島根ツアー道中記(6月5日~6日):壹岐隆邦

6月はじめのツアーは、3ヶ所の学校を巡って西から東への、島根横断ツアーとなりました。
今回は、自然いっぱい島根の旅の道中記をお送りします♪
(写真が少なくてすみません)



【5日(火)】
江津高校での公演を終えた"こんにゃく座"一行は、ハイエースとトラック2台に分乗して、次の公演地――島根県雲南市へ向かいます。
約100kmの道程、調べてみると、高速道路を使っても使わなくても殆ど移動時間が変わらなかったので、ハイエース組は下道をゆったり行く事にしました♪

最寄りのコンビニでアイスやお菓子を買って、旅の備えは万端。
国道9号線を一路、東へと進みます。

落ちてきた陽に照らされて、存在感を増すように光る小高い山々や田畑――
急に開けた視界の先に拡がる日本海――
島根の美しい自然の数々に、車内は「わあっ」「おおー!」「すごーい!」と何度も歓声や感嘆の声があがりました。

中でも、カーブの先に突如あらわれた、砂浜にそばだつ幾本もの巨大な風力発電の風車は、みな目を見張るほどの迫力と存在感。
写真を撮れなかったのが残念……


車は再び、山間へ。
助手席の梅さんは、海の写真が撮れずに残念がっています。
「ホテルに着く前に、もう一度海辺を通りますよ」
「少し急げばギリギリ日没に間に合うかも」
計算してみると、本当にギリギリ。
舞台監督を中心に情報が飛び交い、車内は不思議な連帯感と期待でそわそわ……

そして、走ること数十分――




間に合った!!

まさにぴったり、陽が、ちょうど水平線の向こうに隠れはじめた時でした。
近くの海岸に車を停めると、我先にと車外へ飛び出す一行。

みな思い思いに写真を撮ったり眺めたり――


『夢中に仰ぐモアイ達』(写真&タイトル:梅さん)

公演の疲れも吹き飛ぶほどの神秘的な光景。
岸辺に佇んで、みなで最後まで太陽を見送っていました。
なんだか出雲に住まう八百万の神様のひとりに出会えたような気がします。


幸せなひとときでした♪


それからも海沿い、山間、出雲市の中心、街灯のない土手をひたすら走り、無事に雲南市へ辿り着いたのでした♪



【6日(水)】
雲南市から奥出雲町への移動。
移動時間約30分という近い距離の移動だったので、珍しく壹岐は、さとみさんと共にトラックの助手になりました。運転手は、うるおさんです。
今日もコンビニ等に寄り道してから、今夜泊まる旅館へと出発!

目的地が"奥出雲"というだけあって、道はどんどん山の奥へと吸い込まれていきます。
昨日にも引けをとらない雄大な自然の数々。隣には単線の線路が並走していて、トラックの広い窓の先の景色を眺めながら「ここを電車にのって走ってみたいね」などと、のんびりと快適な道中を楽しむ3人♪

車はさらに山奥へ。
そして、ナビの示す通りに左折すると……


道がだんだん細くなってきました

トラックがやっと通れるくらいの道幅、うるおさんも「大丈夫かな」と心配するほど。対向車がきたらどうしようもありません。

それでも順調に進み、大丈夫だろうと思いはじめた矢先――
目の前に『高さ制限2.8m』の表記が!
さすがに4tトラックでこの高さをくぐる事は出来ません。
更に間の悪い事に、後続車、続いて対向車までやってきて、にっちもさっちもいかない状況になってしまいました。

しかしそこは冷静なうるおさん!
どうしてもくぐれない事がわかると、カーブで少し道幅が広がっている所までバックして待たせている車をやり過ごし、それから3人でまわりを見ながら慎重に後進。
なんとか、すれ違いのために2車線になっている所まで戻り、うまく切り返してUターンする事が出来たのでした。

結局、旅館に着いたのは雲南市を出てから1時間以上あと。
短いけど長くてちょっとスリリングな道中となりました。

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