おぐり組 in 茨城県鹿嶋市『鹿嶋勤労文化会館』(11月8、9日):島田大翼
11月8日、昼。こんにゃく座の事務所に行きましたら、来年2月のオペラ『想稿・銀河鉄道の夜』のチラシが届いたというじゃあありませんか。さっそく貰って北野さんと二人で記念写真。北ンパネルラと島ョバンニをよろしくお願いします。
そんなわけでみんなで車に乗りまして13時頃に出発、本日は茨城県の鹿嶋市、鹿嶋勤労文化会館へと向かいます。夕方から舞台の仕込みなのでございます。安全運転で元気に楽しく参りましょう!
さっそく緊張感の走る車内。皆様お察しの通り、花島先輩がローソンで唐揚げを頼んだのに受け取り損ねてしまったまま乗車なさったのです。「足りない」「足りない」と呟き続けておられます。ほらチーズケーキがあるじゃないですか〜と気をそらしてみるも「違う」と一蹴。もう、どうすることもできません。
順調に到着しまして、15時半から仕込み開始。本日のホールは大きすぎず小さすぎず、いちばん仕込みがスムーズに進みそうなサイズ感でございました。照明部の佐藤さんも舞台部の西田さんもにっこり。そんな二人を見守る清水さんも、マスクの下ではにっこりしていることと思います。
りんごを齧ることに定評のある彦坂先輩です。今日は形が縦長の青いりんごを齧っていらっしゃいました。どんなりんごもとてもよくお似合いですよ。
床にパンチカーペットを貼っていく作業中、ドスンドスンと音がして振り返ると、「イライラ…」と声に出しながら激しく地面を踏みつける花島先輩の姿が。えっ、唐揚げのことをそんなに根に持っていらっしゃったとは。もう舞台監督が踏み潰されそうな勢いです、危ない!
でも安心してください、これはパンチカーペットとガムテープを踏んで貼り付ける、立派なお仕事なのです。しかも花島先輩は来週から再開する『ネズミの涙』ツアーの予習として「ライライライ…」と歌いながら振り付けの練習を同時にこなしていたのでした。天晴れです。
かつらを綺麗に整えるのは衣装部の仕事。ブラシで髪を梳かしていきます。ツアーも終わりですからね、この仕事とも今日でとりあえずお別れです。そんな衣装部チーフを労って髪を梳かしてあげるいい男も出現しています、お疲れ様でした。
仕込みも順調に進み、20時前には終了。明日はツアー千秋楽です。
そんなわけで11月9日、2016年の『おぐりとてるて』公演最終日の本日は、清真学園中学・高校の皆さんに観ていただきます。10時の回が中学生、13時20分の回が高校生、という具合です。照手さんも朝から気合いが入っていますね。日の出に輝く朝顔の蕾のように光っていきましょう。
あー、やっぱり着ちゃってますね。岡原先輩がそれ着ると、なんだか朝顔がずいぶん妖艶な香りを放つ花のように思えてきましたよ。もう、夜顔です。
千秋楽らしく、出演者で集合写真を撮りました。再びこのメンバーで公演ができるとは限りませんからね、今生の別れかもしれない別れを惜しみながら、はい、チーズ…とはならず、掛け声は「はい、チッチッ」でした。記念写真の合図が舌打ちって。このチームらしくて良いんじゃないでしょうか。
えっ、また着ちゃったんですか!岡原先輩がそれ着ると、インドの神々にしか見えないんですよね。まあ仏教だし元はインドだから良いんですけど。
ただその、もう後ろとかぜんぜん留まってないんですよね。いいんです。自由な神です。次着る時までには留まるようにしといてください。
17時前にはバラシも無事終わり、時に渋滞にはまりながらもトラックは元気に帰っていきます。茜色の空がだんだん薄い青に変わっていっていますね。そうか、おぐりも終わって来週はネズミかあ…という気持ちが演出されているようです。
20時頃に帰り着き、トラックの荷物を倉庫に収納していきます。次に『おぐりとてるて』をやるのはもう半年ほど先のことになってしまうので、それまでに埃をかぶらないようにと、セットをビニールシートなどで覆う作業もございます。
すっかり空っぽになったトラック。来週にはこれが『ネズミの涙』の荷物でまたいっぱいになります。
21時過ぎには収納も済んで、さあようやくツアー終了という気分。お疲れ様でした。このあとみんなで行きつけのカレー屋さんに行って、小さな打ち上げをいたしました。
あ、やっぱりインドの神々の方ですね。お世話になります。
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