オペラ『森は生きている』稽古場日誌(8月14日):武田茂

8月14日、当人にはもちろんサプライズ、知らされていなかった人もサプライズのハッピバースデイで始まる。WHO?。演出助手の立山ひろみさんです。いくつかって?それは内緒!



娘が、吹雪の中をマツユキ草を森に取りにゆき、狼に襲われないように木に登ってウトウトしていると飢餓に襲われた狼が二匹登場する場面から稽古が始まる。
大石演出には理屈で考えるとどうしても壁に突き当たることが出てくる、そこで、どんな考えやあるいはイメージを持っているのか、その時々に話し合うことは大切なことに思える。今日、彼の語ったことで”なるほど”と考えさせられる事柄があった。
”「森は生きている」に登場する月の精は娘に寄り添ってやさしく見守っている。ところで、日本では、3・11があり、福島原発の問題が起こった。月の精達は寄り添ってはいない、同情もしていない。(これは、月の精と自然とを同等に見ているのだが)そこらあたりの機微を表現に入れたい”と。
井村は予定調和的なものの排除を大石演出に見ていたが、それだけではないようだ。謎が少し解けだしてきたが、産みの苦しみが軽くなるわけではない。

武田

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