ねこ組 in 福島県会津若松市『荒舘小学校』(6月18日):大石哲史

ホテルから小学校までのハイエースの中、たんぼ道を走っていたら、いつもにもまして大きな嬌声があがった。

さくらんぼだ!

僕はあまり果物は食べない。
だからどんな果物が実っていても、そんなに嬉しくはないんだが、さくらんぼだけはどうしてかなあ、昔からついほほえんでしまう。


今日の体育館はかなり残響が少なくちょっと心配だ。
子供達が「こんちわー」と大声で入ってきた。
福島の子供達も元気いっぱい。300人だ。
この子達に音が吸われて、また音楽の響きが薄くなるかなあー?
でも時々はお客さんが沢山入った方がよく通っていく小屋や体育館があるから不思議だ。
その時々の方になれば幸いだ。


校長先生の明快で的確なお話しが始まった。
なかなか素晴らしい!
子供達しっかり聞いている。
そして、担当の女の先生のお話し、優しいトーンでそれでいて優し過ぎずオペラとはこんなもんだよーと子供達に興味をもたす喋り口、素敵だ。


そして極めつけは子供達の僕たちを呼ぶ声
「準備出来ましたよー」
こっちもやる気百倍!

さて、開演だ!

福島とはいえど、体育館。
かなり高温多湿になった。

一年生が心配だが、案内役しんちゃんが運転する階段のセットが登場するともう大騒ぎ、いい関係で舞台と客席が進んでいく。
さすがに王様と大臣の渋い場面はちょっともじもじし始めたが、王子と友達と猫達の場面になったらまたまたのりのりだ。

最後までいい緊張感を保ちながら舞台が最後の暗転となった時、
「ええー、もう終わりー!!」
と二三人の子供の声がした。

これは、物語の終わりがわかりにくい、とも受け取れるし、もっと聞いていたいのに、とも取れる。
僕は後者に違いない、と思う事にした。


バラシが終わった頃、もんのすごく可愛い合唱部の子供達が20人くらい見送りに来た。
三年前、僕とまどかとでやった幻の狼のワークショップに来たか、それに参加した先生に教えて貰ったかした生徒たちが、いきなり狼の遠吠えを聞かせてくれた。

感激!

お礼に井村君が森は生きているの前奏をスキャットした、一瞬ヤバイと思ったがみんなでそのキーで歌ってしまった。
かなり低いキーだったので盛り上がらず終わってしまった。ハハハ



最後に記念撮影 みんなでせーの「オノザキーン」。



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