ピノッキオにはたくさんの小道具が登場するのですが、今回はその中からお気に入りをひとつ選んでもらってコメントを頂いています。
【ピノッキオ】 佐藤久司
僕のお気に入り小道具は、こちらの蝶々さんとカエルさんです。僕自身がつくったというのも理由の一つですが、ピノッキオが学校へ向かうウキウキした気持ちを盛り上げるようにひょいと登場するからです。
こっから先はほとんどひどい目にしかあわないピノッキオのことを思うと、わずか数秒しか登場しないこの蝶々さんやカエルさんは本当にピノッキオにとって幸せの象徴のよう…
ちなみに、このカエルさんは陸上選手なみに足が大変たくましいので、初演時に演出家が｢ジョイナー｣と名付けています。
【大工、キツネほか】 西田玲子
「力持ちだぞ！火も吹くぞ！」ってすごーく強そうな人形一座の親方。でも、どんなに強くても、人は 一人では生きていけないのです。
【ジェペット、ネコほか】 沢井栄次
ベルベット生地に三日月がくっついてるこの布。音楽で出すタイミングが決まっているので失敗は許されない。それで歌っている間は腕をナナメにピンと張っている。筋トレです。
それでいて顔はナナメに出すので右耳は布にくっついていて左耳は布のうしろ側なんですね。コレが今まで味わったことない変な音の聴こえ具合でして、自分の出してる音がなんなのか最初は戸惑ってしまったものです。慣れなきゃねー。
【農夫、女の人ほか】 川中裕子
私の好きな小道具はおもちゃの国で私が遊ぶこれです！！なんという名前なのでしょう？？
このおもちゃ、カラフルでちっちゃく閉じたり大きく開いたりできる形の変化がとっても楽しいんです！！去年一緒にピノッキオデビューした、あかねさんが持って来てくれたおもちゃです。なのでこのおもちゃ、去年一緒にピノッキオデビューした同期でもあるわけです。これからもおもちゃの国で仲良く大切に遊んでいきたいです。
【ピアノ】 吉村安見子（4〜5月）
グランドピアノのふたを支える支柱に木を置いています。途中で私が木を刺しに行くのですがその刺す角度で木の見え方が微妙に違うのでいつも一瞬だけど気が抜けない時間です。
【ピアノ】 井口真由子（6〜7月）
いつも、ピアノの下で、今か今かと出番を待っているこの方。
高野うるおさん特製のシャボン玉製造器です。
おもちゃの国で使うピアニストの「おもちゃ」なのですが、シャボン玉なんて、ほんと何十年ぶり！
しかも昔は間違って吸っちゃってゲホゲホするようなシンプルなものだったけれど、これはボタン１つで大量にふりまかれて、あっという間にメルヘンへ誘うハイテク器！
うちにあったら、間違いなく姉妹、、いや親子で取り合いになっているでしょう。
【制作マネージャー】 豊島理恵
ピノの旅は毎回制作マネージャーで同行するので、小道具をさわる機会が大変多いのですが、その中でも1番好きなのがこのニワトリ君たち。セッティングで必ずたまごの殻に閉じ込められちゃうんですが、この子達の顔がなんとも言えぬ表情を見せてくれて大変カワイイのです♡
本番中のこの子達の出番前に勝手に産まれている事もしばしば（笑）
殻の中でゆっくり休んでいられないみたいです^^;
【舞台】 山本伸子
この傘です！
大きな目玉がついて、よくみればその目玉は口唇に覆われててなんて不気味でチャーミング。たまりません。
【舞台】 大久保哲
パンとミルクは、自分を犠牲にしてでもピノッキオによくしてやりたいという、おじいさんのピノッキオへの無償の愛情の結晶で、それをとても美味しそうに、嬉しそうに食べるピノッキオの無邪気さが、ジェペットの愛を一身に受けていて、とても素敵な親子だと思えるから。
あと、はじめて客席から見たときに、ピノッキオがあまりに美味しそうに食べるのを見て、本物と錯覚したほど、よくできているから。
以上のメンバーでお送りします。
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