こんにゃく座が第25回小泉文夫音楽賞を受賞しました。
みなさん小泉文夫音楽賞ってご存じですか?
故小泉文夫氏(1927-83)は東京藝術大学の教授をされていた民族音楽学者です。
世界諸民族の音楽の研究に生涯を捧げた彼を記念し、1989年に小泉文夫音楽賞は創設されました。
民族音楽学に関連する独創的な研究、または創作活動をした個人や団体の業績にたいし授賞を行い、過去に32名と2団体が受賞しています。
こんにゃく座は今年のもう一人の受賞者、カリフォルニア大学アーヴァイン校で教授を勤められているロベルト・ガルフィアス(Robert Garfias)さんと一緒に、33人目と3団体目という、333(ハッピー)な受賞者として東京會舘で行われた授賞式に参加してきました。
こんにゃく座と民族音楽学!?
ピンとこない方もいらっしゃるでしょうが、受賞理由は「母語によるオペラ創作の可能性を追求し、その成果を卓越した実践を通して持続的に提示してきた功績に対して」。
日本語の発声にこだわりながらオペラをつくることは、私たちにとっては当たり前の過程になっていますが、受賞理由を見返すと、確かにあまたのオペラ団体とは違う、特色ある活動を40数年続けてきているんだなぁ、とあらためて思いました。
「萩さん満面の笑み。写真は若かりし小泉文夫さん」
授賞式では、萩さんが「日本オペラの夢」と題した記念講演を行い、そのなかで大石さんが「あまんじゃくとうりこひめ」冒頭シーンを歌いました。
受賞理由に「…その成果の実践を通して…」とあるとおり、式のなかでも実践発表。歌は「ハムレットの時間」の一場面から「まげもん」へと続きます。
「まげもん」の途中からは、式に参加した川鍋、梅村、相原、岡原、佐藤久司の屋台骨座員も歌に加わり、最後は「ぼくたちのオペラハウス」。
例年はスピーチのみが通常なんでしょうが、今年は趣向が異なる突然のうたの披露に、基金の運営委員の方々や関係者など、式に参加された方にも喜んでいただけたようです。
1時間半の式のあとは和やかなパーティーが催され、ガルフィアスさんや参加下さった方々と親交を深めることができました。
萩さん、大石さんは17日、今度は大阪へ足を向け、日本音楽学会と東洋音楽学会の合同例会のなかで、記念講演を行います。
こんにゃく座の歴史にまたひとつ、華やかな1ページが加わった一日でした。
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