オペラ『銀のロバ』劇場日誌(8月27日):萩京子

劇場入りして2日目。今日から舞台稽古です。
本番の舞台装置を稽古場に仕込んで稽古してきたので、劇場でもほぼ稽古通りに演じることができますが、やはり劇場空間に入ると、いろいろなことが少し変わってきます。

音の聞こえ方もそうです。
今回は客席で歌ったりもするので、聴こえ方に注意しなくてはいけません。
音を出した初日(つまり今日)は、なんとなくぎこちない聴こえ方なのですが、少しずつ「鳴り方」を探して行きます。
「音(声)をもんだりほぐしたり集めたりして」
初日までに良い響きを見つけます。

ピアノはスタインウエイのC型。
俳優座劇場にはピアノが無いので、いつもレンタルピアノを使います。
レンタルピアノはどんなピアノがやってくるか触ってみるまでドキドキします。
今回のはわりと良い感じ。
「わりと良い子が来たね!」というのが、ピアニストの真理子さんや紀保子さんと私の感想。
6日間おつきあいするうちに、もっと良くなるでしょう。

13時からA組の場当たりをして、ほとんど止めずに通しました。
そして18時すぎからB組の場当たりをして、やはりほとんど止めずに通しました。
二組ともやることができて、良かったです。
月曜日に劇場入りして水曜が初日、というのはいつもより1日少ないのですが、万事おおむね順調。
それもこれも、5月に試演会を経ているからだ、と皆口々に言います。

明日は初日。
苦戦していたチケット売りも、ここへ来てぐんと動きが出て来ました。
ありがたいことに前売り売り切れの日もあり。
でも、当日券も必ず用意してありますので、みなさま、ぜひ俳優座劇場に足をおはこびください。

初演というのは1回きり。
『銀のロバ』の誕生に、ぜひ立ち合ってください。

お待ちしています。

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