ピノッキオ組 番外編(5月2日):土居 麦

さてピノ組のその後…。

緑小をあとにした5人は、こんにゃく座のある川崎市の多摩市民館に向かう。多摩区を中心に近隣の市民団体が集まって行なう「5/3 憲法まつりとピースパレード」の前夜祭 でミニコンサートに出演するためだ。

こんにゃく座が世田谷区の駒沢から多摩川をはさんだ宿河原に引っ越してきて、はや6年半。少しずつ地域の方とも知り合いになり、座の認知度も上がってきている。今年は残念ながら雨で中止になってしまった桜まつりや、昨年初めて参加した町内会の夏祭りなど、お呼びがかかって歌を披露する場も増えてきている。(ちなみに先週行ってきた「わくわくシアター」は世田谷の頃からのお付き合いがいまでも続いている)
今日の前夜祭には、地元の「たま9条の会」から依頼を受けたことがきっかけで参加することになった。
そうそう参加することになり、あとから知ったのだが、こんにゃく座の舞台の映像やさまざまな記録を撮っていただいている姫田蘭さんの叔父さまが、このパレードの呼びかけ人の一人でもあった。叔父さま(姫田光義さん)は中国近現代史を研究され、長年、中央大学で教鞭をとられていた方である。こんにゃく座の舞台もいくつかご覧になっていらっしゃるということだが、思いがけないところで初めてご挨拶することができた。

練馬から電車を乗り継ぎ、開場時間中に到着した5人は、一息つく間もなく、すぐにオープニングで15分ほど歌を披露する。

「夢の番人」や「旗はうたう」など全5曲。来場者にはご年配の方が多く、「十二月の歌」や「うた」は、耳にされたことがある方もいらっしゃり、盛り上がっていた。もちろん、こんにゃく座という名前を初めて聞く方も。オペラや歌を全国に届けているんですよと言うと、「へぇ~、近所にそんな劇団があったなんて全然知らなかった!」とびっくりされていた。

私たちの歌が終わったあとは、前夜祭のメインプログラム。4名のパネリストによるシンポジウムだ。
皆さんそれぞれが地元に根ざしながら、さまざまな活動をされている方。原発事故以後、福島の子どもたちを支援している方から、登戸研究所保存の会の代表者、高校の先生、お寺の住職さんまで幅広い。
平和をテーマに、それぞれの立場で実践されていることのお話を聞いたが、身近なところにそうした方々がいることを今度は私たちが初めて知り、興味深かった。

終わったあと、岡原さんと僕は少しだけ打ち上げにおじゃました。
明日のパレードにむけ良い前夜祭になったと、私たちを呼んでくれた方が喜んで下さっていることが嬉しい。
気分良く歌がとびだし、皆で口ずさむ。
「歌ってやっぱりいいよねぇ~」と、ある方がぽつりとつぶやいた。
本当にしみじみ、そう思った。

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