オペラ『おぐりとてるて』稽古場日誌(8月10日):岡原真弓

今回の振り付けは、はじめてのお付き合いの舞踏家、向雲太郎さんです。


こんにゃく座では、はじめての舞踏家さんとのお付き合いです。
今回の稽古が始まる前に雲太郎さんのパフォーマンスを観に行ったのですが、凄くかっこよくて、ストイックで、怖そうな人というイメージでした。
ところが、こんにゃく座の稽古場では、超チャーミングで、超ファニーで、夕食休憩の時も素麺部に参加してくださるし、稽古が終わったら飲み会にも参加してくださるのです。


とにかく、自分が振り付けしなくても、ずーっっと稽古場にいて演出家が何を求めているのか、じーっっと観ておられます。
そうすると、いつの間にか、振り付けが作品の中に入り込んでいるのです。
雲さんがきて2回目にワークショップをしてみました。
『寝転がってください』
電気を消して、部屋を真っ暗になさいます。
『頭を空っぽにしてください。今日あったこと、色々なこと、何にも考えないでください』
こうやって、ワークショップをやっていって、最後にプロローグをお聞かせしようということになったら。
あらあら、みんな全然歌えませんでした。
『雲さんが頭空っぽにしてって言うからあああ』
みたいな感じであっという間にフレンドリーになったのでした。

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