ちょっとしたネタバラシになってしまうので書くのを少し躊躇しましたが、面白い経験をしたので紹介します。
私はこのオペラの中で、六つのキャラクターを演じてます。その中に「餅を喰う坊主」というのがあります。台詞はたったの一言「ムハハハ」というのを5回歌う?だけなのですが、額面通り餅を喰いながら歌う訳です。
本物の餅を喰いながら歌うと喉につまって死んでしまうので、いろいろ試行錯誤して遂に これだ!というのを見つけたんです。色が白くて、形を形成出来て、瞬間に噛んで飲み込めるもの・・・・・はんぺん です。
自分で言い出した訳ですから、旅先でも自分でスーパーに行って仕入れます。先月の旅先は東北だったので何の苦労もなかったんですが、一昨日はあの赤福の伊勢でした。
朝、開店と同時にホテル近くのスーパーに直行・・・うん?何処をさがしても、はんぺんが無い!。店員さんに
「この店にははんぺんは、無いんですか?」
と聞いてみた。
「そこにいますよ」
「どこ」
「そこですよ!」
「💢どこよ?」
「そ こ!」
・・・何とそこには まるでさつま揚げの様な茶色の物体が???
「これは、さつま揚げですよね?」
「いえ、はんぺんです!」
確かに、正札に書かれていたのは 「はんぺん」。
伊勢には、白いはんぺんもあるにはあるが、これがスタンダードなのだそうですʕʘ‿ʘʔ。
まあいいや、中は白いだろうから表面を削ろう、と、レジを通して商品を詰める台にいき、持ち歩いているソムリエナイフで表面を削ってみた・・・駄目だ 中も白くない!
よほど私の行動が変?だったのだろう さっきの店員さんがやってきて
「1キロほど先に市場があるよ。聞いてみたら?」
と、電話番号を教えてくれた。伊勢の店員さんはまっこと親切だ!
📞「あの・・・?」
「ありますよ」
汗をかきかきうきうきと市場へ・・・
「えっ・・・一個だけですか?」
はんぺん一個では、餅4個しかとれません。8個の餅を使うので、はんぺん2個いるのです。
「白いのはあんまり売れんで、せいぜい仕入れて2個だな」
「この近くにスーパーか市場は無いですか?」
「1キロ先・・・」
「そこではなく💢他は?」
「反対の方向へ3キロほど行くと平和堂が」
さ!3キロ!。
仕方なく、ホールに戻り、ハイエースを借りて平和堂へ行ったのでありました。😹
遠野の佐々木喜善の家、喜善と水野葉舟が話しているところに、座敷童が入ってきます。喜善には見える童が、水野には見えないのです。
そこで水野
「ところでお前が言っていた座敷の・・・」
「座敷童ですか?」
「どこにいるのよ」
「いますよそこに」
いつもはここでクスクスと笑いが起きるところなんですが、今日は違ったんです。
「いますよそこに」
のあと、長い 間があって水野が低い小さい声で「・・・ああ?」というんですが、 今日はその「・・・ああ?」を一人のお客さんがいい間で言ってしまったんです。
・・・島田大翼演ずる水野がどうするのかな、と笑いを堪えながら観ていると、島田見事、お客さんと寸分違わぬ音程とニュアンスで
「・・・ああ?」
と言った。 そしてまた間をあけて
「・・・面白くねえよ」
と言った。 面白かった!
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