ピノッキオ・マレーシアの現場の遅い報告!制作タダチ

5/11から14までマレーシア公演に行ったAB型その5です。
(ピノッキオ組スタッフメンバー8人中5人がAB型なんですね)
日記が過去になってごめんなさい、遅ればせながら、やっと報告します。

5月11日
ガラガラのクアラルンプール国際空港から列車で中央駅へ、そこからタクシーに乗り、22時の退館30分前頃に劇場に着くと、何やら舞台上で演出、作曲、舞監、制作が顔突き合わせ話し合い中。
話しかけにくい深刻な雰囲気…。
なんかあったのか?
話し合いの中味は、ずっと話し合い悩んだ字幕からみのこと。
日本語ばかりでは伝わらないのでは、という心配を解決するために、さらに英語現地語を増やすかどうかの問題。
今回の海外公演は字幕なしの大!大チャレンジをしている。
言葉に頼らない感性に訴える事と、日本語に言葉にこだわってきた事。
こんにゃく座の矛盾するかのような大きなふたつの特徴について改めて思う。
それにしても、みんなちょっと疲れてる様子。

5月12日
いよいよ世界初演!
とその前に‥‥破けた靴の補強の材料を買いに出かける高野島田と一緒に、基金の島田さんにも付き合って頂き、街へ出かける。
もとめるは茶色の靴下、またはこげ茶の靴。
長崎屋のような、しもじまのような4階建てのチープな用品店へ。
靴売り場の靴はむき出しで何足も縦に積まれている。
当然下にある靴はつぶれ気味。靴ないな~。
下着売り場で茶色靴下をゲット。
念のためもう一軒。調子のいいオヤジのいる安売男性洋服屋。
一足買うと一足タダ!
5足で足りるが6足持ってレジにいくと、ちゃんと6足分の料金が請求される。
え~!ちょっと~!基金の島田さんにオヤジをたしなめてもらい、支払いは無事3足分ですみました~。
その後、靴をもとめて何軒か回るがなかなか希望の物はない。
靴下のみでやってみようと劇場へ戻る。

マレーシア3ステージ
どの公演も終演後のロビーでは握手や写真責めになる出演者たち。
客席も、マレー語がでると喜んで「あの役者○○(マレー語)って言ったよ!」
とセリフを繰り返し楽しんでいる親子、
キツネの日本語関西弁に妙に大受けしているマレー人父娘、
顔の表情や態度、動き、言葉でない部分に反応する子どもたち、それぞれに違う反応が入り混じる客席。

12日昼初日は、子どもたちの反応が良かったが、
なんだかスッキリしない。
舞台もワサワサしている。う~ん…。

夜公演、うまくいった!開けた!流れた!少し余裕が感じられた!
客席も大いに沸く!

翌日マレーシア楽日。なんとなく反応がおとなしく途端に不安になってくる。
でも客席のあちらこちらで親子が寄り添い、子どもが舞台を指差したり、
何やら小声で舞台について話したりしている。
舞台ではジェペット爺さんがピノッキオを見守っている。
この作品に登場するもの、道とか太陽とか意地悪なキツネやネコでさえ、みんなピノッキオを見守ってる。
客席みんなが優しい雰囲気に包まれる。
言葉にすると恥ずかしくってやだけど、こんなハートフル!な空気ってそうないよ。
日本でも海外でもどんな環境でも、
きっとこの暖かいやさしい空気を作れる、そんな作品ができた!と感動。
でも舞台ではヒヤヒヤする事も…。

オペラ「ピノッキオ」は本当に旅立ちました!
座もピノッキオと一緒です。
旅をしていろんな人に出会って助けられ、たしなめられ…
笑ったり、泣いたり‥‥そうやって日々旅を続けるんです。ね!

こっから先もたくさんの新しいことが待ってるアジアツアー。
東京(あっ、神奈川だった)で待ってるからね。



見送りにきてくれたみんな。しかし見せていいのかものすごい寝起き顔!朝早いのにありがとう!
そして車が出発した瞬間、舞台監督のクスダ氏も駆けつけてくれる。一瞬だがお別れができた。
でも一人ここにはいない人が、それは‥‥。

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