平和祈念堂で「みるく世がやゆら」を歌う(7月27日):鈴木あかね

ついにこの日がやってきました。沖縄の平和祈念堂で、萩さんが作曲した「みるく世がやゆら」を歌うという歴史に残る一日の始まりです。



萩さんは、2015年の6月23日、沖縄慰霊の日に知念捷さんが自作の詩「みるく世がやゆら」を読み、それをテレビで観て強く惹きつけられたそうです。
翌日の新聞で詩を手に入れて2016年に作曲し、いつか沖縄で歌いたいという思いを持ち続けていました。

その後、今回このコンサートを主催してくださった山田ちづ子さんをはじめいろいろな人びとと繋がり、沖縄の合唱団やこの企画に賛同してくれた有志の皆さんと一緒に、東京、沖縄での数回の練習を経て、135人の大合唱が実現しました。もちろん、全員で歌うのは今日が初めてです。「みるく世がやゆら」は、「今は平和でしょうか」という意味です。詩の中に何度もこの言葉が出てきて、私たちにそう問いかけます。こんなに大人数で歌うのは初めてというメンバーも。心が、言葉がしっかり伝わるだろうかと期待と不安で胸が高まります。


こんにゃく座メンバーは朝8時からまず自分たちの出番のリハーサルです。大仏様の前で歌えるなんて!


出演団体がそれぞれのリハーサルを終え、いよいよ「みるく世がやゆら」リハーサルが始まりました。並ぶだけでも大変かと思いきや、萩さんが作ってくれた整列表のおかげで、実にスムーズに並びきりました!




さあいよいよ開演です。
本番は300人を超えるお客様がいらしてくださいました。うれしい悲鳴です!


沖縄ヴェルディ合唱団のみなさま


くがに合唱団のみなさま


みなさん沖縄の歌を聴かせてくださいました。やはり言葉に込められた想いは熱烈です!

アルトソロ、片桐仁美さん


バリトンソロ、山田健さん


おふたりともやはり沖縄の歌を、情感込めてたっぷり聴かせてくださいました。ブラボー!

こんにゃく座のステージは、やはり沖縄ゆかりのうた、そして石ころのうた、祈り、ものがたりなどのソングを歌いました。聴衆のみなさまは、言葉のひとつひとつを聴き逃すまいとしっかり聴いていてくださいました。

さて、休憩を挟んでいよいよ「みるく世がやゆら」本番です!指揮は萩京子、ピアノは服部真理子さんです。会場の盛り上がりもマックスです!

リハーサルで初めて合わせた時の感動そのままに、そして歌っているみんなの気持ちは更に高まって、お客様の想いもこちらにぐんぐん伝わってきて、本当に素晴らしい演奏だったと思います。恒久の平和を願う多くの人たちの想いが舞台から、観客席から集まってひとつになった、素晴らしいコンサートでした。

みなさま、お疲れさまでした!参加者全員で記念撮影です!


その晩の打ち上げでは、また来年もやりたいというお声や、自分たちの周りにも広げたいといううれしい感想もいただきました!会の最後には会場が一体となって歌って踊ってお開きとなりました。いい心持ちです!

次の日の琉球新報朝刊に掲載されました!



このコンサートを開催するまでに尽力してくださった多くの皆様に、本当に感謝感謝です!この場にいられたこと、このコンサートに参加できたことを本当に幸せに感じています。そして、全国各地でこの「みるく世がやゆら」がもっともっと歌われますように。そしてまた、沖縄で歌える日が来ますように。

「みるく世がやゆら」「いまは平和でしょうか?」と世界に問い続けることがなくなりますように。



オペラシアターこんにゃく座参加メンバー
ソプラノ…飯野薫、小田藍乃、小林ゆず子、高岡由季
アルト…相原智枝、岡原真弓、沖まどか、鈴木あかね、冬木理森
テノール…武田茂、泉篤史
バス…金村慎一郎、井村タカオ

0 件のコメント: