林光歌劇場2019 稽古場日誌(8月30日):西田玲子

8月30日は16時から通し稽古でした。
座のみんなにも知らせてあったので今日は前から見る人が沢山。



何時もいない人が観に来てると、やっぱり少し緊張します。


稽古後、着替えてお茶場に行くと、Bスタジオから歌声が聞こえてくる。
よく聞くと、薫ちゃんが私と一緒に歌う曲を練習しているらしい。

よし、乱入してやれ!

と入っていくと、大石さんもいる。
薫ちゃんは、その歌で上手く行かないところを大石さんにみてもらっていたのだ。

で、私も一緒にみてもらう。

光さんの曲は、なぜここでこの音?みたいなものが多く、ほんの半音高かったり低かったりして本当に難しいのだが、そんな難しい音を大石さんは、
「その《ゆ》は、あ、忘れ物した!って感じで」
えー?と思うけど、そうやってみるとなるほど音程がきれいにはまる。

何これ、マジック?

急に音が高くなるところは、
「I wonder の《わ》で」
なるほど、変なずり上げ感なく一気に高音へ行ける。

上手く行かないところが来る度に、大石さんはどのようにしたら上手く行くか、語学で単語の意味を例文を使って教えるような感じで音の雰囲気や、感覚をつかむ例文を考えて教えてくれるのだ。

音が難しいと歌うのに構えて固くなるところが、例文唱法ですっかり楽しくなってしまった。

さらに、言葉がわからないといわれていた歌が、言葉を喋りすぎてるゆえに判りにくくなっていた、ということも解り、薫ちゃんと私は笑ってしまった。

大石さんは自分だって『おじいちゃんの口笛』のおじいちゃん役で大変なのに、一生懸命考えて教えてくれた。

考えてみると、こんにゃく座の人は皆そうだ、質問すれば一生懸命答えてくれるし、一人で練習していてなかなか解決できずに困っているとやって来て一緒に考えてくれたりする。
ありがたいなぁ。

ということで、『ふしぎなたまご』の
●七つ頭の初めての食事(仮題)
●竜が一晩で食べてしまった保管されていた遺失物のリスト

の2曲には大石さんの例文が沢山隠されています。

おまけ
前日が照明プランの齋藤茂男さんがのお誕生日ということでサプライズ。

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