてお腹がすく。なぜか自分が稽古している時よりもすく。

今日は、懐かしくて甘酸っぱくて切なくてくすぐったくて可笑しくてあったかくて優しい場面。

見ているうちに、なんだか泣きそうになる。
しかし稽古場で、無精ヒゲを生やした身長180cm…(以下略)

東組のウチの家族は、どんな場面に出来るだろう。

今日新譜が出た。

おっ母ぁが、太鼓を叩きながら歌い、狂ったように踊る。

とある。

どうする?
やれんのか!

きっとやる!と思う。


朝の自主稽古後、東組家族の集合写真。

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