オペラ『イワンのばか』劇場日誌(2月4日):高岡由季

みなさんこんにちは!!

衣裳部をやっております高岡由季です。
この1ヶ月、稽古場で衣裳の作業をしながらドキドキしてワクワクしてヘトヘトになって帰る毎日を過ごしてきました。全てはこの「イワンのばか」を素敵な公演にするため!
時間が過ぎるのは早いもので、川崎の稽古場での稽古を終え、ついに小屋入りして2日目。幕開けの日が明後日まで迫ってきました。

今日は16時から場当たり。
1幕1場から順番に、本番と同じメイクと衣裳をつけていろんなことを確認しながらお稽古していきます。

午後、1番乗りで楽屋入りした出演歌役者は、

イワンを演じる佐藤さん。


とてつもない体力と気力で座員の誰よりも身体を動かし仕事をこなし、いつも優しくみんなを気遣ってくれる大〜好きな先輩です。
そんな佐藤さんが演じるバカのイワン。
乞うご期待です!!

そのあとどんどん出演歌役者がやってきました。

みんなで衣裳を着ている姿がちょっと楽しかったです。


時を戻します。午前、ぞくぞくとスタッフたちが楽屋に来て、作業着に着替えてそれぞれの作業場に出ていきます。
いろんな人がいろんなところで動いています。

舞台では照明部が。楽屋では制作が。

ロビーでは、舞台部がまだまだまだまだまだまだ作る!


あうるすぽっとの広〜〜いロビーがいっぱいになる程のこだわりの小道具。カキワリ。舞台装置。
美術の堀尾さんもいらっしゃり、自ら筆を取って小道具に絵を描いていらっしゃいます。
これらを見ているだけでも楽しいっ!!

私は衣裳部。衣裳デザイン・プランの宮本さんと一緒に衣裳を仕上げたり確認したり。
衣裳に、宮本さんが絵を描き込んで、か〜な〜り素敵です。
こんな風に仕上がってますよ!!


こちらは、今回の公演に興味がない人にしか見えない衣裳です。どうです?綺麗でしょう〜。可愛いでしょう!!え?見えませんか?
じゃあ気になってるんですね!是非あうるすぽっとへ観にいらして下さい!
今回の美術の堀尾さんも宮本さんも、日本の舞台の第一線で活躍して来られた大巨匠です。
この最強タッグで描き出す「イワンのばか」の世界。
素晴らしいアートなので、是非観に来ていただけたらと思います。


さて今回はオペラ『イワンのばか』。
突然ですが、みなさんが「バカな人」と聞くと、どんな人を思い浮かべますか?「バカ」の反対はなんだと思いますか?

私はというと、なんだか昔からバカは好きです。
「阿呆」とか、「頭が悪い」とかとは全然違う感覚です。
親バカとか、仕事バカとかは褒め言葉だと思っているので、バカだねって言われると嬉しくなります。
だって、バカになれるって素敵なことじゃないですか。好きなことを相手にしないとバカになれないじゃないですか。
だから、私の考える「バカ」って、きっと、他の誰かに理解されなくてもいいくらい自分の中に確立された幸せがあるってことなんだと思います。そんな生き方に憧れているんです。

このオペラに出てくるイワンも、きっとそういう人。
私の憧れです。
誰にも何にも揺るがされない幸せを持つ人はバカで素敵です。
誰しも、そんな生き方に憧れているんじゃないかなって思うのです。だから、観に来ていただきたいです。
バカになりきれない世界、そしてそれでも生きていける世界に生きている私たちだからこそ、みんなこの公演のあいだ2時間半、バカになって観て欲しいのです。

是非、あうるすぽっとへ!!
2月6日から11日までやってます!!
よろしくお願いいたします!!!!

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