さよなら、ドン・キホーテ!稽古場日誌(8月27日):岡原真弓

本日は衣裳合わせと、伊藤多恵さんの振り付けの日でした。衣裳合わせというのは、本番の衣裳を役者が着てみて演出家がチェックすることです。

デザイナーの宮本さんは、すごーく大御所なのに、いや、大御所だからか?めちゃくちゃに優しいです。威張りもせず、自ら染め作業もしてくださったり、衣裳部のメンバーに優しく指導してくださいます。

演出の鄭さんは、ヒロインを出来るだけ可愛くさせないようにしたり、髪型にも色々とこだわりの発言をします。やっぱり、全てに「しつこい!」これ、褒め言葉です!

3時間半くらいかかって色々と決まりました。

そして、そのあとは多恵さんのダンスダンスダンス!

申し遅れました、わたくしはオールドミスのオードリー先生役です。登場する場面が少ないので、ずっと見学が続いていたのに、2幕の頭、収穫祭でルイ役とダンスしているというシーンがあり、楽譜で6ページ踊り狂うことになりました。

それは、親子の会話が進行している後ろで踊ってるというシーンなので、いわば、オフのお芝居的な感じと、思っていました。しかし!多恵さんは「誰もみていないかも知れないけど」と言って、物凄いバリエーションで振り付けていきます。えーっ、こんなにいっぱい覚えられなーい、こんなにいっぱい回れなーい!なんて言葉には見向きもせず「大丈夫、これ、慣れて来たら楽しくなるから!」と言って何回も何回も踊らせてくれます。あえて、言います、何回も何回も!つまり「しつこい!」これ、褒め言葉です。

さらにピアニストの真理子さんが社交ダンス歴が長くて、アドバイスまでくれたり。さらにさらに、西田玲子というこんにゃく座いちのダンサーが演出助手なものだから、多恵さんがいない時にも毎日踊らせてくれます!あえて言います、何回も何回も!つまり「しつこい」これ、褒め言葉です。

今日の稽古はそのダンスのシーンだけをやって、19時半くらいまでになりました。その間!一言も口出しせず、ずーっと見ている演出家!凄い凄い!普通はこういう時は演出家は帰ってしまい、出来上がった所をみて、文句を言うというのが定番ですが、鄭さんは絶対そんなことはしない!殺陣の稽古の時もずっといます!つまり、人にもしつこいが自分にもしつこい!素晴らしい!

そして、指導者が帰って、ルイ役のゆうちゃんと、繰り返し復習していたら、あらあら21時を過ぎてしまった。うーむ、しつこい病は伝染する。
振り付けの稽古まで観てくださる衣裳家の宮本さん。

髪型が決まった次の休みの日に、美容院で、古くさいパーマにしてください!と言ったら「やる気なくなるなあ(笑)」と言われたオードリー岡原。

振り付けをチェックするピアニストの真理子さん。

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