8/24稽古場日誌 :萩京子

今日は初めての器楽合わせの日です。
今回の楽器編成は、フルート、パーカッション、ピアノというトリオ。
ピアノの大坪夕美さんとは、稽古場でほとんど連日一緒に稽古しています。
フルートの姫田大さんとは、『魔法の笛』以来、久しぶりのお付き合いです。
姫田さんは『魔法の笛』の後、2000年から2006年までパリに行ってらっしゃいました。
大坪夕美さんはスペイン帰りだし・・・、楽士席からはヨーロッパの香りが・・・・。
さて、パーカッションの高良(たから)久美子さんとは、こんにゃく座は初めてのお付き合いになります。私(萩京子)は、以前から、別のお芝居の音楽で演奏していただいたことがありましたし、演出の高瀬さんの文学座の『アラビアンナイト』の音楽を担当されているということもあって、今回快く、演奏をお引き受けくださいました。
今日は、こんにゃく座稽古場初お目見えです。
マリンバはこんにゃく座のものを使うのですが、その他の楽器は高良さんご自身のものを持ってきていただきました。
トムトムはこんにゃく座お得意の楽器ですから、座でもいろいろ所持してはいますが、高良さんのトムトムは普通の円筒形ではなく、音が客席側に良く鳴るように胴体がカッティングされていて、なかなか迫力のある音です。
コンガ、サイドドラム、サスペンド・シンバル、トライアングル、それに突然「びんざさら」(笑)。
林光さんは、突然何を思って、「びんざさら」なんて書き込んだのでしょうか?
それから楽譜に「鐘」という指定もあって、どんな「鐘」がいいでしょうね、と、高良さんは何種類も持ってきてくださいました。
12時から楽器の搬入とセッティング。
稽古場では、スペースの関係上、本番と同じ位置にはセットできないのですが、演奏者同士お互いが見えて、演技も見える位置を工夫しました。
作曲がおしまいまで行ってないので、楽器もこれですべてかどうかわかりません。楽器が全部出揃わないと、並べ方も決定できないのですが、一応、楽器群の陣地ができました。

13時から16時過ぎまでかけて、1幕の合わせをしました。
歌役者たちは、皆それぞれの録音機器を駆使して、この楽器合わせでの音を録音します。
いつもはピアノだけで稽古していますから、このフレーズはフルートの音と想像していても、実際にフルートの音を聞くと、やはり新鮮であり、意外であったり、今日はさまざまな感想が渦巻いたことと思います。
これまでの稽古で、パーカッションの部分は、岡原真弓が座の楽器で演奏していました。
岡原はヘカティという役で、1幕は登場しないのです。
これまでのこんにゃく座では、2幕から登場する役というものはあっても、歌役者自身は、何役もすることがほとんどなので、1幕のあいだまるっきり出番がない、というのは、こんにゃく座史上初かもしれませんね。
とはいうものの、実際どうなるかは初日までわかりません。

16時からは、器楽入りで、冒頭から立ち稽古をしました。
稽古はものすごいスピードで進んで行きます。
ぼんやりしていると振り落とされていまいそうです。
集中力を要求される厳しい稽古が21時まで続きました。
そして連日、その頃までに到着している「本日の新譜」。
ボーっとした頭で、新しい譜面をにらみ、ざーっと音を出してみます。

『ハムレット』とか『ロミオとジュリエット』などの、要するに「悲劇」の場合、死ぬべき人が全部死なないと物語が終わらないわけで、作曲の進行も、何人死んだ、とか、あと何人死ぬんだっけ、などと考えてしまいます。
『マクベス』も、まだあと何人も死ぬことになるのだなあ、と思いつつ、ハードな一日は終わりました。

みんな、がんばろーっ!



萩京子

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