オペラ『アルレッキーノ』劇場日誌(2月8日):萩京子

ついに初日。
初日というのはやって来てしまうものですね。
初演作品の初日は、記録に刻まれる日です。午後7時の開演時間を迎えるまで、本当にちゃんと幕があがるのか、ドキドキします。
今回は特にドキドキしました。心配なことがたくさんあって、心臓に悪いです(笑)。

12時半に楽屋のお茶場に集合し、前日のB組のゲネプロのダメ出し。
13時から何場面かを当たってから、13時50分からA組ゲネプロ。昨日はちょっとつんのめり気味だったので、今日はていねい気味。

ゲネプロ終わり、舞台上で何ヶ所かまた稽古したあと、お茶場でダメ出し。

演出面、音楽面、振付、と、各場をチェックしていきます。
こういうゲネプロや通し稽古のあとのダメ出しタイムの雰囲気で、公演がうまくいくかどうか測れるかも知れません。

歌役者もスタッフもそれぞれ必死ななか、おもしろい発言も続出。

そうそう、昨日のゲネプロでは、大切なコロッケが舞台裏で登場直前にお皿から落っこちてしまって、客席からもそれがわかりましたので、スタッフ一同からため息がもれました。

なにしろオペラなもんですから、コロッケの登場の音楽にコロッケには出て来てもらいたいから、あわてるのなんの。

でも何かしらトラブルがあると、役者諸氏の目が燃えるので、舞台は俄然おもしろくなったりして。

生の舞台のおもしろさです。

そしていよいよ本番。初日のお客様というのは独特の空気をかもしだします。
初演ものの初日。私は今日1日心臓がくたびれました。

でも本番はとっても良かった。お客様もすごく反応してくれて、出演者も調子が出てきました。
言葉のツボ、笑いのツボも良い具合に展開。

終演後のお客様も嬉しそうな顔が多かったように思いました。

まだまだ改善しなくてはならないところがたくさんありますが、良い初日だったと思います。

歌役者諸氏、スタッフのみなさん、お疲れ様。

そして見にいらしてくださった皆さま、ありがとうございました。

そしてこれからご覧いただく皆さま、どうぞお楽しみに。

そしてまだ見に来るかどうか決めかねている皆さま、、どうぞ見にいらしてください!





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