歌芝居『魔法の笛』稽古場日誌(8月25日):山本伸子

今日は器楽入り稽古。ピアノを中心にヴァイオリン、クラリネット、フルートの編成である。
その稽古ヴァイオリニストとして、今日はこんにゃく座でお世話になっているピアニスト関さんの娘さんの、いずみさんがいらした!
この春から東京芸大の作曲科に通われる才女である。天は二物を与えずというが、与えられた人間もいるのだ。おまけに聡明な瞳が美しい。
ついこの間まで、ワンピースのよく似合う小学生のお嬢さんだったんだよぉ。


器楽が入ると音楽の表情は豊かになり、そこからのインスピレーションも湧く。



ここ宿河原での稽古も残すところ6日となり、稽古も大詰めに入ってきた。
器楽入りの稽古が一段落すると、今度は重箱の隅をつつくように、細かなところを抜き稽古。
あのシーンでしょ。この動きでしょ。その振りでしょ。それからそれから。
試練に向かうタミーノは笛の音でライオンを追い払ってのける。ライオン、出てきますよ。

タミーノといえば1幕では沸き上がる恋心をこれでもかと歌い上げるけれど、2幕では「沈黙の試練」とかで登場しても歌わない、あまり動かない。
オペラで沈黙って?
よほどシカネーダ一座にいたタミーノ役のテノール歌手は悪事を重ねていたに違いない。
オペラで沈黙なんて
ある意味滑稽。

そんなことを考えながら。
夏休みももう終わりますね。

タミーノの試練はまだまだ続いています!

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