オペラ『神々の国の首都』劇場日誌(3月17日):岡原真弓

遂に大千秋楽を迎えました。
吉祥寺シアターでの公演は1度にお見せできるキャパが少ないので、公演数が多くなります。今回はキャストがシングルなので、役者としては沢山の回数を公演できてとても嬉しい事です。しかも、楽師さんが入れ替わるという事で何回も通し稽古をしました。やはり回数をやるとみんな台詞や歌が馴染んで、やりたい方向に進めます。
そして、お客様が観てくださる事で、どんどん磨かれました。お陰さまで、完売が続き、嬉しい悲鳴でした。
そう、私、エリザベスビスラント役の岡原でございます。
こういう公演の時の岡原の1日を紹介させてください。

朝、8時に目覚ましをかけて、9時頃やっと蒲団からでます。
洗濯をしながら、髪の毛を洗います。(夜は必ず湯船に浸かるのですが、髪の毛を乾かすまで起きていられないので朝洗います)
発声をしながら中身満載のオニギラーズを作ります。
時々、演出部や、衣裳部の子たちに差し入れます。公演数が多いと、裏方は本当に大変。
10時頃から朝昼ご飯をガッツリ食べます。
11時に家をでます。
12時から舞台で楽師皆さんと音楽稽古。
この時点で他の女性たちはみんな髪の毛が結い上がっています。
実はわたくしは髪の毛を操るのが大好きで、自分の髪をあっという間に仕上げてしまえます。楽屋も狭いので、いつも到着はギリギリに。
そして、音楽稽古が終わったらみんなは昼ご飯を食べておられます。その間に私は舞台の上で体操したり歌ったりします。
そして、13:30の開場時間になって、着替え場が混まないうちに衣裳に着替えて、髪の毛を作り、それでも開演15分前には準備が終わってしまいます。
ところが、本番が始まると大忙し。1場に影として出演、2場への転換で障子を運び、3場への転換で椅子を運び、楽屋に戻ったら入江の髪の毛をアップにしてあげます。そのあと自分は赤い襦袢に着替えて、今度は彦坂の着替えを手伝います。そして、6場に出演。終わってすぐ衣裳を変えて乞食女からマティーに早がえするあかねの髪の毛を手伝います。そして7場に出演。終わって休憩時間に日本人からアメリカ人に変身!髪の毛を作り直して前髪にカーラーを巻きます。
その途中に入江に冠を落ちないように装着します。
そして、ドレスに着替えて、カーラーをとって、(これが大変なことがありましたが、この場での発言は控えさせて頂きます)
手袋をしていよいよ10場のエリザベスが黒い男性を引き連れて12分間歌いまくるシーン。
11場は私だけ出ません。みんなは出ているので、1人楽屋でモニターをみて音楽に感動しています。11場が終わると続々とみんなが楽屋に帰って来て、カーテンコールへの早がえの手伝い!
入江の冠をとってよし子役の髪型に戻します。川中が襦袢から着物に戻るのを手伝います。
これは、私だけではなく、みんなこんな感じで何回も着替えたり、手伝ったりしていました。

そして、カーテンコールが終わるとダッシュで衣裳を脱いでメイクをサッと落として、15分後にはお客さんと呑み屋へ!
凄まじい日々でした。
ご来場のお客様、本当にありがとうございました。

明後日から、『さよなら、ドン・キホーテ!』の稽古で、直ぐに旅立ちます!



📷おまけの写真ギャラリー✨

・写真撮りの時にるつにドレスを借りてとりました

・おカーラー先輩と呼ばれました

・入江の冠をつける

・ファンの方々と。

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