4月5日、6日に慎さん、薫さん、藍乃さん、あかねさんのソロコンサートが行われました。
それぞれの思いの丈をぶつけた渾身のコンサートです。
5日
〜ひとりオペラ〜 ナイチンゲール
歌:金村慎太郎 ピアノ:湯田亜希
台本:立山ひろみ 作曲:萩京子
アンデルセンの童話を元にした中国の王様と夜啼鳥の話。
教会のステンドグラス職人が物語を語っていきます。
可愛い娘も登場!
鈴をふるようなナイチンゲールの美しい歌声が響きます。
ブルルルといったきり動かなくなってしまったぜんまい仕掛けのナイチンゲール。王様はなんとかナイチンゲールを歌わせようとするが‥
迫力あるシーンです!
“あなたが自由であることが私の願いです” と歌います。
王様が苦しんでいると知ってなぐさめにきたナイチンゲールは声のかぎりに歌います。すると、病気で青ざめていた王様の頬はバラ色に輝き、ついには元気を取り戻しました。
一人何役も演じて、多彩な表情が魅力的でした。照明もきれいで、物語を一層素敵な雰囲気にしていました。
長年にわたって培ってきた慎さんの力をふんだんに発揮されていました。
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飯野薫ソロコンサート イロイロなオト
歌:飯野薫 ピアノ:吉村安見子
毎日の生活の中で出会うたくさんの色、身の回りの音にもっとたくさん気づけたら楽しくやっていけそう!
そう思って、ちょっとした幸せ、思い出、憧れ、未来…のソング、シャンソン、オペラを歌いました。
前半はさまざまな雨の音に注目したソングや自身の思い出を振り返ったり…ソング10曲。
初恋で身体が熱くなった時のことや大学で林光さんのソング「なぜ?」に出逢って感銘を受けたことなど、薫さんの思いや思い出をイロイロ見ることができました!
白いクレヨン
雨の音楽
後半はシャンソンとシェイクスピアオペラより
シャンソンでは、もっと色々な歌が歌いたいと薫さんの憧れが垣間見れました。
群衆
オペラ「ロミオとジュリエット・瓦礫のなかの」より ジュリエットのアリア
アリアの解説も楽しくて素敵!
薫さんの友達が作ってくれたショールがシーンごとに登場。とてもきれいな色!ショールを上手く使いこなして、歌をより引き立てていて素敵でした。
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6日
大久保藍乃 ひとりでオペラ公演
オペラ『セロ弾きのゴーシュ』
歌:大久保藍乃 ピアノ:大坪由美
幼い頃から『セロ弾きのゴーシュ』が大好きだった藍乃さん。本来なら6人の出演者。できるかな…できないかな…そう思っているうちに、身の回りにあるモノが登場する仲間に見えてきて、「1人でやってみよう!」とひとりでゴーシュ公演に結びつきました。
猫のシーン
ゴーシュとカッコウのやり取り。目を見張るものがありました!
ジーッと音を立ててプラレールを走るネズミ
会場に微笑ましい笑い声が響いていました。
歌や演技に加えて、仕掛けにも余念がなく、全身全霊、身体中で表現する藍乃さんの素敵な人となりがとても表れていました。
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鈴木あかねコンサート うたうわたし
歌:鈴木あかね ゲスト:北野雄一郎 ピアノ:寺嶋陸也
前半は萩さんのソング。あかねさんが大好きな曲、「鳥」「ジャストマイサイズ」、ブレヒトの詩から3曲など10曲を歌いました。
始終凛とした表情、姿がとても素敵!
後半は林光さんのオペラ『クラブ・マクベス』より 北野さんをゲストに迎えて
ひとりの女が迷い込んだのは、酒場クラブ・マクベス。女はいつしか、そこで上演されている「マクベス」の世界へと導かれる。
あかねさんの酔いっぷりと北野さんの客引きの掛け合いが素敵な味を出していました。
待っているのは破滅か…それとも…
夢遊病に冒されているマクベス夫人。夜中に起き出して「血が落ちない」と手を洗う仕草を繰り返し、バンクォーやマクダフ夫人殺害を悔い嘆き続ける。
マクベス夫人を演じたかったというあかねさん。迫真の演技が輝いていました。美しいー!!
現実と虚構のはざまを歩むマクベスの煩悩。最後の望みに見放されたマクベスは、自分の運命は自分で切り開くとマクダフと戦い敗死する。
好きなシーンを切り取りうまく繋げたあかねさんの『クラブ・マクベス』。作品の旨みをふんだんに観ることができました。
4人ひとりひとりの渾身の歌が歌われました。コンサートにあたって指導してくださった大石さん、岡原さん、高野さん、ピアニストさん、照明の佐藤敏之さん、舞台監督の西田さん、助手の泉さん、その他たくさんの方々の力で開演できたコンサート。そんなことをそれぞれが噛みしめて、これまで大切に育んできたことや個性が光って、みんな違ってみんなが素敵なコンサートでした。ご来場いただいた皆さまありがとうございました。
コンサート写真:姫田蘭
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