「明日のオペラ」への誘い 劇場日誌(3月16日):熊谷みさと

とうとうこの日がやってきてしまいました。
「明日のオペラ」への誘い、大千穐楽です…!

1月にプレ稽古をし、遠野の旅やキラリ公演の裏で衣裳部作業を始め、2月に入ったらわけがわからないくらい稽古、稽古、更に隙あらば稽古、作業、打ち合わせ…みんなでめいっぱい、ありったけの体力を注ぎ込んできたこの舞台。

とうとう、この日がやってきてしまいました。

今日は朝から、いつもの稽古メニューにプラスして特別なことが…


舞台監督助手のリエちゃんが登場して客席に向かってお辞儀を、、?

そう、今日は特別な、千穐楽スペシャル!
宮澤賢治歌劇場Ⅵで共演していたクラリネットの橋爪恵一さんとヴァイオリンの山田百子さんが来てくださり、コンサートの最後に「グランド電柱」を一緒にお届けしてしまおうというシークレットな企画だったのです!

そんなわけで、朝の稽古はお二人はまだいらっしゃらないので私たちだけで練習、のために、リエさんが代わりに登場してくれたのでした。
長い説明を読んでくださりありがとうございます、、

私たちが千穐楽を迎えるということは、つまり俳優座劇場とのお別れの時が近付いているということ。

この舞台に立てるのも今日が最後か…と胸もいっぱいになるというものです。


これは『なめとこ山の熊』の稽古の裏側を撮った1枚です。
運動会のリレーのような躍動感です。


最後まで楽屋で練習するひとたち


千穐楽だけど、千穐楽だから、いつもどおり大切に私たちの歌を、舞台を、お届けしました。

満席のお客さまにあたたかい拍手をたくさんいただいて初めて、俳優座劇場との思い出が心の中を駆け巡り言葉にできないものが込み上げてきましたが、嬉しくて楽しい思い出が溢れて、いっぱいの笑顔で終演することができました。
「絶対泣く」と言っていた先輩も、笑顔で千穐楽を終えていました。
なんだかとっても幸せな気持ちになりました。

支えてくださり、応援してくださったみなさまのおかげです。
本当にありがとうございました!


そして、、お世話になった俳優座劇場に感謝の気持ちを込めて、『森は生きている』から、「十二月の歌」をみんなで歌いました。
1954年に開館した俳優座劇場の柿落としで上演されたのが『女の平和』と『森は生きている』で、当時23歳だった林光さんが作った歌がこの「十二月の歌」です。
こんにゃく座も2012年にこの俳優座劇場でオペラ『森は生きている』を上演しました。
お別れに劇場を回りながら歌った動画、ぜひごらんください。


たくさんの思い出をありがとうございました!!


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

最初に観たこんにゃく座の舞台は、俳優座劇場で2011年2月に初演された「ねこのくにのおきゃくさま」(私が観たのは「い組」)でした。

作曲者の林光の名前とこんにゃく座という団体の名前を聞いたことがあるだけの予備知識で開演を待っていましたが、開演直前、衣装を着けた役者さんがトイピアノを弾きながら(「かぜ、そよらそろ♪」)登場しての、「ねこたちがおどろくので携帯電話の電源はお切りくださあーい」という口上に、「何て細部までゆきとどいた演出だろうといたく感心し、舞台への期待が一気に高まったことを今も鮮明に思い出します。

以降、「ゴーゴリのハナ」、「森は生きている」等々に始まり、今回の林光歌劇場Ⅵ&Ⅶにいたるまでずいぶん多くの公演に足を運んできました。

「十二月のうた」の動画配信ありがとうございます(懐かしい人も劇場にかけつけたようですね…。)。
「森は生きている」、こんにゃく座の代表作であるとともに、一番多くの回数を観たオペラであることなどもあり、私にとっても感無量です(流れるようなワンカットで撮影しているのも素晴らしい(ソクーロフ監督の映画「エルミタージュ幻想」を思い出しました…))。
また何度でも動画を見返すことと思います。
改めて、本当に本当に、ありがとうございました!


熊谷みさと さんのコメント...

嬉しいコメントありがとうございます!!
私はその「ねこのくにのおきゃくさま」でこんにゃく座本公演デビューしました。
「い組」でトイピアノを抱えて前口上をしていたのが私です。
初めて俳優座劇場に立った日のことをたくさん思い返していた宮澤賢治歌劇場の公演期間でした。
同じ日のその記憶をお客さま目線で鮮明に持っていてくださること、それを伝えてくださったことが震えるほど嬉しく、しかもそこからこんにゃく座に足を運んでいただけるようになったなんて、言い表せないくらい幸せな気持ちです!!
ありがとうございます!!

俳優座劇場とお別れになってしまうのはとても寂しいことですが、この「十二月の歌」を見返して劇場の思い出を何度でも一緒に振り返っていただけたら私もとっても嬉しいです。
そしてこれからもこんにゃく座をどうぞよろしくお願いいたします!
またお目にかかれる日を楽しみに励んでゆきます!