冬木理森 出演!J-Vibs Project #0『花鳥風月』(9月6日):冬木理森

下北沢にて開催された、新しい和の世界をテーマにした公演、J-Vibs Project #0『花鳥風月』に、冬木理森が出演しました。


今回 冬木は、世界を旅する能役者・演出家の今井尋也さん、そして同じく旅する書道家 村野瀧玖さんとのコラボレーションを中心にパフォーマンスしました。公演主宰はCMヒットメーカーでも有名な振付家の香瑠鼓さん。
能、舞踊、書、音楽、照明と様々なジャンルの表現が、即興セッションとして一つの空間の中で交差しました。

【香瑠鼓さん・今井尋也さんとの『竹生島』】
能役者の今井さんとご一緒させていただくのは、今回で2回目。今年のゴールデンウィークには、今井さん演出の現代能舞台に出演させていただき、ジャンルやアートの垣根を越えて創られる新しい能の世界に、強い刺激を受けたばかりでした。
(創作能 ブラジル神話『オパラ川』より)

今井さんの作品は、実際にその土地を訪れ、フィールドワークを通して得た肌感覚から創られることも多いそうです。
今回の演目『竹生島』も、もともとある能の題材を軸にしながら、今井さんが本番直前まで巡っていた糸島をはじめとする九州の霊地での演奏ツアーでの体験が重なり、構想へと繋がっていきました。
3人で合わせたのは ほぼ当日の即興。そのため、昼の部と夜の部でも大きく変わり、非常にスリリングで面白い時間となりました。

今井さんの能管と、香瑠鼓さんによる「蝶々」の舞から始まる幽玄な世界。蝶々は、現世に逢いに来た故人の魂。

演奏が小鼓へと変わり、シャーマンである「伊都国女王」の水鏡の舞。神聖な儀式から、取り憑かれていくような狂気へと変容していきます。

時代を映し流れ続ける「水」が、琵琶湖の神域・竹生島へと繋がっていきます。音楽とともに天から白い花が降り注ぐという美しい情景の中、月夜の水上へと舞い降りる香瑠鼓さんの「弁財天」。

音響振動療法「マナーズサウンド」の響きとともに、冬木もクリスタルボウルの演奏と歌で参戦しました。
今井さんにお借りしたクリスタルボウルが、これまた凄かったのです。クリスタル素材そのものが共鳴する浄化の響きに加え、空間ごと異空間に飛ばすような倍音の振動。鳴らしている自分自身の身体まで、その響きに持っていかれそうなくらいでした。そして演奏者の精神状態がすぐ音に表れてしまう、僕にとっては修行のような楽器となりました(笑)。
終演後には、クリスタルボウルの振動を身体で感じてくださったお客様にたくさん声をかけていただき、とても嬉しかったです。クリスタルボウルを演奏しながら、カズーやティンシャなど、いろんな楽器をやっていたりもしました。

3人の音と身体と空間の響きが重なっていき、クライマックスではロック音楽とともに、今井さん演じる「龍神」が琵琶湖の底から謡と舞で力強く登場。龍神と弁財天とが出会い、人々に大いなる恵みをもたらしながら、天へと昇っていきました。



【村野瀧玖さんとの書のパフォーマンス】
書道家 村野瀧玖さんとのコラボレーションも、とても刺激的でした。日中韓の国と国とを繋ぐ書の活動では、その功績を称えられ中国で切手にもなったという村野さん。家を持たず、各地を転々として活動されているという、超フッ軽 謎多き書道家さんです。

昼の部では、お客様から日本の和のお題をいただき、その言葉をもとに村野さんとパフォーマンスしました。僕の出番では「香り」というお題から、


「弄花香満衣」
花を弄(ろう)せば香(かおり)衣に満つ
という禅語を書いていただきました。お客様のお力も含め、一期一会の即興でしか生まれない臨場感ある時間でした。 

そして夜の部では、楽器奏者や書道家さんがたくさんいらっしゃり、チームで2つの演目をパフォーマンスしました。

『百花繚乱』
三味線、水墨画、書のパフォーマンスに、冬木は即興ソロの舞で参加。色とりどりの才能が次々と咲き乱れていく華やかな空間となりました。


『花鳥風月』
次は一転して白と黒の世界へ。和太鼓のビートの中をたくさんの書が飛び交い、力強く躍動する世界。どちらも大小全ての書が現れた瞬間は、圧巻のエネルギーでした。



【その他、盛りだくさんのパフォーマンス】
障がいのある方たちとのアート活動を、30年以上続けられている香瑠鼓さん。
脳性まひの篠塚俊介さんと、知的障がいを持つ大窪真椰さんの『水を呼ぶ詠(うた)』は、カラダの奇跡と、その賛歌をひしひしと感じられる演目でした。


アート性の高い演目だけでなく、香瑠鼓さんのポップでお洒落な「和モノ」の振付も踊りました。『般若心経』をエレクトロニック・ダンス・ミュージックに仕立てた振付では、お客様も一緒に踊り、盛り上がりました。



【最後は、予測不能のガチンコセッション】
公演の大トリは、香瑠鼓さん、今井さん、村野さんによるガチンコセッション。昼と夜で趣向も変わり、最後にはホーメイや特殊ボイスまでが飛び交い予測不能、何が起こるかわからなくて目が離せませんでした。 


村野さんが、香瑠鼓さんと今井さんに「書」を書いてもらうという粋なサプライズもありました。
いろいろなことが起こりすぎて、若干記憶障害にもなりそうなくらい、激しくて夢のような1日だったのですが、最後の最後にホッコリと終われてなによりでした。



公演は「夜の部」のみになりますが、配信もしているそうです。よろしければご覧ください。 【https://www.kaoruco.net/posts/59045720】

そして、好評をいただいた今井さんとの『竹生島』は、11月1日に行われるチャリティ・セッションにて再演することが決まりました。
【https://www.kaoruco.net/posts/59254102/】 次は、下北沢の街から富士山までを一望できる眺めという、
北沢タウンホールのスカイサロンでやります。今回生まれたものをさらにブラッシュアップして、また新しい『竹生島』をお届けできたらと思います。

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