下北沢にて開催された、新しい和の世界をテーマにした公演、J-Vibs Project #0『花鳥風月』に、冬木理森が出演しました。
今回 冬木は、世界を旅する能役者・演出家の今井尋也さん、そして同じく旅する書道家 村野瀧玖さんとのコラボレーションを中心にパフォーマンスしました。公演主宰はCMヒットメーカーでも有名な振付家の香瑠鼓さん。
能、舞踊、書、音楽、照明と様々なジャンルの表現が、即興セッションとして一つの空間の中で交差しました。
【香瑠鼓さん・今井尋也さんとの『竹生島』】
能役者の今井さんとご一緒させていただくのは、今回で2回目。今年のゴールデンウィークには、今井さん演出の現代能舞台に出演させていただき、ジャンルやアートの垣根を越えて創られる新しい能の世界に、強い刺激を受けたばかりでした。
(創作能 ブラジル神話『オパラ川』より)
今井さんの作品は、実際にその土地を訪れ、フィールドワークを通して得た肌感覚から創られることも多いそうです。
今回の演目『竹生島』も、もともとある能の題材を軸にしながら、今井さんが本番直前まで巡っていた糸島をはじめとする九州の霊地での演奏ツアーでの体験が重なり、構想へと繋がっていきました。
3人で合わせたのは ほぼ当日の即興。そのため、昼の部と夜の部でも大きく変わり、非常にスリリングで面白い時間となりました。
今井さんの能管と、香瑠鼓さんによる「蝶々」の舞から始まる幽玄な世界。蝶々は、現世に逢いに来た故人の魂。
演奏が小鼓へと変わり、シャーマンである「伊都国女王」の水鏡の舞。神聖な儀式から、取り憑かれていくような狂気へと変容していきます。
時代を映し流れ続ける「水」が、琵琶湖の神域・竹生島へと繋がっていきます。音楽とともに天から白い花が降り注ぐという美しい情景の中、月夜の水上へと舞い降りる香瑠鼓さんの「弁財天」。
音響振動療法「マナーズサウンド」の響きとともに、冬木もクリスタルボウルの演奏と歌で参戦しました。
今井さんにお借りしたクリスタルボウルが、これまた凄かったのです。クリスタル素材そのものが共鳴する浄化の響きに加え、空間ごと異空間に飛ばすような倍音の振動。鳴らしている自分自身の身体まで、その響きに持っていかれそうなくらいでした。そして演奏者の精神状態がすぐ音に表れてしまう、僕にとっては修行のような楽器となりました(笑)。
終演後には、クリスタルボウルの振動を身体で感じてくださったお客様にたくさん声をかけていただき、とても嬉しかったです。クリスタルボウルを演奏しながら、カズーやティンシャなど、いろんな楽器をやっていたりもしました。
3人の音と身体と空間の響きが重なっていき、クライマックスではロック音楽とともに、今井さん演じる「龍神」が琵琶湖の底から謡と舞で力強く登場。龍神と弁財天とが出会い、人々に大いなる恵みをもたらしながら、天へと昇っていきました。
【村野瀧玖さんとの書のパフォーマンス】
書道家 村野瀧玖さんとのコラボレーションも、とても刺激的でした。日中韓の国と国とを繋ぐ書の活動では、その功績を称えられ中国で切手にもなったという村野さん。家を持たず、各地を転々として活動されているという、超フッ軽 謎多き書道家さんです。
昼の部では、お客様から日本の和のお題をいただき、その言葉をもとに村野さんとパフォーマンスしました。僕の出番では「香り」というお題から、
「弄花香満衣」
花を弄(ろう)せば香(かおり)衣に満つ
という禅語を書いていただきました。お客様のお力も含め、一期一会の即興でしか生まれない臨場感ある時間でした。
そして夜の部では、楽器奏者や書道家さんがたくさんいらっしゃり、チームで2つの演目をパフォーマンスしました。
『百花繚乱』
三味線、水墨画、書のパフォーマンスに、冬木は即興ソロの舞で参加。色とりどりの才能が次々と咲き乱れていく華やかな空間となりました。
『花鳥風月』
次は一転して白と黒の世界へ。和太鼓のビートの中をたくさんの書が飛び交い、力強く躍動する世界。どちらも大小全ての書が現れた瞬間は、圧巻のエネルギーでした。
【その他、盛りだくさんのパフォーマンス】
障がいのある方たちとのアート活動を、30年以上続けられている香瑠鼓さん。
脳性まひの篠塚俊介さんと、知的障がいを持つ大窪真椰さんの『水を呼ぶ詠(うた)』は、カラダの奇跡と、その賛歌をひしひしと感じられる演目でした。
アート性の高い演目だけでなく、香瑠鼓さんのポップでお洒落な「和モノ」の振付も踊りました。『般若心経』をエレクトロニック・ダンス・ミュージックに仕立てた振付では、お客様も一緒に踊り、盛り上がりました。
【最後は、予測不能のガチンコセッション】
公演の大トリは、香瑠鼓さん、今井さん、村野さんによるガチンコセッション。昼と夜で趣向も変わり、最後にはホーメイや特殊ボイスまでが飛び交い予測不能、何が起こるかわからなくて目が離せませんでした。
村野さんが、香瑠鼓さんと今井さんに「書」を書いてもらうという粋なサプライズもありました。
いろいろなことが起こりすぎて、若干記憶障害にもなりそうなくらい、激しくて夢のような1日だったのですが、最後の最後にホッコリと終われてなによりでした。
公演は「夜の部」のみになりますが、配信もしているそうです。よろしければご覧ください。
【https://www.kaoruco.net/posts/59045720】
そして、好評をいただいた今井さんとの『竹生島』は、11月1日に行われるチャリティ・セッションにて再演することが決まりました。
【https://www.kaoruco.net/posts/59254102/】
次は、下北沢の街から富士山までを一望できる眺めという、
北沢タウンホールのスカイサロンでやります。今回生まれたものをさらにブラッシュアップして、また新しい『竹生島』をお届けできたらと思います。
あん組 in 栃木県宇都宮市『宇都宮市文化会館』(10月1,2日):石窪朋
ここんところグッと秋らしい気温になっていましたが、ぴょんと気温が上がって30℃を超えてしまった10/1に、
2026年秋の『あん』ツアーが始まりました♬
座に集合して、ハイエースとトラックでいざ栃木へ~~~。暑い西陽を浴びながら移動して、18時から仕込みです。
どんどん下ろしていきます。
新人のチャッキーこと杉浦さんもテキパキ働きます♪
(2枚目、前から2番目のメガネちゃんです)
仕込みが始まったら怒涛のように時間が進んでいきます。
旅公演の仕込み慣れしている人たちのテキパキに、目を丸くしながらついていくのに必死の私なのでした(笑)。 舞台も照明もどんどん仕込まれていきます。
小道具もキレイに並べてくれています。
仕込みにあたふたしていている私に変わって、しんちゃんこと金村くんが仕込み中の写真を撮ってくれていたのですが……コレ…… コレは……何をしていたのでしょう?
真剣に仕込みをしている最中なのでしょうが、アンニュイ⁈な壹岐くんも手に入れました(笑)。
そしてそして、10/2は朝からゲネプロ。 9月の稽古から見てくれているうるおさんも朝到着して、ゲネプロを観て、言葉の表現や動きの最終チェックをしてくれます。
いざ本番‼︎‼︎
初日、一丸となってまいります‼︎‼︎
栃木県立宇都宮女子高校のみなさん、出だしから一言一言に対してすごい反応‼︎
びっくりするくらいでした。
それも、話の流れに沿った反応をしてくれたので、とってもいいスタートを切ることができました。
ありがとうございました★⭐︎★⭐︎
ここを皮切りに11月まで、丁寧にこの作品を各地へお届けしていければと思っています。
よろしくお願いします‼︎
あん組 メンバー紹介(2026年10〜11月ツアー)
1年ぶりのオペラ『あん』ツアー
今年は三重県と愛知県で一般公演もあります!
よろしくお願いします♪
以下、メンバー紹介を杉浦愛明さんにお願いしました!
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『あん』組二学期の旅公演が始まります!
メンバー紹介を承りましたのは…
見習いの杉浦愛明です!
よろしくお願いします。
『あん』の稽古を見ていたら、どら焼きが無性に食べたくなりました…そこでふと、みなさんが好きな和菓子が気になった私は…聞いてみることにしました!
メンバー紹介と共にみなさんの好きな和菓子も紹介してまいります!
【千太郎 / 島田大翼】 だいすけさんの好きな和菓子は、、、生八つ橋と、熊本名物のいきなり団子と武者がえし。
自然体のお芝居が魅力的で、歌声からも千太郎の言葉がずっしりと伝わってきます。作品をより良くするために妥協せず追求する姿がかっこいい先輩です。
【徳江 / 青木美佐子】 みさこさんの好きな和菓子は、茶巾絞りの栗きんとん!
細く美しい響きを持つ歌声からは徳江さんの芯の強さがにじみ出ています。明るく可愛い素敵な人柄も伝わるお芝居に心がほっこりします。
【ワカナ / 熊谷みさと】 ちゃみさんの好きな和菓子は、お祖母さまが作るおはぎ!
あんこから手作りされていて、粒のしっかりしたあんこに美味しいもち米の、大きなおはぎ。教えてくださった時の笑顔がとても素敵で、聞いているこちらまで嬉しくなりました。
ちゃみさんの歌声や表情の一つひとつからワカナちゃんの気持ちが痛いほど伝わってきて、目が離せなくなります。
【奥さん / 豊島理恵】 理恵さんの好きな和菓子は、みたらし団子!
(一時期狂ったように食べていたことがあったようです…!)
どこまでもストイックで、美しく、かっこいい理恵さん。稽古を重ねるごとに、トゲトゲした奥さん役のお芝居にも磨きがかかっています。その存在感で『あん』の世界をぐっと引き締め、ピリッとした空気を生み出しています!
【森山 / 相原智枝】 相さんの好きな和菓子は、豆大福。
お茶目な一面がありながら、はっきり、しゃっきりとした印象の相さん。相さん演じる森山さんからは、まっすぐで力強い生命力を感じ、生きてきた重みがずっしりと伝わる歌声に惹きつけられます。
【美咲 / 石窪朋】 ともさんの好きな和菓子は、わらびもち。
どこかわんぱくでスポーティな雰囲気のあるともさん。ともさん演じる美咲は、どこか姉御肌で、歌声からも頼もしさや物語を引っ張っていく力が伝わってきます。
【あかり / 小田藍乃】 あいのさんの好きな和菓子は、金平糖
フェアリーのような雰囲気と美しい高音が魅力です。あかりとして舞台に立つ姿は可愛いらしく、仕込みバラシではキリッと仕事をこなす姿も印象的です。的確な指示にいつも助けられています!
【どんぐり / 金村慎太郎】 しんさんの好きな和菓子は、ぬれ煎餅。
響きが心地よい優しい歌声と素敵な笑顔が印象的なしんさん。その笑顔を見たら、きっと誰もがすぐに虜になってしまうのではないでしょうか。千太郎の心情を歌うシーンの歌声も素敵で、優しく寄り添う響きを感じます。
【クラリネット / 橋爪恵一】(10/1~30、11/18~21) 橋爪さんの好きな和菓子は、どら焼き。
美味しいどら焼きを探しているそうです!
橋爪さんのクラリネットから生まれる音色には、深く豊かな響きを感じます! 音が声になって聞こえてきそうです。
【ピアノ / 入川舜】 入川さんの好きな和菓子は、どら焼き。
入川さんのピアノの音色は、『あん』のモノクロな舞台に、色を添えているようです。クリアで繊細でクールな印象を受けます!
《座内スタッフ》
【制作マネージャー / 沖まどか】 まどかさんの好きな和菓子は、炭酸せんべい!
とにかく明るく、笑顔が素敵なまどかさんは、まるで太陽のような存在です。誰にでも分け隔てなく声をかけられていて、とても素敵です。まどかさんのコミュニケーション力とパワーで、旅が進んでいきます。どうぞよろしくお願いいたします!
【舞台 / 壹岐隆邦】 いきさんの好きな和菓子は、いがまんじゅう。
演出部での動きはまるでプロのよう。冷静かつ細やかで、丁寧。しっかりみて学びたいと思います! いつも優しく声をかけてくださり、不慣れな見習いの私を温かく導いてくださいます。どうぞよろしくお願いいたします!
【舞台 / 泉篤史】 いずみさんの好きな和菓子は、紫いもあんのどら焼き。
とても優しく、物腰の柔らかいいずみさんは、分からないことや困ったことがあると、いつも丁寧に教えてくださいます。さまざまな仕事を器用にこなす姿もかっこいいです。今回は演出部でたくさんお世話になります。どうぞよろしくお願いします!
【舞台 / 杉浦愛明】 旅公演、初演出部としての参加…! ドキドキですが楽しみです!
行列に並びにくる人形を、自分自身も並びに来たつもりで出していきたいと思います!どうぞよろしくお願いいたします。
私の好きな和菓子は、10円饅頭です♪
薄皮の中に優しい甘さのこし餡が入っていて、一口サイズなのが良いです♪
先輩方が魅力的すぎて言葉で表現しきれません…💦 裏方ですが先輩方の歌声を聞いていっぱい学び吸収していきたいと思います!
(コメント:杉浦愛明、写真:熊谷みさと)
あん組 稽古場日誌(9月24〜30日):壹岐隆邦
「オペラ『べっかんこ鬼』を稽古、本番と風のように駆け抜け、気付いたら今日は9月最終日」
「今年の9月も、本公演を終えるやいなや、こんにゃく座は会議にレッスンに大忙し」
「9月中に太陽が顔を出した時間ほど短いインターバルを置いて、オペラ『あん』の稽古がスタートしました」
……座日記の書き出しっていつも悩むものです。
なんだかんだ9月の稽古開始時は似たような事を書いているような気がして、こんにゃく座の9月は毎度、年末よりも忙しいのではないかと思います。
気持ちを『あん』に切り替えましょう。
倉庫からセットを取り出し、思い出しながら稽古場に立込んでいきます。
よく見たら、セットは埃まみれ。
待ち続ける行列も、1年以上出番を待っていました。
さて、私は『あん』では、"アイリス"と呼ばれる、引き戸のようなパネルを静かに操作しています。
上手、下手2枚のパネルにそれぞれ担当がいて、私はツアー初演から継続して下手のパネルを担当しているのだけど、上手パネルを操るパートナーが毎年変わっているのです。
今年のパートナーは、泉くん。 たまに"あっくんいっくん"と言われるコンビで、息を合わせてがんばります。
そしてもう一人の舞台スタッフは、ツアーにフルで参加するのが初めての、チャッキーこと杉浦さん。
細かい仕事が多いけれど、見えるところでは(見えないように)人形を出す係をやっています。 まさに手探り状態で、かなり難しい仕事です。
稽古を見に来た、去年の人形担当の響くんからの指導もはいって、がんばっています。
たまにはということで裏方の事ばかり書いてしまいましたが、キャストも新しい組み合わせで、濃密な6日間の稽古を過ごしました。 明日からさっそくツアーのはじまりです。今年は8か所を巡行します。
11月には三重と愛知で一般公演もあります
徳江さんの語る言葉、『あん』の声にどうぞ耳を傾けて、ご覧ください。
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