アルレッキーノ組 メンバー紹介(2021年7月ツアー)

アルレッキーノツアー、始まります!
今回は、メンバーのみなさんに今ツアーでの『頑張りどころ、聴きどころ、見どころ』を語っていただきました!
これを読んでから観ていただけると、楽しさも倍増かも!?

それではどうぞ!




島田大翼 こんにゃく座

♦︎アルレッキーノ♦︎
島田大翼 Shimada Daisuke

主人じゃないのに主人公のアルレッキーノは召使い。主人あっての召使い。だが時に主人を「お払い箱にしてやる」などと言う。主客転倒というべきか。そんな「お払い箱」という言葉を口にする度にアルレッキーノがする動きはm.c.A・Tの「Coffee Scotch Mermaid」PV内の「眩しい人魚にモラル木っ端微塵さ」の部分でm.c.A・Tがやっているモーションを取り入れたもの。m.c.A・Tファンの皆様はぜひ注目していただきたい。
ところで2013年初演のこのオペラ、元々林光さんが作曲する予定だった。2012年に光さんが亡くなったので代わって萩さんが作曲したが、終曲で林光作曲の「ハムレットの時間・終曲」を引用している。私は10場の終わりで幕が開いた時に「林光の音楽」に見開きで載っている写真の光さんの後ろ姿を真似してトランクに跨っている。内心はバランス取るのに必死とか。




青木美佐子 こんにゃく座

♦︎ズメラルディーナ♦︎
青木美佐子 Aoki Misako

結婚したくてたまらない、恋に恋するズメラルディーナ。でも同時に男のことをとても冷静な目で見てもいて、その両面が魅力的に出せたら良いな、そこが頑張りどころだと思っています。女の図々しさや逞しさと、可憐さ。そして親近感。
アルレッキーノとの恋が実って結婚の約束をしてハッピー♥️ってところに邪魔が入って喧嘩して.....って場面も見どころのひとつ!




沢井栄次 こんにゃく座

♦︎シルヴィオ♦︎
沢井栄次 Sawai Eiji

シルヴィオという役はストックキャラクターにおいて”インナモラート”と呼ばれる役回りで、恋の成就に困難が立ち塞がるが、最後には結ばれるというキャラクターです。
シェイクスピアやモリエールなんかでも登場してまして、ヨーロッパ文化圏ではインナモラートといえば「ははーん。だいたいこういう感じの人ね。」と通じる。
ちょうど日本では「越後屋」と言えば悪代官と結託した悪徳商人のことと思うのと同じようなものでしょうか。
そしてこのインナモラートの役はもうひとつ特徴がありまして、歌や楽器演奏がうまいときている。
ご多分に漏れず今回のシルヴィオ君も恋の喜びもや恋の苦しみ、怒りも嘆きもとにかく歌って歌って歌いまくる。
観終わった後、なんだか知らんがとにかく無駄にいい声で歌いまくってると思ってもらえば本望でございます。




豊島理恵 こんにゃく座

♦︎クラリーチェ♦︎
豊島理恵 Toyoshima Rie

オペラ「アルレッキーノ」の中でも取り分けカワイイ部門←(それ自分で言う?(笑))のクラリーチェお嬢様。所作やキャラクター作りはもちろんの事、うっとりしちゃう素敵なドレスを着るので、ヘアメイクにはめちゃくちゃ気合を入れて、マカロンやケーキのようなあまーい♡ラブリーを表現する為に、そして愛するシルヴィオくんの為日夜研究に励んでおります。

愛に愛され恋に恋する純粋無垢が故にちょっとおバカな部分もあって、大好きなシルヴィオくんとの結婚を夢みて憧れ、さて婚約の運びとなった幸せの絶頂から急転直下。人生に翻弄されまくる悲劇のヒロインとなる訳なのです…。
さてクラリーチェお嬢様の運命や如何に。




北野雄一郎 こんにゃく座

♦︎フロリンド♦︎
北野雄一郎 Kitano Yuichiro

幕が開いて、約30分程すると、私、フロリンドの出番となる訳ですが、その際に、トランク鞄を返せ、返さないの小競り合いをするのです。そこでバタバタと動き回るので、その直後、アルレッキーノと出会い、主人づらをするところでは、ものすごくゼーゼーしているのをひた隠しにしているのはここだけの秘密です。




梅村博美 こんにゃく座

♦︎ベアトリーチェ♦︎
梅村博美 Umemura Hiromi

フェデリーゴを名乗って現れるが本当の名前はベアトリーチェ。
人目を忍んで、私の兄を殺してしまった愛する恋人を追ってイタリアのトリノから水の都ベネチアまでやって来ました。もうお金もなくなってきて、兄の取引相手を頼ろうと兄に扮して大芝居を打ちます。はたして恋しい人に会えるのかー?兄になりきろうと頑張っているのだけど、ベネチアで召し抱えたアルレッキーノ!こいつがくせ者。成り行きをどうぞ見守ってくださいな。
このオペラの作曲家萩京子さんがめちゃくちゃ凝って書いている私の登場シーンいわゆる4度攻撃、めちゃ難しい音程。本当の自分を隠していることを音で表現するとこうなるのか?




富山直人 こんにゃく座

♦︎ブリゲッラ♦︎
富山直人 Tomiyama Naoto

宿屋の主人で料理人のブリゲッラ。
美味しい料理を作る!…らしい。
この舞台では実際に料理を作る場面はありません。
料理は作りませんが、料理の説明をします。
どんなメニューか?そのメニューはどんな食べ物か?その味は?
果たしてこの料理人はどんな料理を作るのか?
本当にこの人が作っているのか?
私自身、料理を作るのも食べるのも好きなので、料理の美味しさ楽しさがお客様に伝わるといいな、と思っております。
話の本筋からは離れますが、そのあたりの事も頭の片隅にちょこんと置いていただいて、時々思い出したようにブリゲッラをご覧いただけると嬉しく思います。




髙野うるお こんにゃく座

♦︎ドットーレ♦︎
髙野うるお Takano Uruo

ドットーレ役。

ドットーレとはドクターという意味で、学者ということになると思います。舞台はイタリアなのですが、このオペラではドットーレ先生、なぜか日本語の四字熟語をよく使います。
順風満帆、質実剛健、諸行無常などなど。
「本当はイタリアの話なのでイタリア語で話しているのだけれど、それだと分からないのでここではその内容を日本語で話している。四字熟語も、本当はイタリア語で少々お堅い言葉を使っているのを『四字熟語』を使うことで表している」
というように考えていただければ。と思っております。
(ちなみに、このオペラはもちろん日本語で書かれた台本に作曲されております。)
オペラの中でいくつぐらい四字熟語を言うでしょう。ちょっとだけ意識して聞いてみてくれたらと思います。




武田茂 こんにゃく座

♦︎パンタローネ♦︎
武田茂 Takeda Shigeru

私はパンタロ―ネ、商人です。金と名声に執着する強欲。それを源にする全ての悪徳を身に纏っていますので、一見しただけで鼻持ちならぬ嫌な奴、敵役ですがそれが出来ない。演出の加藤さんには敵役になっていないといつもダメ出しされます。台詞や行為の端々にその嫌な奴が顔を出すのが一番の課題です。そしてどんどん展開する話の流れに過不足なく対処して丁度頃合いの良い表現が出来たらなと思って齷齪しています。




飯野薫 こんにゃく座

♦︎ザンニ1♦︎
飯野薫 Ino Kaoru

山田うんさんの振付、この作品に出演することになる前、アルレッキーノをお客さんとしてみていた時から素敵だなぁ素敵だなぁと思っていました。見どころです。うんさんがお手本で踊ってくださるのをみていると、まわりの空気まで動いているのがみえます。ザンニもお芝居の空気を動かしていけるようになりたいものです。身体が役をつくってくれる!と教えていただいたので、もっといろんな表情の自由な身体!探していきたいです。




金村慎太郎 こんにゃく座

♦︎ザンニ2♦︎
金村慎太郎 Kanemura Shintaro

ザンニ2の金村慎太郎です!
ザンニ4人組で唯一の男!!

とにかくザンニの魅力は、山田うんさんの独特な振り付け、萩京子さんの作曲されたハーモニー、加藤直さんの、わかりやすいようで難しい不思議なセリフ。この全てがギッシリ詰まって、星の結晶のようにキラキラ輝きます!

僕の見所は、、、、見所というか、とても苦労したところは、ザンニ4人組でのハーモニーを作り上げるのが僕にとって、とってもとっても難しかったです。。

稽古始めの頃は、ザンニ3人の女性の声に、なかなかまじわらず、、。何度歌っても、どうしても僕の声が突出してしまったり、逆に抑えようとしたら、僕の声が女性3人の声に埋もれてしまったり、、、とにかくバランスをとるのが難しかったです。

稽古を進めていくうちに、みんなの「こう歌いたい」「こういうイメージでやりたい」という意思や心がだんだん伝わってきて、僕もその気持ちに寄り添うように歌うと、ハーモニーもうまくまざるようになりました!

稽古場では、仲が良いんだか、悪いんだかわからない場面がありますが、この作品、舞台を少しでも良くしようと日々奮闘するみんなは、とても心強く、一緒に舞台に立てて光栄です。

舞台を観てくれるお客さんの、心に残るような素敵な舞台になるように頑張ります(^^)




西田玲子 こんにゃく座

♦︎ザンニ3♦︎
西田玲子 Nishida Reiko

ザンニという役、男だか女だか、どちらでもないし、どちらにもなれる。だから、出ている間に自由にコロコロ変わったり、どちらでもないときが多いのだが、
1ヶ所、沢井くん演じるシルヴィオと北野さん演じるフロリンドの歌対決のシーン。ここで横の椅子エリアに出てくるときはシルヴィオのテノールにメロメロになる《女》である。

そして今期、その女っぷりは、ちょっと前にやっていたドラマ『高嶺のハナさん』の高嶺華(泉里香)さんが、恋する弱気強(小越勇輝)くんを見つめる様を参考にしている。
誰かわかってくれるかなぁ。




高岡由季 こんにゃく座

♦︎ザンニ4♦︎
高岡由季 Takaoka Yuki

このオペラは私たちザンニ4人の
「おーい 月が出るぞい 乗らないと 乗らないと 乗り遅れるぞい 月が出るぞい」
という言葉…不思議な和音で歌われる歌から始まります。
やはりこの第一声が、1番緊張するし1番楽しんでいるし1番気合いを入れているかもしれません。

このオペラを観ている少しの時間だけ、日常の煩わしいことを全て忘れ、ただただ音楽や言葉に身体をゆだね、誰かに恋し何かを愛する。
それが“月"、『月の船に乗る』ということなのだと私は思っております。
お客様がフカフカの気持ち良い月の船に乗れるよう、ご案内するためにザンニは歌います。ザンニは月の船の添乗員です。ミステリアスでロマンチックでなんだかヘンテコな4人のザンニを楽しんでいただけると嬉しいです。




服部真理子

♦︎ピアノ♦︎
服部真理子 Hattori Mariko

アルレッキーノの音楽は、なんといっても軽妙洒脱。でも、言葉が多いので、初めて観るお客様に言葉が聞き取れるようにしないと。という訳で、テンポの作り方に一番難気を使ってます。
それから、指揮者がいませんので、役者または楽士との呼吸を合わせる事を大切にしてます。
底抜けに明るくて、スピード感溢れる舞台を、目で耳で楽しんで頂けると嬉しいです。




手島志保

♦︎ヴァイオリン♦︎
手島志保 Teshima Shiho

昨今、辛いことばかり続きますが、「アルレッキーノ 」で明るい気持ちになって頂けると信じています。
私のお気に入りは1幕7場の14番、(あっ、スコアの話しですが)ザンニ、そしてシルヴィオとクラリーチェが演じる人形シーン。そして、やはり2幕のお給仕シーンは毎回楽しみです!一度は観客となって全部見た~い!




橋爪恵一

♦︎クラリネット♦︎
橋爪恵一 Hashizume Keiichi

アルレッキーノ音楽の聞きどころをいくつか。
なんと言ってもザンニ達の最初のアカペラ「おーい月が出るぞーい」のハーモニーが気持ち良いのです。
楽器編成はピアノ、アコーディオン、ヴァイオリン、クラリネットですが、全員で演奏する場所はあまり多くないのです。
第1幕の聞きどころ第5場のアルレッキーノのアリア、アコーディオンのリズムに乗って、アルレッキーノが走り回って歌い、ヴァイオリンとクラリネットが合いの手を忙しく入れてます。充実した1曲。もう一つ、第2幕8場の食事を忙しく運ぶシーン。ピアノとアコーディオンが目まぐるしく交代し、ヴァイオリンとクラリネットも早いパッセージを繰り返します。とっても楽しい1曲です。
難しいところも有ります。アルレッキーノが料理の並べ方をブリゲッラに教えるシーンの裏でアコーディオン、ヴァイオリン、クラリネットがポツポツと合いの手を入れてますが、これが地味ながら気が抜けません。
実は地味に静かに演奏しているところが、歌と楽器のやり取りが難しかったりします。
歌と楽器のやり取りも是非、お楽しみ下さい。




佐藤芳明

♦︎アコーディオン♦︎
佐藤芳明 Sato Yoshiaki

アコーディオンの左手側(客席から見ると右側)、つまり蛇腹を挟んで鍵盤とは反対の側に、小さいボツボツが沢山並んでます。
鍵盤側と同様、左手側のボツボツからも音が出ます。

スゴく平たく言うと
「鍵盤側ではメロディを、ボツボツ側では伴奏を弾く」
のがアコーディオンという楽器です。

ですがココは《こんにゃく座》というちょっと特殊な音楽家集団です。
ボツボツ側で単なる伴奏などという、ノンキでお気楽な演奏だけで仕事が務まるワケがありません。
笑顔の素敵な作曲家先生が、とっても有難いコトにこれでもか!という容赦ないオタマジャクシを沢山書いて下さるのです。
アコーディオンのボツボツの都合など微塵も気にすること無く、音楽の神様に導かれるがままに。

スゴく平たく言うと
「これ左手で弾くんですか?マジすか?えぇと弾けないコトは無いんですけど、んー、あぁー、むー……、超タイヘンっす!」
という楽譜が渡されるワケです。

我々は演奏家であり、その楽器のスペシャリストですから、そうは思っても不平不満は決して言いませんし、ましてそれを顔に出すなんて事は決してありません。
頑張って、練習して、どうにか弾くのです。
その超弾きにくいフレーズが、たとえ歌役者さん達の大声に掻き消されたとしても。
弾くのがツラ過ぎて、本番中に特大のギックリ腰に襲われ救急搬送されたとしても。

本作【アルレッキーノ】は喜劇です。
なので極力楽しそうに演奏します。
ご観劇下さる皆様には、アコーディオンの左手がどれほど弾きにくいかなどと言う、そんなどうでも良いちっぽけな事など一切気にする事無く、憂き世を忘れて楽しんで頂けましたら本望です。




相原智枝 こんにゃく座

♦︎制作♦︎
相原智枝 Aihara Tomoe


このタビのタビは制作としてツアーに同行します、相原智枝です。アルレッキーノは各地の鑑賞会さんを中心とした旅公演を重ねることにより、完成形に近い状態なのですが、今回も演出の加藤さんや振り付けの山田うんさんの手が入り、もう一段上がったと言うか、楽しい舞台になっていると思います。
まだまだ、お届けできていない地域にもこの作品を持って行きたいと思っております。
ピアノ、ヴァイオリン、クラリネット、そしてアコーディオンの生演奏、このアンサンブルがとても魅力的❗️
冒頭このアンサンブルから入るのですが、何とも軽妙で私には、チャカポコチャカポコと聞こえてしまうところがあり、聞くたびに笑いが込み上げてきます。
そして続くのが4人のザンニ(道化回しの役割り)達のアカペラがカーテンの裏から聞こえてきて、さてアルレッキーノの世界へようこそ❗️という感じです。
お楽しみに‼️




小林ゆず子 こんにゃく座

♦︎制作マネージャー♦︎
小林ゆず子 Kobayashi Yuzuko

演出助手、そして制作マネージャーとしてアルレッキーノに関わり続けて。。。もう4シーズン目?になるのかな。キャストじゃないのに、こんなに1つの作品に関わり続けられるのは珍しい気がします。
この作品を客席から見ている回数は誰にも負けませんᕦ(ò_óˇ)ᕤ笑
こんなに何回も何回も見ているのに、また今年もめちゃくちゃワクワクしながら舞台を見ています。美しい舞台、巧みなアンサンブルから生まれてくる楽しい音楽、個性豊かなキャラクターたち。うん、やっぱりこの作品が大好きだ。
ツアーがスムーズに進んでいくように、様々な角度からみんなを支えていきたいと思います。




壹岐隆邦 こんにゃく座

♦︎舞台スタッフ♦︎
壹岐隆邦 Iki Takakuni

いちど開演してしまうと、あとはほとんど無事に終演するのを祈るくらいしか出来ません。
全員であらかた仕込みを終えたら、それからは細かい作業。皆が気持ちよく公演が出来るように、裏方と役者の両方の目線で、高い所に手が届く(かゆい所、とも言う)仕事を心がけてがんばります。

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