世間がゴールデンウィークである中、森組は7日連続でのお稽古!
ゴールデン稽古ウィーク、といったところでしょうか。
稽古場を飛び出して川崎市の幸市民館ホールをお借りし、後半3日間の稽古場として利用させていただきます。
まず初日。
朝9時前、楽屋口の前で仕込みメンバーが一堂に会しています。
「みんな揃ったようだなあ兄弟たち。」
というように、大勢の人が集まっています。
このホール、僕は初めてお借りするのですが、なんと!
楽屋から一歩出るとすぐに舞台になっているのです!
あまりうまいこと写真を撮れなかったのですが、おわかりいただけますでしょうか?
着替えてから、照明舞台、衣裳とそれぞれの持ち場に別れて作業開始!
いま「遠野物語」で座敷童子として活躍中の、6月の精役まどかさんは照明部。
こちらはライトの色を変えるためのゼラというものをチェックしているところです。
こちらは舞台部。
照明のバトンが上がるまで、しばしの歓談中です。
舞台部の吉田くん、女王役ちゃみさん、そして手伝いにかけつけてくださった、B組で4月の精を演じた島田さん。
どうもありがとうございます。
この他にも、壹岐さん、北野さん等、たくさんの人が手伝いに来てくださいました!
壹岐さんは、前回の大石演出の時にも初演スタッフとしてついてくださっていて、この眞鍋演出でもマツユキ草の仕掛け等、素晴らしいアイデアと丁寧な仕事で仕上げてくださっています。
舞台部も、その作業のお手伝いをしました。
小道具に関する仕事を担っているのは、おっかさん役の路都さん。
こちらの赤と橙の布は、ソリのパネルを輸送から守るためのカバーで、5月の精役の冬木さんと二人で仕上げてくださっています。
実はこの布、半年前まで大石演出のソリとして活躍していた小道具だったのです!
次の演出のソリを、その前の演出のソリが守る……感慨深いですね。
ひとしきりの仕込みを終え、2日目。
朝早くから、照明の明かり合わせをしてくださっています。
本当にありがとうございます。
薄暗い舞台の袖で縄の準備をしているのは吉田くん。
大石演出の大千穐楽で兵士役をつとめた吉田くんが、今度は兵士役の大石さんの使う縄の準備をしている……ちょっとややこしいですが、これもなかなか乙なものです。
徐々にみんなやってきて、衣裳をつけて、今日は場当たり稽古から始まります。
休憩中に、ウサギのズボンを履いたまま「森へ向かうソリの歌」の振付をおさらいする冬木さん。
こっちに傾いて……
こっちだったかな?
真剣なのでしょうが、なんだか楽しげです。
場当たり稽古の後、マスクを外してメイクをし、通し稽古をしてこの日は解散。
3日目の朝は、前日の通し稽古のダメ出しから始まりました。
そして、声出しの為に少しばかりお稽古を。
木の上で杖をかざして歌う4月の精。
ちょうどいいところに照明があって、神々しいですね。
こちらは4月の精が咲かせたマツユキ草が舞台上からハケられた後に、再び咲くことのできるようセッティングをしているところです。
花の咲いたシートの下にもう一枚シートがあり、これをくるくると巻き取って……
この巻き取ったロールを木枠の中にセットすれば、準備完了です。
僕には到底思いつかないこの機構、まさに魔法です。お見事。
諸々の準備を全て終え、ゲネプロ開始!
ちなみにゲネプロって「ゲネラールプローベ(generalprobe)」の略らしいです。
わかりやすく言うと、お客様なしの本番、といったところでしょうか。
「そんなことはいいから早く始めようぜ!!」
と、気合い満点すぎて工事現場チックなレスキュー隊員のウサギさん。
決まっているようで決まっていない、不思議な魅力がありますね。
こうしてゲネプロが終わり、ダメ出しを聞いて、装置等を解体して全てをトラックに詰め込んで、3日間の劇場稽古が終わりました。
翌日の昼前に集まり、森組と遠野組が合同で、トラックの中身を入れ替えました。
遠野組の皆様、どうぞお気をつけて!
遠野兼森組の皆様、また7月にお会いしましょう!
遠野に行く人達は、本番を重ねる上で研鑽を積み、森組のみの人達はじっくりと、7月までの間にステージングや楽譜を見つめ直して、旅公演の際には一層、素晴らしいものをお見せできるよう、森組一同頑張ります!!
☆おまけ☆
休憩中の過ごし方について。
先々の稽古やツアーの事を話し合う人たち。
今日の仕込みの事を振り返り話し合う人たち。
どちらも大切なこと。
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