下名、鹿児島4,5回目か
あまり上手くない回文から始めましたが、鹿児島は7回以上来ている気がします。
これだけ来ているのに、沖縄、北海道に続いての珍しい飛行機移動で、新鮮な気持ちで鹿児島入りしました。サイモン役の壹岐です。こんにちは。
そう、本来は私もトラックで九州へと向かう予定だったのです。
が、度重なるスタッフ会議、そして2週間に及ぶこんにゃく座スタジオでの稽古期間の末、トラック2台で旅する予定のところを、見事トラック1台に全ての荷物を収めるに至ったのでした。
新しいツアーが始まる時には、手掛ける事、考える事が山ほどあります。
セットに関しては物量だけでなく、仕込みやバラシのしやすさ、耐久性なども重要になってきます。
演出部が稽古期間中、毎日遅くまで残ってそんな工夫や改善の作業をしてくれていました。
今回の演出部は、舞台監督の松浦孝行さん、舞監助手の中島透さん、そしてスペシャルな3人体制の座員!
ありがとうございます!
宮地楽器ホールでの4日間、そして今回の鹿児島での前日仕込みと、試行錯誤、そして作業は絶えません。
舞台監督の松浦さんは、昨年9月の本公演で舞監助手を務めてくださいました。今回、座のツアーとしては初めてお世話になります。
たいへんな試行錯誤の中、普段のこんにゃく座の流れとは違う風が吹いて、新鮮。新しい気付きや驚きもあります。
これは、松浦さん持参のバミリBook(仮称)。体育館公演が続くときとか便利そう。
バミリBookに目を見張っていた茉奈さんは、演出部デビュー。
インパクトの扱いにもまだまだ手を焼いています。
その横で目を光らせていた島田さんは、
暗がりで新たに手を砕き、
あっという間に荷積みのためのワラBox(仮称)を完成させました。
ワラBoxの精確さに目を奪われていた吉田くんは、
演出部の傍ら、手が要ると出演が増え、
同じ目に遭っている藍乃さんは、
さまざまな小道具に最後の手を加えていきました。
私が舞台部なばかりに、舞台のことばかり書いてごめんなさい。
他の部署については、おいおい語られるであろう今後の座日記でお楽しみください。
こうして仕込みや直しを粗方終え、この日は本番前最後の通し稽古。
翌日。
鄭さんを筆頭に手を合わせ、舞台の成功をお祈りします。
そして、本番。
ツアー初日は2ステージ。
鹿児島高校、鹿児島修学館中学高校の皆様に観ていただきました。
この作品初めての学校公演。
どんな反応が返ってくるのか、私たちもドキドキです。
大きな会場で舞台上からはよく判らなかったけれど、花道へ通じる入口からそっと客席を覗いてみると、みんな舞台に集中していて、時々くすっと笑う声や涙を拭う姿が見られました。
私たちも、遠くの客席まで届くよう、全身全霊を込めました。
オペラ『さよなら、ドン・キホーテ!』、いろいろなテーマが詰め込まれています。
私はそこに一貫して「常識とは何なのか」「あなたの思っている"あたりまえ"は本当なのか」という問いを垣間見ます。
どこかひとつでも心に触れたり、なにかひとつでも心動くようなことがあったら嬉しいです。
なんて、堅苦しいこと書きましたが、言葉が無くても楽しんでくれていたら良いなあ。
しっかりと最後まで観てくださってありがとうございました!
これからまたこの作品も日本全国へと旅をしていきます。
まずは今月、京都~広島~高知と巡ります。皆さまのご来場、心よりお待ちしています!
【おまけ】
終演後、ロビーでは演出の鄭義信さん、作曲の萩京子さんを囲んで交流会がありました。
作品の話をしたり、鹿児島高校の音楽部の皆さんからの質問に答えたり、最後には音楽部から歌のプレゼントがあったようです。
舞台上でバラシているときに小さく歌声が聞こえてきました。私も聴きたかった!
【おまけ2】
宝山ホール名物、幅ギリギリの搬入口
無事に出発!
5 件のコメント:
素晴らしい舞台をありがとうございましたm(_ _)m
すごく楽しかったです!
鹿児島高校2年、1生徒より!
鹿児島から始まった舞台。とても楽しい時間を過ごすことができました。これからもお身体に気をつけて頑張ってください。
鹿児島高校2年生徒より。
先日はさよなら、ドン・キホーテ!を公演していただきありがとうございました。あなたのおもっている"あたりまえ"は本当なのかという問いもとても心に残りました。コロナ禍で気付かされたことや今回の公演のコンセプトに重なっているなと思いました。
今のあたりまえを大切にして悔いのない人生を送っていきたいと思いました。
素晴らしいオペラをありがとうございました。
鹿児島高校生徒より。
楽しんでいただけて、コメントまでくださってありがとうございます!
この演目初めての学校公演、楽しんでもらえてホッとしました。
また近くで公演の際はぜひともお越しください!!
コメントありがとうございます!
オペラからいろいろ感じ取ってくれて嬉しいです。
こうして公演できる事、観てもらう事もなかなか"あたりまえ"にできなくなってしまったこの世の中で鑑賞してもらえる機会があって良かったです。
是非また観ていただける機会がありますように!
コメントを投稿