オペラ『おぐりとてるて』稽古場日誌(11月29日〜12月1日):壹岐隆邦

"また始まったーー"
11月までのツアーが終わって間もなくの音楽稽古を経て、いよいよ『おぐり と てるて』装置を組んでの本格的な稽古の始まりです。

冒頭の引用は、この作品内の詞。おぐり組の流行語にノミネートされそうな予感。
こんにゃく座には組(ツアー演目)や時期によってブームとなる言葉があるのです。
例えばこの間まであった『ネズミの涙』では"○○山"(○○の中には色々な座員の名前が入る)とか、数年前には"おろちループ"なんて流行りもありました。
座員以外はおろか、組が違うだけで意味が解らない事も。結構おもしろいです。

ちなみに"おろちループ"は島根県にあった、こんな道ですよー。



この蛇はじめ、本公演から先ずっと倉庫に眠っていた大道具小道具衣装の類いを"えいさらえい"と稽古場へ担ぎ上げます。

量が多くて大変だ!(なんだか在るべき数より多い気が……)



なんとか仕込みを終えて、ほっと一息



そうしてお稽古開始!
旅公演に向けて変更になった所を重点的に確認していきます。
そうでなくても役や転換(シーン替え)の手順が多いこの作品。
あれ、これは誰がやってたっけ?……なんて事もしばしば。
えい、さらえい!

と映像を見て復習しましょう。


次の日は、演出作曲振付照明舞監と勢揃いで、はじめから1場面ごとに通し稽古。



その翌日からは、演出のひろみさんによって、場面場面を細かく作り直していきます。






兼家の大石さんは


休んでいても、この存在感


えい、皿、えい!

おっと、違う演目が交じってしまいました。


これが本当の"えいさらえい"


妻選びー


かまびすしい


それを覗くダンディ


承ってござあ~る!

さあさあ、まだまだ稽古は続きますよ。

文中の"えいさらえい"も、この作品の中の詞です。
この言葉も観に来てくれたお客様の中で流行ること間違いなし!
ここで始まった物語、日本全国をえいさらえいと駆け巡ります。
どうぞお楽しみに!




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(おまけ)

背景と同化している人間と、存在を主張している人形



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