森組 in 三重県四日市市『四日市市文化会館』(12月20日):大石哲史

 15日の広島公演から4日あいての四日市公演。主催は体験ひろば☆こどもスペース四日市さんです。

ホールに着くなり「大石さーん」と、野太い声が。ああ田中さんだ! 岡原の大阪の友人で、今は名古屋在住。彼は岡原が座に入った直後から、近くで座の公演があると必ずといっていいほど手伝いに駆けつけてくれて、仕込み バラシと、獅子奮迅の働きっぷり。しかも力持ち!まっこと助かります。この寒い中、2時間バイクを飛ばしてきてくれました。感謝!

演出作品に出演するというのはとても居心地の悪いもので、旅の最初の頃は、自分が歌い演じることにのみ集中するしかなかったのですが、12月はじめ頃からは出演してない場面はじっくり座員の芝居を観る余裕が出てきました。今日も女王(青木)と、博士(佐山さん)の場を、のめり込んで舞台袖で観ていて、何かぴーんと閃いたものですから、どう二人に伝えようかなぁと、思案してると「大石さーーーん!」と、小さい緊迫したさとるの声が・・・なに!・・・あっそうだった!廷臣の出番だった!

おっかさん(彦坂)と姉娘(豊島)の悪巧みの場、このコンビはこのシーズン初めから快調だ。新しい声の使い方にも果敢にチャレンジしてくれて、面白い! それが顕著にあらわれる箇所
豊島「それなら母さん 自分で行ってよ」
彦坂「なんて事言うのお前」
豊島「私が御殿へもっていくわ」
彦坂「産みのおっかさんをそんな目に合わせようとするなんて」
豊島「たまにはいいじゃないのさ それくらい。娘のために一足だって動かしたこと
があったかしら?」
と、ここまで血管が破裂しそうになるような大声歌唱をした直後、ポンと和音一つで
まるでプッチーニのボエームのどこかのようなそれは美しいピアニシモの二重唱にかわるところ
豊島「おかげでわたしーーはーー台所のーすみーでー」
と、このオペラの聴かせどころのひとつで事件が起きた。この時姉娘はおっかさんの後ろからこれみよがしに前を横ぎってこのピアニシモを歌うのだが、おっかさんが小道具の(じゃがいも入れ)をいつもより後ろに置いてしまったのか???はたまた豊島が1番緊張するところなので、歌に集中しすぎて足元を見ていなかったか???どちらかは定かでないが、じゃがいも入れをコンと蹴ってしまった・・・残念ながらピアニシモはじゃがいものゴロゴロに消されてしまった。

今日は、演出家が思わず舞台上でほくそ笑むところがあった。マツユキソウがパッと咲く場面。🎵マツユキソウがーかーおー出した・・・直後 一人の子供が「あれっ!!」 そして小さい声でもう一回「あれっ」 つられるように別の子が「あれー」と念押しのような一言 やったあ!
今日も主催のこども劇場のお母さんたちが、心のこもった夕食を作ってくださいました。中でも牛肉を煮て?或いは焼いて、巻いてあったのが絶品でした。そしてバラシにはなんと40人くらい手を貸していただいて(協同主催の会館の方も多数手伝って下さいました)いつもより、30分くらい早く終わったと思います。感謝感謝
最後に、舞台上で記念撮影をしました。

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