遠野組 in 静岡県島田市『島田市民総合施設プラザおおるり』(1月18日):島田大翼



長野を出て静岡へ…とその前にみんなで「かんてんぱぱガーデン」散策へ。伊那食品工業本社のあるところです。飲み食い遊びと充実した時間ですね。



そうして静岡の島田市へやって参りました島田と申します。島田に来た時に座日記書いてって言われがちです。

本日は私が舞台上で食べている「朝飯」をご紹介しましょう。今日のメニューは、米、ごま昆布、ししゃも(カペリン)、豆腐の味噌汁です。私の演じる水野はパン派らしく和食にちょっとご不満のようですが、食べてみるとたいへん美味しくて満足します。



服部さんが弾いているピアノはベーゼンドルファー・インペリアル・セナトール。必殺技みたいな名前でかっこいいですね。木目の美しい楽器です。日本に3台しか無いと言われています。



ところで2022年に川崎でおこなわれた某コンサートでも服部さんはベーゼンドルファー・インペリアル・セナトールを弾いてらっしゃいましたね。日本に3台ということは、残り1台…どこにあるのかよくわかりませんがいつか制覇してほしいです。



綺麗なお花をいただきました。お鼻の白い金村さんもニッコリ。ありがとうございました!

遠野組 in 長野県伊那市『長野県伊那文化会館』(1月16日):沖まどか

いよいよ始まりました!
オペラ『遠野物語』1月の長野と静岡ツアーでございます。
座敷童子の沖まどかです。

さてこのツアー初日は長野県伊那市にやってまいりました♪伊那市民劇場の皆さんに迎えていただきました。
朝、川崎のこんにゃく座を出発し、お昼から仕込みます。初日の前日から会員の皆さんに搬入をお手伝いいただきました!ありがとうございます💕
前回の遠野ツアーは2021年。仕込みながら「あーだったねー、こーだったねー」と話しながら、丁寧に仕込んでまいります。
毎日より良い仕込み、舞台になるように工夫してまいりたいと思います☆

紅玉のリンゴジュースを差し入れてくださいました🍎
あまーい♪うまーい♪りんごジュース大好きー🍎
美味しいパンも!ふわふわ!まるでケーキみたいな、優しいお味でした💕

楽器ブース担当のあかねっち
所狭しとガムテープで置き場所がバミられております!パーカッションがいっぱいで大忙しですからね、緻密に考えられた置き位置です!

なんとか無事に仕込みも終わり、いよいよ初日。
朝、裏方チームは朝の9時から仕込みの続きを。役者チームも10時には小屋入りして、10時30分。まずは場当たり。衣裳もメイクもバッチリして、稽古場ではできなかったアレやコレやを丁寧に確認していきます。
原稿が上から降ってくる仕掛けなどもあります!

場当たり前の障子裏。
障子の番人吉田くん

喜善さんもヤル気満々っ!

照明が入ると真っ暗の中、黒い闇たちがワラワラ。
5場に出てくる山女。障子にうつる影を細かくチェックしてもらいます。

お昼、ゲネプロをやり、演出の眞鍋さんに細かく観ていただき、萩さんにもチェックしてもらい、いよいよ初日の幕が開きます。

開場中、早くからスタンバイしている喜善さん。
万蔵さんはずっと楽屋の廊下で台詞を復唱していらっしゃいます。

18時45分開演。
お客さまはとても集中しながらもクスクスと、笑い声も聞こえたり。楽しんでいただけていたなら嬉しいです(^^)

終演すると21時30分近く。まだまだトラックの荷積みなども決まっていなかったりでバラしの段取りも探り探り。全部終わり、ホールをあとにしたのは23時過ぎ。たくさんの会員の方が遅くまでお手伝いしてくださいました💦本当にありがとうございました😊
今日はみんなとてもよく頑張りました!!

これから2月まで元気にツアーを回りたいと思います!!
どうぞよろしくお願いいたします☆☆☆

オペラ『遠野物語』メンバー紹介(2025年1月ツアー)

4年ぶりとなるオペラ『遠野物語』ツアースタートです!

みんなにこのオペラの見どころ、聞きどころ、好きなシーンなどを語っていただきました!

**********


柳田国男/髙野うるお

津波で亡くなった妻の亡霊と再会するシーンで「闇たち」が海岸の波を表現しています。斜めになっている舞台装置と相まってそこが波打ち際であることがよくわかります。「闇」を演じる役者たちがそれぞれ動いているのですが隣の演者と一緒になって波が崩れていく様子などがこのシーンを一層切なくしているように思います





佐々木喜善/北野雄一郎

遠野物語の作者(柳田国男)に遠野のお話を語った人物(佐々木喜善)役の北野雄一郎です。こんにゃく座のオペラ『遠野物語』は、美しい音楽はもちろんのこと、物語の中で佐々木喜善を取り巻く人間模様にもご注目ください。





水野葉舟/島田大翼

舞台上で実際に、ちょっと物を食べたりすることがたまにありますが、この演目では水野葉舟がわりとちゃんとした食事をとるシーンがあります。お芝居ではありますが、しっかり一食分という感じです。美味しい芝居をするには、美味しい食事をこさえなくては。全ては自己責任です。いちばん自由度が高いのは味噌汁。今日は何の味噌汁にしようかな。





ノヨ(喜善の祖母)/梅村博美

こんにゃく座のオペラ「遠野物語」は、遠野の人、佐々木喜善の周りの人々そして喜善の生い立ち等から「遠野物語」が執筆された起こりを含め脚本家、長田育恵さんが素敵な人間ドラマとして創作されました。ドラマ展開の中での主人公、佐々木喜善と水野葉舟の間柄の推移など見どころ満載です。そして音楽、厳しい喜善の行く末を音楽が温かく柔らかく包んでいるようです。個人的に好きな音楽は、柳田先生と水野葉舟が発刊された「遠野物語」を携え遠野郷に向かう馬車の音楽、遠野愛に溢れています。





万蔵(喜善の祖父)ほか/大石哲史

土突き作業をしているみんなの前に、病気でふせっているはずの政の親父が、手伝うぞーとやって来る。なごやかに土突き作業が始まる。🎵えーいーとーえーいと。ご機嫌で作業を終えた親父が、ふっといなくなる。そこへ政がやって来て、親父が今死んだ、とみんなに伝える政の歌が、泣かせる!





福二ほか/佐藤敏之

見どころ満載の作品ですが、その中でも一幕ラストの[オクナイサマ]のシーンは楽しくて好きです。僕は闇で出てるんですが、オクナイサマと阿部家の人々の田植え仕事の音楽が軽やかで動きも楽しい。闇として眺めてるんですが、身体が勝手に動いてしまいそうになります。そして終盤の音の美しさに喜善の悲しみが倍増されて心に染みます。





タケ(喜善の母)ほか/鈴木裕加

喜善の、まわりに居る闇の存在に注目してほしいです。 「長い間そこに存在しているもの」のように見えるといいなと思いながら演じています。少し不気味な感じもしますが、実は喜善を優しく見守っている存在でもあるんです。





姑ほか/彦坂仁美

最初に闇が1人ずつ出てきて10人でシュッとまとまったり散らばったりするところや最後の方の鹿踊りは皆で汗かいて(色んな汗かきました〜)たくさん稽古しました!是非是非観てほしいです





少女ほか/西田玲子

佐々木喜善、柳田国男、水野葉舟。この三人がそれぞれ一生懸命生きているのに、どうしてこんな風になってしまうのだろう、と思う。そしてこの三人の人生と遠野物語のそれぞれのエピソードが絶妙に絡み合って本当に面白いストーリーだなと思う。長田育恵さん、素晴らしいです。





人買いほか/沢井栄次

なんといっても長田育恵さんの脚本が素晴らしいです。柳田、水野、喜善それぞれの思いがすれ違い、遠野物語に出てくる人々の生活の営みが生き生きと描かれています。そして3人の作曲家によって遠野物語がより色彩豊かな作品となっていますのでご期待ください!





ザシキワラシほか/沖まどか

私がやっている座敷童子は人の耳から糸を取ってあやとりをするんですが、(なんじゃそりゃ笑)14場の【河童の子】の場面、佐藤さんの耳から糸を抜くと眠っちゃうの。人を操ってるなー、妖怪だなーって実感してちょっと楽しいんです♪あとは、喜善さんの原稿をばら撒く。楽しいですね♪うまくばら撒けないこともありますが、どーかうまく撒けますよーに♡





馭者ほか/壹岐隆邦

オペラ『遠野物語』はいろいろな物語が織り込まれているので、たくさんの人・人ならざる者が登場します。私も9役、しかもそのうち8役が1幕のうちに初登場!どの役もワンシーンしか出ない事がほとんどですが、どの役も愛すべきキャラクターなので1役1役を楽しんで観ていただければ嬉しいです。





芳公ほか/金村慎太郎

遠野物語の好きな場面は、闇たちが集まって歌うところです!音楽と動きが独特で、衣装は真っ黒!顔は見えないのですが、みんなそれぞれ個性的な動きをするので、とっても楽しいです!





柳田家の女中ほか/小田藍乃

この『遠野物語』の中には、生き生きと仕事をする人々がところどころに出て来ます。佐々木喜善の境遇や闇の存在、遠野物語の中には辛い話しもたくさんありますが、楽しそうに働く人々の姿からは、人間の強さやこの地に生きる喜びをとても感じるのです。





みよほか/鈴木あかね

私の大好きな音楽は“芳公馬鹿”のシーンです。全てのパートのメロディーが絡まり合って、美しいフーガを奏でます。勝手に“芳公フーガ”と呼んでいます。芳公の持つ妖の空気と緊迫感にぴったりの名曲です。お聞き逃しなく!





オクナイサマほか/冬木理森

出てくるたびに、ちょっとゾクゾクしながら楽しんでいただけたらなあと思っているのは、喜善を取り巻く「闇たち」の存在。不思議で変幻自在な集合体かつ、ひとりひとりがユーモラスな、伊藤多恵さんの振り付けが素晴らしいです。前回の遠野の旅から4年、年齢は確実に重なっているけれど、闇たちはどんどん重さが無くなっている気がします。





フルート/岩佐和弘

「遠野物語」たくさんのエピソードがありますが、僕が好きなのは汽車のシーン、ボンズ(坊主)、オクナイサマ、喜善に見えて水野に見えない座敷童等。遠野での公演の時にゆかりの地を訪れられた事は僕の宝です。日本人に生まれて良かった。





チェロ/稲田悠佑

初めてこんにゃく座の皆様とご一緒しますが、リハーサル以外で1日に2回は聴くほど『遠野物語』にハマっております!私はチェロを弾きますが、第2幕の初めの方にノヨばあさんとチェロだけで演奏される部分があります。この部分は、初めはすごく緊張したんですが今となってはデュエットを心から楽しんでおります!全体を通してどハマりしまして、今となっては遠野に行きたいと思っているぐらいです!





打楽器/石崎陽子

「遠野物語」では、幻想的、滑稽、おどろおどろしいなど様々な場面が展開しますが、その中でも7場の闇達の「盆踊り風キメポーズ」(勝手に命名)がお気に入りです!たった8拍の間に各々オリジナルのポーズをとっていますが、どこだかわかるでしょうか⁉️





ピアノ/服部真理子

遠野物語の音楽は、個性的な3人の作曲家によって書かれています。音楽的には違うのに、適材適所なのでしょうか、バランスが取れていて、物語がよりドラマティックに進んで行きます。日本人の心に迫るオペラです。




【スタッフ】


舞台部/吉田進也

遠野物語の舞台セットの中心には大きなトビラがあります。それは家を仕切る障子であり、それは闇が生まれる異界への門であり、それは喜善が追いかける祖父の影であり、村人との心の断絶であり……この境界線は様々な意味と色彩を放ちます。ぜひトビラにもご注目ください!





制作マネージャー/花島春枝

こんにゃく座のオペラ『遠野物語』ではぜひ座敷童と共に現れる「闇たち」にご注目いただきたいです!主人公の佐々木喜善と闇たちの特別な繋がりが、少し怖くもあり、また羨ましいほどに魅力的なのです!私たちよりずっと長く生きてる「闇たち」。私の横にもひっそり佇んでいて欲しいなぁ。


写真:島田大翼

遠野組 稽古場日誌(1月6~13日):壹岐隆邦


新年を迎えて、3月東京公演『「明日のオペラ」への誘い』のプレ稽古、ヒカル忌、そしてそのままオペラ『遠野物語』の稽古へと突入したこんにゃく座。
濃密な8日間の稽古を終えて、いよいよ明日からツアーが始まります。

2019年2月に初演したオペラ『遠野物語』、2021年には中部北陸・東北ツアーを行いました。今回は4年ぶりの再演。
4年ぶりともなると細かい記憶は薄れ、「あれはどうしてたっけ?」と仕込み前から皆で思い出そうとしていたけれど、いざ装置を目の前にするといろいろ鮮明に思い出してくるから不思議なものです。

もちろん思い出すだけではありません。
ここから更に連日遅くまでの稽古。ブラッシュアップしたり、新たに作り直したり、濃密な8日間を過ごしました。

装置や衣装も、一部改良したり、メンテナンスしたり。
もう1月も終わりだと錯覚してしまうほど中身の詰まった数日間でした。



2021年はコロナ禍真っ只中。そして今回はインフルエンザ大流行。
病に負けぬようにと今回もマスクをしての稽古になってしまいました。
これから長野・静岡と1月いっぱい巡ります。最後まで元気な姿でお届けできるよう、気を引き締めで参ります!

〜「明日のオペラ」への誘い~ 準備着々と!! (小田藍乃)

みなさまこんにちは!
2025年も早くも1週間過ぎましたね!

ん、1週間?
そうか、まだ1週間ちょっとしか経ってないのか。と思ってしまうほど、こんにゃく座はフル稼働しております(・∀・)


1月5日は『ヒカル忌』がありました。今年もたくさんのゲストの方が駆けつけていただきました。

年末まで各班、旅に行ってたこんにゃく座でしたが、年末年始はこのヒカル忌の準備、、、だけでなく、3月公演〜「明日のオペラ」への誘い〜のプレ稽古も行いました!!

年始は1月3日に、演出の加藤さんもいらっしゃり、4作品行うという今回の特大公演に向けて、たくさんお話ししていただきました。ついつい、意識が自分の出演演目ばかりになりがちですが、お互いの作品について語り合ったり、紹介しあったりしました。1つの作品だけでなく4つの作品をやるんだ!みんなで【宮澤賢治歌劇場】をやるんだー!!!って気分がどんどん高まってきました!

なので、是非とも【Ⅵ&Ⅶセット割】をご利用いただき、4作品そしてコンサートと全部観てくださいねっ(・∀・)


さて、そんなで3月公演のお稽古も始まった……、かと思いましたが!Aスタジオは今【遠野物語】のセットが組まれています。今は来週出発の、オペラ『遠野物語』の絶賛お稽古中です。

宮澤賢治も岩手の花巻出身。遠野物語も岩手の遠野地方のお話し。しかも今調べていたら、宮澤賢治と遠野物語の生みの親(?)の佐々木喜善はちょうど10歳差で命日は同じ年のほんの数日違いなんですね!すごい偶然。

同じ時代、同じ地域に生きていた2人から、いまを生きる私たち伝わってきたお話しの数々。それをオペラで舞台で行えること、とても嬉しいことです。


話が逸れました……(u_u*)

Aスタジオは遠野物語のお稽古中。上の衣装作業部屋では……
こちらは倉庫。
さっそく宮澤賢治歌劇場に向けて、衣装の作業が始まっております!!

ほとんどの歌役者が出演する3月公演。出演だけでなく、衣装部や演出部やチケット係など、各々スタッフとしての役割も担いながら挑みます!!!


今回は【宮澤賢治歌劇場Ⅵ】と【宮澤賢治歌劇場Ⅶ】が連続しての公演です。公演の詳細についてはこちらをご覧ください。

⬛︎Ⅵの『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』『鹿踊りのはじまり』は3月6日〜9日
⬛︎Ⅶの『なめとこ山の熊』『饑餓陣営』は3月12日〜16日


先日、ファンクラブ先行発売がありました。そしていよいよ1月11日10時よりチケット発売開始★⭐︎

土日は早くにチケット売り切れてしまうこともありますので、お早めにっ!!