京子の旅日記(9月27日)

2009年9月27日(日)萩京子

クルジュナポカのホテル、カーサ・ズネローの朝。
周りはとてものどかな雰囲気。
出発前のひととき、みんな朝のお散歩にでかける。
午前10時、バス出発。
牛の一群が道に立ちはだかったり・・・、なんとも楽しい。
今日はルーマニアとハンガリーの国境を越える。
ルーマニア側の国境の街はオラーディア。
そこのショッピングセンターでお昼。
昨日のバーベキューの残りや果物だけを食べて節約する人や、ルーマニアでの最後のお買い物なので、ルーマニアのお金を使い果たそうとする人や、すでに持ち金が無くなってしまって、借りたり貸したり、一騒ぎである。
さて国境。
ノーチェックという噂もあったが、ハンガリー側に入ってからパスポートチェックがあった。
バスの後方、洗濯物にうずもれたところに座っていた佐藤ちゃん(敏之)は存在が認識されずにパスポートを出しそびれる。
そのまま通過しようか・・・とも思ったけれど、面倒なことになると困るので、「ここにもうひとりいますよ~」と申告する(笑)。

ハンガリーに入ってからも、広々とした平原が永遠と続く。
夕方ブダペストの街に入る。
ここからはハプスブルグ家の影響下の文化圏となる。
建物、街並みなど、これぞヨーロッパという感じ。
ルーマニアには少しアジアの臭いがあった。

ホテルに到着し、自由行動となる。
温泉に行くグループあり。
水着持参で大はりきりである。
私たち制作チームは、通訳さんグループと合流し、打ち合わせ。
まず劇場へ行ってみることにする。
メルリン劇場。
ルーマニアのオペレッタ劇場とはまったく異なる完全なる小劇場。
例えて言うならば、知る人ぞ知るかつての六本木の自由劇場。
あるいはベニサンピットとか、そういう空間。
自由劇場もベニサンピットもすでにない劇場だけれど・・・。

どんな空間でも受けて立つ、といえば聞こえは良いが、舞台監督、照明プランナーの心労はいかばかりか。
「大変だ」ということをあらためて再確認した次第。

明日から4日間、このメルリン劇場と格闘する。

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