ロバ組 in 埼玉県所沢市『清進小学校』(6月12日):高岡由季

さあ、今日も始まりました
「世界の舞台裏から」の時間です。

今日は、オペラシアターこんにゃく座の「銀のロバ」の公演にお邪魔しています。

この日、彼らが訪れたのは
埼玉県にある所沢市立清進小学校です。
午前中のうちに2ステージという超過密スケジュールです。
そのため、前日のうちに仕込みを終わらせるのだそうです。




照明の調整のために、指定された場所でポーズをとる出演者たち。


そして、いよいよ開場です。
これから出会う物語に胸をときめかせ、オペラハウスと化した体育館に
小さなお客様たちがぞろぞろと入って来ました。

このときのこどもたちのハイテンションぶりと言ったら、すごいです。
徹夜明けの私が100人いても太刀打ちできないぐらいでしょう。

そして、落ち込んだ私200人を「これから頑張ろう」という気持ちにさせるぐらい、希望の空気に満ち溢れています。

そして開演。
プロローグで「物語は♪旅をする~♪」と歌が始まると、こどもたちの空気が変わるのがわかりました。

ここで表現されるのは、5人の役者たちの手を次々に渡り、最後には何処かへ飛んでいく「何か」。
それを真剣に観るこどもたち。

銀のロバには三兄妹である末っ子のココと姉のマルセル、兄のパスカールの3人の子供が登場します。
彼女たちが、ファブリースとシェパード中尉という2人の大人と関わりながら物語が進んで行きます。

3人のこどもたちが舞台上で笑えば観客席のこどもたちも必ず一緒に笑い、
驚けば一緒に驚き、
悲しめば一緒に悲しみます。
そうやってひとつひとつ、こどもたちは心の動きをシンクロさせていました。

そして物語は終わり、エピローグ。
ふたたび「物語は♪旅をする~♪」と歌われます。

ここでファブリースが観客席のこどもたちの中から「何か」を拾い上げ、その「何か」は、プロローグのときと同じように役者たちの手を渡り、何処かへ飛んでいきました。

この「何か」とは、"物語"なのだな、と私は思いました。
オペラが終わるときにはもう、こどもたちの心の中にひとつの物語が、やさしく、暖かく息づいているのでした。


。。。
あ、すみません!
全然、舞台裏をお伝えしてないですね。


あまりにも「銀のロバ」と、それを観るこどもたちの姿に感動してしまいまして。。。
舞台裏を調査するのを忘れてしまいました。


ということで、次の放送からは番組名と放送内容を変更しまして、こんにゃく座の公演や稽古場だけを追っていく、「こんにゃく座 座日記」をお送りしていきたいと思います。


それではごきげんよう!

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