オペラ「ネズミの涙」稽古場潜入レポート(7月20日):熊谷みさと
激しい雨や暑さの日々が続いておりますが、みなさまいかがおすごしでしょうか。
少しずつ活動を再開しているこんにゃく座、7月14日からは「ネズミの涙」秋の旅のための稽古が始まっております。
稽古の前には、演出助手の西田さんからフェイスシールドが配布されました
これをつけて稽古しなきゃいけない状況というのは決してわくわくするようなことではないんですけど、みんなの顔が透明なシールドに包まれてるってなんか未来感あって不謹慎ながらもちょっとテンション上がってしまうんですよね
なんかかっこいいし
こちらは名前書いた後にシートが貼ってあるの気付いて剥がしたら名前も剥がれちゃったよーということをアピールしてくれるひと
そうそう!今回の『ネズミの涙』チームには、ゲスト出演の方がいらっしゃるんですよ、
こちらの爽やかな青年
横尾圭亮さんです。
生茶が喜んでいますね
横尾さんはモスクワに演劇留学していた方で、萩さんがモスクワで芝居を見る際にお世話になったところから繋がりができたそうです。
今回は、難民ネズミ、給仕、ドブネズミなどの役で出演してくださいます。
ネズミチームで1番の若さなだけあって身体が軽そうで、振付や太鼓やいろいろに大変なポジションにも軽やかに立ち向かって応えてくれています。
がんばれー!まけるなー!!と横からエールを送る私。
4日間の自主稽古&振付稽古ののち、2日のお休みを挟んで、今日からは演出の鄭さんがいらっしゃいます。
稽古の前にみんなでお掃除をしていたら、あれ?外階段に続く扉に見慣れないものが…
なんだろうこれ?
実はこの開閉部分についている物、みんながお休みだった週末に、うるおさんが密かに作ってくれたとってもすごいシステムなんです。
というのもここ、防音のために扉を二重にしてあるのですが、換気をしようと両方の扉を開けておいたつもりが、いつのまにか内側だけ閉まってしまうことが何度もありまして。
そうすると中にいる人は外扉が開いているなんて全然わからなくなってしまうものですから、外は全開なのに大音量で稽古してしまうということが度々あったわけです。
ご近所の方々には、本当に申し訳ないです…。
そしてそれをどうにかしようとうるおさんが内扉にストッパーをつけてくれたりしていたのですが、ストッパーをかけ忘れてしまう人も多発して、結局同じことが繰り返されることに…な゙ん゙でだよ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙…
そんなわけで、外扉が開いている時には自動的に内扉は絶対閉まらなくなるシステムを作ろう!と、いつの間にかうるおさんが働いてくれていたということなのです!素晴らしい人です!!
黙々と作業
作業中に見せてくれたこれは仮につけていたものです
自主稽古中に付けてくれたこの仮の物でも働きはじゅうぶんだったのですが、仮のものだと、万が一内扉が閉まった状態で外から扉を開けてしまった場合、この「仮」が内扉に突き刺さる恐れがあったんですよね、まあそんな状況は滅多にないのですが、滅多にないからこそいつか起こるかもしれないその時を注意するのが難しいのでは、と、うるおさんは考えて、バネが入ったちゃんとしたやつを作ってくれたということなのです…!!
外から開けてもあんしーん!
名付けて
ガージウーフ
外扉開時内扉不可閉装置
だそうです!
名前は難しすぎてよくわらないのですが、このシステム、本当にすごいですね…えらいです…ありがとうございます…!!
(名前が難しすぎてわからないと言ったら、ガネーシャに似てるからゾウ繋がりかなということで、わかりやすく「しまらんゾウ」と呼ぶことにしようかとお悩みの様子でした。会話をそのまま書いたらわけのわからない感じになってしまいすみません。)
そんなこんなで、今日からは、鄭さんによる熱い稽古です!!
始まりには、改めて自己紹介タイムがありまして、
「役名と本名、呼んで欲しいニックネームを言ってください」
とのことでしたので、鄭さんと長年の付き合いのある先輩方もちゃんと自己紹介していて、
「『とみやん』て呼んでください」
「『うるりん』と呼んでください」
と呼び名を言うのがなんだかちょっとこそばゆく面白かったです。
ちなみに横尾さんは「よこちゃん」と呼んで欲しいそうです!
鄭さんは、最初からやっぱり鄭さんで、何回も繰り返すシーンを何回も稽古していて、役者はめちゃくちゃ大変そうだけど、見てるとどんどん面白くなって、わくわくしてきました。
間隔をとってピアネズミ紀保子さんを囲む
演出家ってすごいなあ…と子どものような感想をつぶやきながら、稽古に見入って笑ったりホロリときたり、楽しい時間をいただいてしまいました。
心揺さぶるオペラ「ネズミの涙」、秋には無事にみなさまにお届けできますように…!
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