キラリ☆歌劇団、オペラ『ピノッキオ』
演出は大石哲史、私は演出助手、衣裳手伝いとして係わらせていただきました。
2月中旬、お稽古に参加したときは本当に仕上がるのかとかなりドキドキしましたが、さすがのキラリ☆歌劇団。2週間前くらいからぐいぐい調子を上げはじめどんどん良くなっていく。
大石さんの演出は一人一人を良く見て、本当にいろいろな言葉や方法を使って、ちょっと見てると謎なんだけどジワジワ効いていつのまにか役が浮かび上がってくる、魔法のようでした。
小屋入りしてからは舞台監督の八木さんが合流。
八木さんの楽屋は私たちと一緒だったのですが、食事の時間に帰ってこない。どこにいるのかと探してみたらなんと女子楽屋に!
女子楽屋にはハシモが持ってくる美味しいお惣菜があるのでそれをつまみながら楽しい時間を過ごしているのです。まるで歌劇団の一員のよう。仕事はピリッとこなしながら、どこの現場でもずうっと前からそこにいたように溶け込んでいる不思議な人です。
衣裳・小道具は島田大翼デザイン、高岡、西田でサポートして作りました。前にこんにゃく座が関わったキラリ衣裳を再利用したり、島田くんお得意の段ボールアートを多用して作成。基本衣裳はお揃いのパンツと個人のシャツをコーヒー染めしたもの。一つ揃いのものがあると統一感が出て良いね。
そして本番。
キラリ☆歌劇団は本番に強いとは前から言われていたが、ここまでとは!
直前まで仕掛けが変わったりいろいろあったけど、それをものともせず、2月のあの最初の稽古からは考えられない舞台。
こんにゃく座のピノッキオとはまた違う、賑やかでユサユサしているような世界。
大石さんのジワジワ効きの演出が一人一人を違った色で光らせて賑やかすぎるほどの照明が不思議とそれをまとめていた。
最後の海のシーンは緑色のビニールシートに青の照明があたって光沢と透け感で本当に水の中にいるようで面白かったなあ。
お客様も楽しんでくれたようで良かった。
本番もすばらしかったけど、みんながどんどん変わっていくお稽古から本番までが実はものすごく面白かった。
演出助手として付いたことでそれを見ることが出来てとても得した気分。
キラリのみんな、ありがとう。
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