オペラ『歌え!比羅夫丸』 劇場日誌(2月13日):壹岐隆邦

朝一番、まだ作業灯も照明も付く前、静かに鎮座する舞台セット
なんと神々しいのでしょう

オペラ『歌え!比羅夫丸』、本日、全公演の折り返しを迎えました。
毎公演、「とても良かった」「皆に観てほしい」と好評いただき、嬉しい限りです。

私は今回、演出部として舞台裏に付いています。
稽古場では、大量の作りものをしていてなかなかじっくり音楽を聴くことが出来なかったのですが、劇場に入ってからは毎日舞台の裏で、まさに波のような音楽に乗ってくる船たちの言葉や感情に心を揺さぶられています。
ほんとうに、なんて凄いオペラなのでしょう!

今日は"青森"組の公演でした。
会下山丸役の響くんが気合いを入れて船のTシャツを着て来ている!
……と思ったら私の勘違いでした。ごめんなさい

ダブルキャストの醍醐味は、演じる役者によって捉え方が変わってくること。同じ演出を受けていても、違う空気感が滲み出てくることが多々あって、面白いです。
これは、一度観た人も別組を観なくちゃですね!

今回はピアニストも榊原さんと入川さんのお二人。二人のニュアンスの違いもダブルキャスト同様に楽しいのはもちろんなのですが、今回とにかくピアノの音の力が凄まじいのです。
本当にいろんな音をピアノで表現していて、未だに聴くたびに「この音は◯◯の音だったのかあ」と発見があるのです。
これは、ピアノに耳を傾けてもう一度見なくちゃですね!


そして今回の舞台には、こんにゃく座では珍しく映像が使われています。
前から観ていない私は、仕込中にこれを見てどこのシーンだろうと想像していたのですが、これは映像に傾きやズレが無いか確認するための投影だったのでした。
本番中、投影操作しているのは、あかねさん
映像が入ることで、舞台の質感がガラッと変わって面白いです。ぜひ映像にもご注目ください!


さて、はじめに「大量の作りものをしていた」と書きましたが、ここで私のお気に入り2つをご紹介します。
ここで問題。
ソファの脚と、バスルームのシャワーヘッドはそれぞれ何で出来ているでしょう?
答えを知りたい方は壹岐まで、またこの小道具がどのように使われているか気になる方は劇場までどうぞ足をお運びください!

いろんな波を乗り越えて出航したオペラ『歌え!比羅夫丸』
是非その行く先を見届けにいらしてください。



復路に向けて眠りにつく船たち

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