オペラ『森は生きている』メンバー紹介(2025年10月〜12月ツアー)

2025年秋の森組ツアーメンバーが、
「オペラ『森は生きている』との出会い」というテーマでそれぞれ自己紹介文を書きました。
どうぞご覧ください⭐︎




🌲沢井栄次
【1月・総理大臣・廷臣】

「自然がテーマの日本語オペラ、『森は生きている』。そういうものがあるらしいよ」
音大時代の何気ない会話で聞いた一言は、ただの噂のように消えていきかけました。演者も団体も知らずに。
こんにゃく座へ入団し「あの『森は生きている』を創り上げている場所なのか」と驚きました。 あれから長い年月が流れ、気づけばこの作品での出演は三役目。
今ではもう、『森は生きている』の音楽が自分の奥底で、生きた音楽として鳴り響いています。



🌲吉田進也
【2月・警護隊長・廷臣】

あれは音楽大学に入学した春、無理矢理手渡されるサークル勧誘チラシの束を抱えながら、帰りの西武線で一枚ずつぼんやり眺めていた。ふと目に飛び込んだ《日本語オペラ、やりませんか!?》の文字。オペラなのに日本語?なんだか楽しいかもしれない!と翌日サークル部屋の扉を叩いた。なにやら華やかな大学院1年の女性が今年上演する演目が書かれたプリントを手渡してきた。

……森は……生きている?

なんだこのオペラは!林光作曲?「林」さんが「森」をテーマにオペラを作ったのか?指導オペラシアターこんにゃく座……こんにゃくってなんだ!こんにゃくって!
と、そんなわけで大学時代に「森は生きている」と出会いました。当時12月の精を演じましたがあれから10年以上の時が流れ、今では僕がこんにゃく座の歌役者。今回の旅では2月の精を演じます。



🌲彦坂仁美
【3月・オオカミ・大使夫人・廷臣】

今から25年前のことです
私は千葉県の我孫子市に住んでいて合唱団の伴奏やピアノ教師をしていました
ある時、こんにゃく座をお手本にして音楽劇をやっているという主婦の集まりに入れて頂き一緒に活動していたのですが、その中の1人が自分の子どもの小学校でこんにゃく座の『森は生きている』の公演があって、生徒以外も観られるからいらっしゃいと声をかけてもらったのです
体育館の公演!目の前で生き生きと演じている姿、聴いたら忘れられないフレーズに心躍りました!衣裳もステキでした!
そしてその翌年、こんにゃく座の入座試験を受けてみようと思ったのでした



🌲泉篤史
【4月・カラス・廷臣】

僕がオペラ『森は生きている』に出会ったのはこんにゃく座に入座してから。他のメンバーのように何か劇的な出会いがあったわけではありませんが、はじめて出演させていただくことになり、一から譜読みをしていたときのこと。夜の森の中で1人ぼっちのむすめが歌う歌に引き込まれました。【生きるっていうのはこういうことだって知りたいの】という台詞に合わせて作曲された歌の旋律。そして伴奏のピアノのハーモニーが美しくも力強く、そして切なく、むすめの心情を表現していて、思わずピアノを弾きながらこの歌を口ずさみ、涙がこぼれるほど感動したのを今でもよく覚えています。僕が歌うことはまずありませんが(笑)本番中に忙しく早替えをしながらも、この歌の時にはいつも耳だけは全集中でそばだてて聴いています。



🌲白石温
【5月・ウサギ・もうひとりの兵士・外国のお客様・廷臣】

「森は生きている」との出会いは、2023年4月30日。 まだこんにゃく座のオーディションを受けようと決心する前、母と一緒に多摩市民館で行われた公演を観に行きました。
とても感動して、「やっぱり私はここに入りたい」「こんな歌をうたいたい」と強く思ったことを、今でもはっきり覚えています。



🌲青木美佐子
【6月・もうひとりのむすめ】

私がオペラ『森は生きている』と出会ったのは1992年、初演の年です。ウサギと5月の役で出演しました。今回の旅メンバーで初演から出ているのは私だけ!年若いメンバーはまだ生まれてもいません。なんと!
その後、何度も『森…』と出会い直し、娘と7月、女王と10月、おっ母さんと9月、姉娘と6月、と、たくさんの役を演じてきました。『森…』だけでいったい何回舞台に立ってきたのか???どれだけの数のお客様と出会ってきたのか???
何回やっても緊張するし、楽しいし、難しい。今回の旅でもたくさんの新しいお客様と出会えること、とても楽しみです。



🌲鈴木裕加
【7月・むすめ】

オーケストラ版「森は生きている」の初演の年に私は入座しました。
初めて出会った「森は生きている」は、セリフも歌もノーカット、衣裳もリニューアル、沢山の楽器と歌で演奏されている超豪華バージョンでした。
私は口をポカンとあけ、お目々キラキラで稽古を見ていたそうで、こんにゃく座の初恋作品です。



🌲豊島理恵
【8月・女官長・オオカミ・リス】

私の通う小学校では「劇団仲間」がよく公演に来ていた。沢山の素敵な作品の中でも印象的だったのが「森は生きている」だ。まるで絵本から飛び出したようなキャラクター豊かな役者達に加えセットや衣裳の豪華さ、そして何より私の心を掴んで離さなかったのが劇中歌だった「燃えろ〜燃えろ〜♪」と月の精が歌う曲はお気に入りで友達と良く歌いながら下校していた。時は流れ…
こんにゃく座に入るきっかけとなったのも「森は生きている」だ。当時市民参加のオペラ「森は生きている」に出演していた時に本家の座の森を観に行って日本語が立ち上がる歌に衝撃を受け「ここに入りたい!」とオーディションを受け今に至る。
のちのち点と線が繋がるエピソードも沢山あるのですがここでは書ききれないので私にあった方は気軽にお声がけください!



🌲齊藤路都
【9月・おっかさん・廷臣】

2009年4月にこんにゃく座に入座した。先輩たちが稽古場で開いてくれた歓迎会。
いきなり始まったのが「森は生きている」ダイジェスト版だった。歴代のウサギ先輩、リス先輩が「おみじか」を歌い、歴代のカラス先輩が「カラスのうた」を歌ってくれた。
歴代の、である。演出の壁を超え、出演年の壁を超えて歌われている作品がある。「私、すごいところに来たんだ」
歓迎会で出された"さきいか"をかじりながら目をウルウルさせた。



🌲熊谷みさと
【10月・女王・リス】

大学の音楽教育の授業で音楽劇をやったとき、題材の一つにオペラ『森は生きている』がありました。物語を知る前に、担当教授とその授業の特別講師だったこんにゃく座の大石さんが、おっ母さんともうひとりのむすめのシーンをお手本(?)として演じて見せてくれて、いろいろな意味で衝撃を受けたのを覚えています。
それから私の班は発表会でむすめが十二月を訪ねてくるシーンをやりました。私は面白くなってきて、こんにゃく座のオペラ『森は生きている』を観に行きました。音楽に圧倒され、女王とむすめのラストシーンで胸がぎゅっとなりました。
こんにゃく座に入って、学校や劇場、全国のいろいろな場所で親しまれているオペラだったのだと知り、自分が舞台をお届けする立場になってからも、いつも何度でも素敵な出会いや発見をくれる大好きで大切な作品です。



🌲松田祐慈郎
【11月・兵士】

「森は生きている」は、前職(教員)時代から知っていました。移動教室のキャンプファイヤーで、♪燃えろ燃えろ鮮やかに なんて、子どもと歌っていましたから。
学芸会の演目として何度も取り上げた作品です。体育館改築のこけら落とし公演で、全校音楽劇に仕立てた事もありました。
演劇鑑賞教室でこんにゃく座の「森は生きている」を呼んだ事もあります。まさか自分がこんにゃく座に入座して、演じる側になるとは夢にも思っていませんでしたが・・・。



🌲髙野うるお
【12月・博士】

まだこんにゃく座に入っていない、おそらく30年ぐらい前に八王子のホールに公演を見に行ったのがオペラ「森は生きている」との最初の出会いだったと思います。
音楽の楽しさ、歌が直接こちらに飛んでくるような感覚がとても新鮮でした。

今は12月の精と博士を演じていますが
これまでに、1月、2月、8月、11月の精、カラス、警護隊長、兵士、総理大臣などたくさんの役を演じてきました。
あの時の新鮮な気持ちを持ち続けながらこれからも演じていきたいと思っています。



🌲入川舜
【ピアノ】
(10/27~11/5、12/1~12/23)
幼少期に、地元の親子劇場に入って定期的に観劇をしていました。その中で、「森は生きている」も恐らく観たと思うのですが、恥ずかしながら全く記憶に残っていません。ただ、実家に劇音楽「森は生きている」の楽譜(緑森と言われている)があって、その楽譜をぱらぱらとめくっていた時、「十二月の歌」が目に留まって、「これ知ってる!でもなんで知ってるんだろう?」ととても不思議な気持ちになったのを覚えています。

それから20年以上経って、こんにゃく座の本作品でピアノを弾くことになるとは、全く思ってもみませんでした。



📝鈴木あかね
【制作マネージャー】
(〜11/21)
私がオペラ『森は生きている』と出会ったのは、1992年の初演、東京の中央会館でした。高校生の時にこんにゃく座に出会ってから、ほとんどの舞台を欠かさずに観に行っていた私は、どんな舞台になるのかととても楽しみに出かけ、そのキラキラした音の輝きに圧倒されて幸せな気持ちで帰路についたことを憶えています。今でも毎回新しい『森は生きている』に出会えることに感謝です!キラキラした気持ちを忘れずにこれからも“森”と歩んでいきたいです。



🔨冬木理森
【舞台スタッフ】

わたしの名前にも入っている『森』はとても縁深い作品です。出会ったのは、大学に入学してまもなくの頃。上京したばかりで右も左もわからなかったわたしでしたが、同期に誘われるがままついて行って、気がつけば日本語オペラをやる自主ゼミに入っていました。
大学で初めて参加したオペラ作品が『森は生きている』。子どもたちが出演してくれる場面もあって、とても可愛くて賑やかで楽しかったです。

こんにゃく座に入ってからのデビュー作も『森』。全国を旅しながら多くの子どもたち、大人たちと出会いました。
出会いの巡りで、「小さい頃、学校で歌いました」「家族三代で観ています」と声をかけていただくたびに、光さんの音楽が 時代も場所もこえて人を繋げてくれているような、不思議でとても温かな感覚になります。



オペラ『森は生きている』2025年10月〜12月は、以上のメンバーで各地へ旅します。
12月には島根県(12/3)、埼玉県(12/12)、大阪府(12/14)、東京都(12/21)で一般公演もおこないます。
どうぞお楽しみに!

★★一般公演情報はこちら★★
https://www.konnyakuza.com/news/20251112-mori/



写真:熊谷みさと

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