2024年11月〜12月のオペラ『森は生きている』ツアーメンバーを
「眞鍋森の役柄から滲んでくる印象と歴代森からのエピソード」
をテーマに、齊藤路都が紹介します。
🌲沢井栄次
【1月・総理大臣】
森にやって来たヒトに対しても面倒見のよい懐の広い1月。
2010年、ご自身も森デビューだった(高瀬版)のに、同郷の後輩・齊藤路都の面倒をずっと見てくださった。あの頃から後輩の面倒見のよい優しいお人です。
🌲吉田進也
【2月・警護隊長】
ヒトの中から真実を見極める最長老の2月。
進也は入座前に大石森のゲストとしてやって来た。進也の“1月の兄さん”は、精たちや森にやって来たヒトをじっと見るときがあった。あの短い時間は自分たちの根底にある大切なことを引き出した気がする。
🌲彦坂仁美
【3月・オオカミ】
厳寒の中から早春の香りを漂わせる3月。
彦坂女史が8月、オオカミをやっている映像を見た時(高瀬演出)、白鳥のうたで雪の匂いがした。「この人は音から他の感覚を呼び寄せることができるんだ」と鳥肌が立った。
🌲島田大翼
【4月・カラス】
陽炎の熱、マツユキソウを生みだす4月。
2009年の高瀬森で、“青年団団長的ポジション”の1月だった。季節替えを促すセリフは少しおもしろがっていて、熱っぽくてとてもカッコよかった。舞台袖で見ていて、「なにかが始まる時は熱いんだ!」って思ったことを思い出す。
🌲冬木理森
【5月・ウサギ・もうひとりの兵士】
跳べないウサギ。
大石森でも5月とウサギをやっていた。毎回“今年のウサギ”を「凛々しく」「可愛く」「ちょっと鈍くさく」と向き合っていたのが印象的。現在進行形で向きあっている。
🌲青木美佐子
【6月・もうひとりのむすめ】
本来は人懐っこくてちょっぴ勝ち気な姉娘。
私がまだこんにゃく座を知らない頃、美佐子さんはウサギをやっていたことがある(岡村森)。映像を見たら、“森の末っ子”って感じでとてもラブリーだった。あの映像を見たからだろうか。姉娘の美佐子さんも抱きしめたいかわいさが溢れている。
🌲鈴木裕加
【7月・むすめ】
厳しい冬の寒さも、継母の意地悪にも負けないしなやかなむすめ。
2010年3月、高瀬森の本番中、裕加さんが着ていた女王のドレスのレースがほつれてしまった。裕加さんは少しも慌てず装置の下に潜り込み、同じ場所でスタンバイしていた私から針と糸を受け取ると、あっという間にほつれを直してまた舞台に戻っていった。あの頃から働き者でしなやかな、娘のような人だった。
🌲鈴木あかね
【8月・女官長・オオカミ・リス】
抜けるような空を司る大らかな8月。
大石森のいつかのシーズンで意地っ張りで負けず嫌いのウサギだった。
「種族を超えてリスたちと遊ぶウサギは意外とキャパシティが広いよなー」と木の上でウサギをからかいながら感心した。
🌲齊藤路都
【9月・おっかさん】
(姉)娘をベタベタに甘やかすおっかさん。
高瀬森の8月とリスでこんにゃく座デビューした。むすめにいろいろしてあげたいが、4月や5月に先を越されていた。あの時の思いが今、別の誰かをベタベタに甘やかしているのかもしれない。
🌲熊谷みさと
【10月・女王・リス】
凛々しい孤高の女王。
ちゃみがスーパーすばしっこいウサギをやっていた時(大石演出)、このウサギと鬼ごっこしたらリスは毎回鬼だなと思った。そしてスゴい努力の末に木に登り森の頂点に君臨するだろうと驚愕した。
🌲富山直人
【11月・兵士】
「気は優しくて力持ち」な兵隊さん。
どんなに演出が変わっても、富山さんは兵士をやっている兵士職人(岡村演出、高瀬演出、そして眞鍋演出)だ。
いつもどんなときも娘に優しい出会いをもたらし、命をかけて女王を諭している。強くて優しい樫の木のようだ。
🌲佐山陽規(客演)
【12月・博士】
心理と命を天秤にかけて胃を痛めている博士。
佐山さんは別のカンパニーでも「森~」に出演されたことがある。その時、本役とは別でも出ているところがあると言って、映像を見せてくれた。件のシーンで誰より美しい大使夫人だった。矛盾しているように見えて表裏一体なのかもしれない。ナンノコッチャ
🌲大坪夕美
【ピアニスト】(〜11/22)
チャーミングでロマンチックなピアニスト。
ある年の体育館公演のバラシで、夕美さんがロープを巻いて片付けてくれていた。怪我しないかとバラシながらチラ見してみたら、夕美さんはマイ軍手をはめていた。チャーミングでクールなロマンチックピアニストだった!
📝高岡由季
【制作マネージャー】
おっとりしているようでしっかり者。しっかりしているようでひょうきん者。
連絡事項の文章のチョイスやフォントにもユーモアが溢れています。
大所帯の「森」組の舵取り役。今回はどの由季ちゃんが出てくるだろう。
🔨中村響
【舞台スタッフ】
響はいつも朗らか。
焦ったり叫んだりしているところをまだ見ていない。私がまだ彼に人見知りして「中村君」と読んでいたころは、気遣って距離を取ってくれていた。響はどの月の精が似合うかしら?この旅で見つけてみたい。
オペラ『森は生きている』2024年11月〜12月は、以上のメンバーで各地へ旅します。
どうぞよろしくお願いします!
★★一般公演情報はこちら★★
https://konnyakuza-news.blogspot.com/2024/07/20241112mori.html
写真:島田大翼
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