歌芝居『魔法の笛』稽古場日誌(8月27日):熊谷みさと

みなさまこんにちは。ちゃみです。
わたくしは『魔法の笛』で3人いる少年の真ん中のパートをやります。
上のパートは小林ゆず子、下のパートは沖まどか。
この3人は、実年齢的にはもちろんれっきとした大人なのですが、よく「小学生にしか見えない」などと言われてしまいます。
こういった役を演じるには好都合ですが、ふと、色気溢れる女性の役を明日やることになったらどうしよう、と思ったりもします。そんな到底やって来ない「明日」のために、パパゲーナ役の先輩に「色気とは何か」を説いてもらう休憩時間が訪れたりします。でも結局よくわからず、すぐに小学生に戻ります。すぐに小学生に戻れるってなんだか楽しくていいなあと思ってしまう私は、色気溢れる女性よりも少年がしっくりくきて当然なのだろうと思います。誇らしいやら情けないやら。


…話がどこかへ行ってしまいましたね。

そんな今日は、お昼から演出の加藤さんにメイクをみていただくというイベントがありました。
奴隷役の先輩方が、まるで殴られたような顔になっていたり、侍女役のひとたちはカラフルな目元になっていたり、なんだか楽しい時間でした。

少年のテーマカラーは「白」。とにかく白です。大学生の頃、同じ学科の先輩に「黄土色の絵の具をぶちまけたような顔だ」と言われたことのある私にとって、白という色はなんとも憧れであり、また少し畏怖の念を抱く色でもあります。
一体どんなことになるのか、みんなのメイクも劇場でチェックしてみてくださいね。



メイク講座の後は、始めから終わりまであたっていく稽古です。
演出部の人たちが朝から仕込んでくれたカーテンにテンションが上がる自分を落ち着けて、『魔法の笛』と向き合います。


今日からは楽士さま方も揃っての稽古


楽器がたくさん入ると厚みが出て楽しいですね


ざっと全体を順にやっていくと、この辺でいつも慌てるな、とか、ここは安心してできるな、とか、段々と流れがわかってきます。
もっと工夫したいこと、もっとハーモニーを掴みたいところ、やりたいことがどんどん出てきて、時間がいくらあっても足りないような気がします。
そんな風に思える時がたまらなく楽しいです。
こんな日々もあと僅か。初日まで、もがいてもがいて前に進んでいくのです!



稽古を終えてBスタジオに入ったら、強力助っ人の裕加さんと朋さんが銀色に輝くものを作ってくれていました





演出部も衣裳部も毎日山のような作業を黙々と進めてくれています。
みんなで創る『魔法の笛』、是非劇場へ観にいらしてください。

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