
オペラ『あん』ツアー
今年は新しいキャスト、新しい組み合わせでお届けします!
それぞれに、この作品の見どころや聴きどころを綴ってもらいました。
5月には、神奈川と四国、計4か所で一般公演もあります!
どうぞ新しい『あん』を観に、聴きにいらしてください♪
【千太郎 / 島田大翼】 この演目はそんなに小道具が多いわけでありませんが、「どら春」のカウンターには色々と物が並んでいます。客席によってはほとんど見えないのですが、どら焼きを作るためのいろんな道具が置かれてありまして、けっこう細かく持ち物を変えながら作業しています。ご注目ください、とは言えないんですが、千太郎が何をしているか想像しながら、ぜひご覧ください。
【徳江 / 梅村博美】 ドリアンさんが、ラジオのパーソナリティーをやっていらしたときに若い世代の人達が「人の役に立たない人間は生きている価値がない」と思っていることに突き動かされたことが発端でこの物語が生まれたそうです。
過去の過ちを背負いながらどら焼き屋の店長をしている「千太郎」そして自分の意思に反して隔離されていた元ハンセン病患者の「徳江」そこにこれからの人生に不安を抱えている中学生の「ワカナ」。55年間作ってきた徳江の「あん」が、3人を繋ぎ「生きる意味」を探していきます。
【ワカナ / 熊谷みさと】 美味しいあんに感動したり、音楽や情景に心奪われたり、見どころだらけのオペラですが、個人的に楽しいのは千太郎さんのお手伝いをするところ。お店にはよく行くけれど商品開発に携わるのはもちろん初めてのワカナなので、ただのお手伝いですが内心ワクワクしています。
【奥さん / 豊島理恵】 人生の機微が詰まったオペラ「あん」
今を生きるすべての人に捧げるオペラだなぁと言葉の一つ一つを噛み締めながらこの舞台に立っています。
ハンセン病を患いながらも人生を諦める事なく生き切った徳江さんの強さに勇気をもらい、千太郎がラストにかけて歌う部分は特に私はグッときてしまいます。
「生きる事はそれ程楽な事ではなく 座り込みたくなる日もありますが 徳江さんあなたに教えてもらったように耳を澄まし言葉を聞いています。」
誰もがこんな日、そんな日、あんな日があるかもしれない…。
「よーし!今日も頑張るぞ」と
そっと背中を押してもらえるそんなオペラです。
【森山 / 相原智枝】 演劇は見る人によっていろいろな感情が湧くものだと思います。オペラ『あん』はとても繊細な作品です。
過酷な運命にさらされた時人はどう生きるのか。どのように生きる意味を見出していくのかがテーマかなと思っています。
とても深くて、自分が演じることに怖さとやりがいを感じながらやっています。
演劇と音楽によって昇華された舞台をお楽しみいただければと思い、頑張ります。
【美咲 / 沖まどか】 中学生の美咲という役をやります。沖まどかです。
中学生は美咲とあかりとどんぐりの3人組とワカナちゃん。
中学生はたくさん歌います。いろんな状況や風景や物語について。一人で歌ったり、みんなで歌ったり。とくに4人で歌う徳江さんの手紙の歌のハーモニー✨中学生が手紙の内容を歌うのですが、中学生の素朴さと透明感で、温かく千太郎さんの背中を押せるよう奮闘しております♪♪♪
お聴き逃しのないよう、ご注目ください💕
【あかり / 小田藍乃】 『あん』はどら焼きの餡のことですが、この作品は「桜」も重要なキーワードです。このオペラには「さくらさくら」のメロディがたくさん聴こえてきます。私たちにとって身近であり大切な「桜」。美しい桜の木のふもとで起こる小さなどら焼きさんでのお話し。最後には「どら焼きいかがですかー!」という元気な人々の声と、散りばめられた「さくらさくら」の音楽が桜吹雪みたいに感じて、とても大好きなシーンです。
【どんぐり / 泉篤史】 中学生の『どんぐり』を演じます泉篤史です。このオペラの最大の見どころだと思っている、徳江さんの手紙のシーン。僕はどーしても毎回、舞台袖から目を凝らし、耳を傾けてしまいます。徳江さんの感じた絶望、苦しみ、そしてそれが光へと変わった瞬間。その一つ一つが上村さんの演出と寺嶋陸也さんの音楽で見事に表現されていて、心にすっと染み入ってきます。
何度観ても聴いても、心奪われるシーンの一つ。必見&必聴です!!
【クラリネット / 橋爪恵一】 「あん」の見どころ、千太郎が初めて餡を作り、得意の皮を焼くくだりで粉をボールに入れると粉が舞い上がりますね。
ちょっとオー!と思います。
【ピアノ / 入川舜】 一般的なオペラのイメージというと、華やかな歌唱、誇張された表現などが連想されますが、この「あん」にはそうした要素がほとんどありません。その代わり、どの登場人物にも等身大の人物像が徹底して追求されています。その人たちの交流や衝突は、観る者にとって共感のできるものではないでしょうか。
役者さんたちの表情の微妙な変化が、この物語を動かしていく原動力となっていると思います。
ところで私は音楽担当なので、音楽自体も楽しんで頂けたら嬉しいです。
《座内スタッフ》
【制作マネージャー / 齊藤路都】 徳江さんが千太郎に宛てた手紙のシーンが、好きです。
手紙は、中学生たちが代わる代わる歌って行きます。時々清々しい合唱になります。
徳江さんの囲いや垣根がない、自由で朗らかな面が見えてきます。
【照明 / 髙野うるお】 今回はスタッフとして旅公演に同行します
照明の仕込みをしたり
舞台のクオリティーを上げられるよう本番を見たりしています
千太郎をはじめとした登場人物が柔らかな存在の徳江さんに包まれている
まるで物語全体がどら焼きのように包まれている
そんな作品な気がしています
【舞台 / 壹岐隆邦】 オペラ『あん』は、こんにゃく座のレパートリーの中でもいちばん"静か"な作品です。
もちろんただ静かなのではなく、"静"の中から様々な"動"が滲み出てくる、とても緊張感のある舞台。
私はその舞台裏で、音を立てないように物を動かしたりしています。ぜひ舞台セットにもご注目ください。
【舞台 / 入江茉奈】 徳江さんのあんのおかげで大繁盛するどら春。そのどら春に集まってくるお客さんの“手”をやっています。観たことがないお客さんにはどういうことかさっぱりかと思いますが、後ろの方で一生懸命“手”を伸ばしているので、一瞬でも見ていただけたら嬉しいです。
【舞台 / 中村響】 アイリス(舞台正面にある開閉するパネル)が初めて開く直前、先取りでパネル裏の照明が点く瞬間が好きです。徳江さんの世界が色づいた瞬間のように見えるんですよね。(残念ながらそれは普通観れませんが、)アイリスの向こう側の背景もお楽しみください!
(写真:島田大翼)
2 件のコメント:
拝見しに伺いたいですね😻
コメントありがとうございます!
今年度はあと四国で一般公演があります。
もしお近くでしたらよろしくお願いします♪
https://konnyakuza-news.blogspot.com/2025/03/20255.html
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