遠野組 in 岩手県遠野市『遠野市民センター』(6月19、20日):沖まどか

4月10日から始まったオペラ『遠野物語』のツアー。ついに終わる日がやってまいりました。本当に終わる日が来るだなんて、始まったあの時は信じられなかった。でも、ついに、ついに終わりを迎えるようです。
26会場39ステージ、最後の地は岩手県遠野市。

ここまでなんとか休演することも無く無事に公演することが出来たのも、各地で迎えてくださった方々のご尽力のおかげです。本当にありがとうございました!!

そしてこの遠野での公演はこんにゃく座主催公演。遠野の色んなところにポスターを貼らせていただき、テレビコマーシャルやラジオ、新聞に折り込みチラシを入れていただくなど、たくさん宣伝させていただきました。おかげさまでたくさんのお客さまに来ていただくことが出来ました。ありがとうございます。
遠野公演まで一緒に走り続けたメンバーと(*´罒`*)なんと。遠野公演には脚本の長田さん、作曲の吉川さん、萩さん、美術プランナーの伊藤さんに照明プランナーの金さんまで駆けつけてくださいました♡


ではでは、そんな遠野での私たち、お伝えしたいと思います。最後にはこの2ヶ月の旅を振り返っていきますので、長文となっておりますが、どうぞ最後までご覧下さいませ☆

こんにゃく座遠野組は、仙台電力ホールの壮絶なバラシの後、そのまま遠野入り。真っ暗な遠野にちょっぴりドキドキしながら到着しました。
仕込みの日。昼から。
それぞれに遠野を満喫。博物館やとおの物語の館に行ってお勉強する人、遠野物語ゆかりの地を訪れる人、様々。

私は朝の9時から、かっぱ淵→伝承園→山口孫左衛門のお墓→佐々木喜善さんの生家→喜善さんのお墓というツアーに参加(*Ü*)
雨の予報だったけれど、なんと曇で留まっている!やっほーーー一いっ(๑•∀•๑)これは、あれか!自称晴れ男のいっくん(壹岐隆邦)が自転車でサイクリングの旅に出掛けたからかなっ?よかったです(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°ありがとー(笑)

かっぱ淵。
キュウリで河童を釣ろうとしている女と、河童に尻子玉を抜かれちまった男。同い年のお二人。この旅中、ホントにお世話になりっぱなしのオイラでした。

かっぱとイチャコラしているあかねさん。
オペラ『遠野物語』の中で14場の河童の場面。嫁のあかねさんは本当に艶かしいお顔で河童水野さんをお待ちだそうです。きっと水野さんと障子を開閉している闇の理恵さんしか見えないのだろーなー。もったいねぇ(笑)

かっぱ淵の向かいには阿部家のお屋敷跡。たぶんあの阿部家かな。11場オクナイサマの場面で阿部家の方々。彦さんと理恵さん。阿部家の人たち、いつも和気あいあいと田植えをされていて、田植えが終わった後の雰囲気もなんだかいつもいいなーって見ております。4人がオクナイサマに「ありがとー」って言うところ、オイラ大好きなんです。

かっぱ茶屋さんでおしるこ買ったり、手作りケーキ買ったり。手作りのハーブソルトやハーブティ買ったり。。するとそこのお店の方、なんとチケットを買ってくださっていました❤️ありがとうございます!!

遠野、ホップの畑がっ!ホップのツルが両方から伸びて~♪それぞれのホップを表現してみたです!

伝承園にある喜善さんの銅像の前にて。

喜善さんの生涯についてお勉強したり、圧巻のオシラサマ、昔の遠野のお家曲がり家で人形ばぁちゃんの語りを聞いたり、水車小屋や昔の便所や色々盛りだくさんに体験出来て楽しめました♪

山口孫左衛門。玲子さんとオイラが去ってしまって、ヘビやらキノコやら色々あって家が没落してしまった。その跡地。生き残った一人娘の美緒、理恵さん。

喜善さんのお墓にご挨拶させていただきました。お墓から、遠野が、土淵村が一望できてとてもいい眺めでした。お墓参り出来て良かったです。ねっ!ノヨばぁ( *´︶`*)


そうこうしているともう仕込み時間が迫ってまいりました。
みんな集まっておりますねっ!
遠野では市民の方々で遠野物語の舞台を作っている遠野物語ファンタジーという団体があって、そこの方々がお手伝いしてくださいました。ありがとーございます☆

あっ!せっかくだから、みんなが仕込みで働いてる姿、お見せしたくて、仕事しながらカメラ小僧をしてしまいました。すんません。
しかも仕事しながらだから、上手くみんなを撮りきれてない。。が、どうぞご覧下さい。
みんなカッコイイの。そして枚数が多すぎるのでコラージュにして載せております。。


ぷはーーかっこよかったでしょ?(笑)
あたくしの自己満足です。舞台部、衣裳部、照明部と部署が分かれていて、それぞれ切磋琢磨。少しでもスムーズにお互いが楽になるよーに、楽しくなるよーにと試行錯誤してきた26回以上。たまによかれと思って…という【よかれ地獄】なんてこともありますけれど、それもこれも、みんながお互いを思っているから。良いチームだったと思います( *^艸^)

そうそう!遠野では最後の鹿踊りの場面で登場する太鼓を実際に遠野の鹿踊りで使われている太鼓で出来ないか…ということになり。
用意していただいた太鼓から音のしっくりくる物を選び、そしてどこで演奏するのか…


仕込みの日、宿泊したホテルでなんと語り部さんのお話が聞ける!!ということで、仕込み組の出演者はダッシュでホテルに帰り、語り部ホールに集まります。
楽士さんも萩さんもたくさんの関係者が集まっておりました。語り部さんも緊張するって。。
でも始まると、スっと空気が変わる。方言が分からないなーって思うところもあるけど、遠野物語をやってるおかげもあって、伝わる伝わる。
なんか凄くおもしろかった。あのなんとも言えない空気感。お話聞けて、ホントによかったー。

さて、本番の朝。五百羅漢に行った人々あり。

帰ってきたら、みんな、スカーッとした顔で。あの緑を思い出しながら…と本番に気持ちよく挑めたようでした!

アタクシはとおの物語の館という所に行きました。山口さん家から出ていった座敷童子と記念撮影。そして、喜善さんの生涯を綴ったビデオ見たり、今度は男性の語り部さんのお話を聞いたり。。本番前に気持ちが高ぶる。


集合。
いつも集合すると、楽しいゆきちゃんのインフォメーションを聞いて、、ゆきはしっかりしてて、貼り紙はオシャレで見やすい。でもなんか喋ってるのはちょっとおもしろい。だから、みんながワーワー突っ込んで乗っかって。。
とっても賑やかな人達です。
そしてお稽古。

この日は遠野の太鼓ということでその辺りを入念にリハーサルをやります。こりゃ写真撮るチャンスかっ!撮りました。舞台の上からのみんな。そしてもちろん、ちゃんとお稽古します。

鹿踊りの太鼓。いつも以上に低音で地面から体に響くその音。本番中、めちゃくちゃゾワゾワしました!!

毎回稽古でやる所は決まっている。うるおさんと梅さんとゆきが、客席から見てくれる。
最後の最後まで、どこまでも追求して、もっと良くなるようにみんなあーだこーだと言い合いながらのお稽古。充実した毎日でした。
確かに最後の遠野でのお稽古、一声一声、発するのが緊張したのですが、1番初めの場面、うるおさんが「みんな、すごい緊張感だね」って。みんな同じ思いだったかなー。遠野の劇場はとっても響きが良くて、歌いやすかったでした。


私がこの作品の舞台装置で一番落ち着くところ。
この裏の狭いところ。狭ければ狭いほど良い。
ゴロゴロ喜善さんに撮られた。
喜善さんはこの旅中、たまに変なところに収まっていた。なぜそんな所に?(笑)

収まるといえば、大石さん。
4場の餅を食う坊主は早替えなんですが、早替えを手伝ってくれる役者が直前まで転換で舞台にいる。ただ待っているだけでは…ということで大石さんのかくれんぼが始まった。
ある時は戸棚の中。ある時はテーブルの下。転換でハケてきた役者は大石さんの着替えを手伝うために一生懸命大石さんを探す…なかなか見つからないことが多々ある。ある日勝ち誇ったように隠れ場所から出てきたこともあるそうな。お茶目…だ。
…早替えちゃうんかいっっ!!(笑)

遠野では、みんな遠野Tシャツだった。
冬木は鹿踊り、いっくんと島田さんは河童。
冬木のオクナイスマイル。11場のオクナイサマの場面。座敷童子は見ているのが大好きでした。
いっくんは本当に優しい。だからかなー、村人が無責任に「金借りてきてけろ」とか言うとなんだか残酷さが増す…というか。よかったです。
吉田は障子や壁やらの開閉担当。障子や壁もお芝居の重要な要素。かなり繊細なお仕事ですから、開演前、よく開け閉めのお稽古をしています。
島田さん。島田さんは開演前ずーーーーっとあの台詞をつぶやいてます。あの水野さんの喋り方で。ひとりで。面白いです。
島田さんは開場中、お化粧が出来上がった後、なんだか廊下をウロウロすることがよくありました。…わざわざ女性楽屋の前でポージング…お腹出てます。


いよいよ本番。
遠野のお客さまは、すごく、じっくりじっくり観てくださっておりました。
やはり遠野の地で方言を喋る、歌うというのは緊張するものです。
でも、半分くらいのお客様がアンケートを書いて下さり、方言のことも大丈夫だったと書いて下さっていて、少し安心致しました。

カーテンコール。
喜善さんが挨拶。本当にみんなでよくここまで無事に完走できたなぁとしみじみ思いました。

喜善さん。毎回深深とお辞儀。

遠野公演、後援してくださっている遠野市文化教育振興財団の方でなんと!あの佐々木喜善さんの直系のひ孫さんがいらっしゃるのです。なんだかこんにゃく喜善さんと雰囲気が似てません?!すげぇですっ!!

似てるといえばっ!!
照明プランナーの金さんと劇場の方が激似☆
マスクしていると全く見分けがつかず、間違って劇場の方に声をかけた座員がチラホラ(笑)


緞帳が『遠野物語』にちなんだ模様だってお聞きして、せっかくだということで幕の前で記念撮影させていただきました!
みなさんには何の柄に見えますか???

終わった日の遠野の夕焼け。
ピンク色で何とも言えない色だったなー。

遠野から東京へ帰る日。
まだチャンスはある!と、朝から五百羅漢に行ってきました!!
空気が違う。癒された。

五百羅漢に到着すると、テレビ取材をたまたま受けていたゆきに遭遇。すげぇなー。
その映像、使われるといいねぇ。

そんな訳でチェックアウトして川崎に帰る。
夕方に到着して、荷降ろし。そして翌日から始まるオペラ『森は生きている』の秋の体育館版のお稽古に向けて、森の装置を稽古場にあげる。
うーん、よく働いた╰( º∀º )╯こんにゃく座は止まらねぇです!



もう少しだけ、この2ヶ月を振り返ります。
各地の演劇鑑賞会さんでは、運営担当の会員さんたちに、荷降ろしのお手伝いをしていただきました。
会場によってはヘルメット必須だったり、搬入口の高さが特殊だったり色々。
みんなで列を組んで流す【バケツリレー】といいますか。写真に撮ると楽しそうです。一つ一つ重たいのに笑顔で運んでくださって。。ありがとうございました!!

バラシではうるお大先生により【夢の架け橋】が架けられる。
これはトラック2台同時に搬出したい。でも、搬入口ではなく楽屋口からしか搬出できない時、階段なんかがありますとちょっと危ないでしょ?
段差をなくす【夢の架け橋】、うるおさんが仕込み中に高さを測って作っておいてくれるのです。すごいなー。

バラシといば、
お手伝いの皆さんに地絣(じがすり)を畳んでいただいておりました。これまた重たいのにっ!ありがとうございます!!!

仕込み中、稽古中の写真を撮っていただいたこともありました。

ノヨばぁは本番の3時間?くらい前からお化粧します。ばぁさんのメイクしてからお弁当食べて、お稽古してらっしゃいます。はえー!

北野さん。遠野の仕込み中、急に興奮したと言いながら鼻血を出してた!何に興奮したんやっ?!(笑)

こんにゃく座のチッチとサリー。ホントにすごい身長差。

各地の冷たいもの。能登のジェラート、金沢棒茶のソフトクリーム、おいも屋さんの冷やし焼き芋❤️

今回は東北、中部、北陸。いろいろな場所に行かせていただくことができました。
本当にこの長いツアー、このような社会情勢の中でそれでも出会うことのできた人々、土地、食べ物。本当に感謝してもしきれません。ありがとうございました╰(*´︶`*)╯
楽しくて、さびしくて、嬉しくて、悲しくて…色々な感情が湧いてくる座敷童子。この役に出逢えたことにも感謝です。

またいつか、本当にまたいつか、この作品を多くの方に観ていただく機会がありますよーにっ☆かっぱ淵の四つ葉のクローバーに願いを込めて…
しばらくおやすみなさいっ☆.:*(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°

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