2月も半ばを過ぎて、関東では春一番が吹き荒れ、三寒四温が繰り返される時期になりました。
私富山が出演するオペラ、
『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』
も、同じように冬の終わりから春になろうとする頃のお話です。
(ちくま文庫「宮沢賢治全集 6」に収録されています。他に電子書籍だと無料で読める物もあります)
不思議な感触、不思議な感覚のお話です。
出演者六人で悪戦苦闘、演出の加藤さん、演出助手の城田さん、振付の山田うんさん、音楽監督の萩さん、演出助手補の熊谷さん、の力やアイデアをいっぱい頂戴してやってきました。
今回の宮澤賢治歌劇場Ⅵ・Ⅶ。
五演目のオープニングが、この作品。
「明日のオペラ」への誘い として、皆さまにご覧いただける舞台になる!
多分、なると思う…
なるんじゃないかな…
ま、ちょっと覚悟はしておけ。
と、1981年発表の関白宣言なアティチュードでお届けします。
冗談混じりに書いておりますが、『鹿踊りのはじまり』と同じように、見たことのない舞台になる予感がしています。
今日はAスタジオで加藤さんに見てもらって、夜はBスタジオで自主稽古。
今のところ、和気藹々とやっております。
メンバーと演出助手補のちゃみさんを囲んで。
打楽器を叩きながら、楽譜を見て、動きを見て、歌を言葉を聞いて、的確な指摘をしてくれるちゃみさん。
『鹿踊りのはじまり』の稽古で疲れているはずなのに、疲れた様子を見せずにタネリの稽古に付き合ってくれる。
ちゃみさん、ちゃみ様、ちゃみ対応。はい、言いたいだけです。
行間の多い、というか、解釈しがいのある、お客様の想像力をかきたてる舞台になるよう、精進して参ります。
同じような写真ですが、どちらの表情も捨てがたいので、どちらも載っけてしまいます。
明日は初めての器楽合わせです。
2 件のコメント:
名古屋ソングの会のメンバーとしては「我等が中野健一」の作品を、とても楽しみにしています。
でも、文庫本で「タネリ…」を読んでみて、心の中は??でいっぱい。この不思議な感じを抱えたまま、観せていただけばいいのでしょうか?
文庫本のタネリというと、ちくま文庫でしょうか?
『土神ときつね』『毒もみのすきな署長さん』も収録されてますよね。
短編を読むと特に思うことですが、何で?とか、どういうこと?とかなります。分かります。
どうぞ、その気分のままご覧ください。
オペラを見る時に分かることや、見た後で読むことで発見があると思いますよ。
楽しみに劇場へいらっしゃいませ。
お待ちしております。
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