森組メンバー紹介(2022年7月ツアー)


🌲佐藤敏之
【1月・総理大臣】


包み込む優しさがあります。包み込まれると何ともいえず安らぎます。右も左もわからない私が何度質問しても笑顔で教えてくれます。4トントラック運転の師匠でもあります。個性豊かな十二の月たちをまとめてくれます。




🌲大久保哲
【2月・警護隊長】


逞しい。「持てない物はない」と、どんな大道具も一人で運ぶ。座の急階段を大道具を運びながら軽やかに降りていく。稽古で毎度だめ出しをもらっても、役作りに挑んでいく。芝居への愛もタフです。




🌲彦坂仁美(7/6,7)
【3月・オオカミ】


一緒にいると安心します。今回は制作マネージャーの仕事もこなしている。「お弁当は注文してもいい?」と、見習いの私にも聞いてくれます。食べられないものがないか心配して下さいます。舞台でも細かい立ち位置まで気を配っています。みんなが輝けるように。




🌲花島春枝(7/23)
【3月・オオカミ】


八面六臂?神出鬼没?分身の術?いつどこを見ても花島さんかいる。花島さんは6人くらいいるのではないかな。『ネズミの涙』に7月19日まで出演。その後『森は生きている』にも出演。沖縄にも行く。さらにその沖縄では、『みるく世がやゆら』を歌うスペシャルコンサートでも歌うとのこと。千手観音?




🌲泉篤史
【4月・カラス】


労を惜しまない人です。私の道具袋の中にメジャーがないと知ると、「この旅の間使って」と予備のメジャーを届けてくれたりするのです。カラスがタワーからタワーへ飛び移っている(本当は一度下まで降りているのですが)ように見せたりします。稽古をたくさんしたであろうに、その苦労を見せないところがすごい。




🌲入江茉奈
【5月・ウサギ・もうひとりの兵士】


この人もたくましい。「はいよ!」なんて台詞を言いながらシャベル2本を担いで舞台を走り回ったりする。入座三年目だそうだが、諸先輩に混ざって堂々と演技している。入座三ヶ月目の私からは、眩しいほどのたくましさです。




🌲沖まどか
【6月・もうひとりのむすめ・リス】


変幻自在。観客へのサービス精神であふれています。と、思ったら大阪出身だそうです。楽しませるためなら努力を惜しまない。姉むすめのキャラクターを徹底的に追求して舞台に乗せる。だから観ていて楽しい。本物の楽しさを見せてくれます。




🌲鈴木裕加
【7月・むすめ】


周りを和ませてくれます。失敗しても笑顔でリカバリーしちゃう。だからなのか、みんなもちゃんと信頼している。十二の月たちは、娘を救うけれど、十二の月たちも娘の笑顔に救われているのじゃないかしら。




🌲豊島理恵
【8月・女官長・オオカミ・リス】


5月の稽古から、いや、それ以前から黙々と努力されていたのではないでしょうか。今回の森組の中では唯一の新キャスト。ですが、7月公演直前の稽古では、「楽しんでいるね~」と言われるほどに。ピカピカに光る歌役者です。




🌲青木美佐子
【9月・おっかさん】


説得力があるんです。私がアマチュアの時、歌の指導をして頂いたことがあります。「ありがとうございます・・・」と優しい声でだめ出しが始まるとそれだけで皆が耳を傾けました。舞台でおっかさんがニッと笑うと、それだけで意地悪な気分が舞台に広がります。納得させられます。




🌲熊谷みさと
【10月・女王】


楽しむ人です。熊谷さんの運転する4トントラックの助手をしたことがあります。すごく楽しそうに運転するのです。レンタルトラックが日野の2トンだと知ると狂喜乱舞していました。芝居も楽しんでいます。博士を操ったり、博士をいたわったり、きらきらした女王の姿を見せてくれます。




🌲大石哲史
【11月・兵士】


豊かな台詞や歌を聞かせてくれます。兵士の「陛下」の台詞で、女王への愛情、厳しさ、信頼、あこがれ、慈しみ・・・。たくさんのことを感じさせてくれます。平仮名ならたった三文字なのに。この豊かな表現、盗みたいのですが、何年かかるやら。




🌲佐山陽規(客演)
【12月・博士】


困った困ったと言いながら実は愛しているんだなぁ。慈愛といった方がいいかもしれません。女王のわがままで気まぐれなところまで、丸ごと愛しているのを感じます。そんな博士を演じたかと思うと、お茶目な12月を演じたり。さすがです。




🌲榊原紀保子
【ピアニスト】


冬のロシアの大地の厳しさを12月が語りますが、力強いピアノが眼前にその光景を彷彿とさせます。おみじかの楽しげなオニごっこの軽やかさ。次々に現れる動物たちが元気に跳ね回る姿が見えるようです。一台のピアノとピアニストって魔法使いと宝箱のようですね。




🔨小田藍乃
【舞台スタッフ】


どんな難しい課題も、緻密な準備で実行可能な計画に変えていく。今回は歌役者を陰で支える舞台部の仕事をしています。見習いの私がウロウロしていると、「それは後で」とぴしっと指示が飛んできます。かと思うと「ごめんね~、あれは・・」と解説してくれます。芝居作りに大切なことを教えてくれる先輩です。




🔨冬木理森
【小道具・舞台スタッフ】


この人は常に行動しています。舞台の下に潜ったかと思うと、充電器をセットしたりしています。時にまつゆき草にテープを巻き巻きしていたりします。まつゆき草一本一本に、愛情を注いで舞台を支える先輩です。




🔨松田祐慈郎
【舞台スタッフ】


新人で見習いです。6月の「ロボット」に続いて、7月は「森」の旅公演に同行します。とは言うものの、まだ何もわからず、周りの先輩に聞きまくり、教わりまくりの毎日です。それでも、仕込みとバラシがんばるぞ。運搬もがんばるぞ。トラック運転にも挑戦中。明日に向かって走れ、自分。


オペラ『森は生きている』2022年7月ツアーは以上のメンバーで島根県出雲市、沖縄県那覇市へ旅をします!
どうぞお楽しみに☆☆


文:松田祐慈郎/写真:熊谷みさと


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私も大石さんの兵士の哀愁漂う演技が好きです。去年パブリックシアターで観た時も、ラストのあの台詞は特に印象的なシーンで、ああやっぱ舞台って良いなぁとなったのを思い出しました。応援しています!

松田祐慈郎 さんのコメント...

メンバー紹介へのコメントありがとうございます。歌役者とお客様との間でこんな素敵な交流が出来るので、芝居の世界から離れられなくなってしまうのですよね。こんにゃく座への応援、これからもよろしくお願いします!