『変身』稽古場日誌 9月5日(演出助手:萩窓子)

9月5日(土)晴れ

演出助手のはぎまどこです。稽古場も残すところあと1日。今日と明日は通し稽古です。
今日は衣装、メイクありでの通し。
2日(水)の通し後、元さんの「もうポリッシュのだめだししかないな」とのお言葉どおり、その後の稽古で磨きをかけた甲斐あって、非常にまとまった通しになった。
林光さんから、観終わっての感想をいただく。
「十数年前に作曲したものを今聴くと誰かの作品のように感じる。初演の時にはなかった、歌と芝居の関係が要所要所うまってきた。今回のは、作品にすごく沿っていてとてもおもしろい。が、きちっとしすぎているようにも感じる。収まりすぎず、どこか壊れているところがあってもいいのでは」
それを受けて元さん
「細かいところまで創り込むといった、僕はふだんやらないことを今回やった。この後は、役者ひとりひとりがそこからはみだしていけばいい。こうしなければ、から、こうしたい!に」
創り込んだ後の解体、そして再構築。決して同じ状態はありえない。一回一回新たな発見をしつつ、みな変身してゆく。これから、東京公演、水戸公演、そしてヨーロッパを廻る皆の日々変身する舞台が楽しみでしようがない。

0 件のコメント: