オペラ『おぐりとてるて』稽古場日誌(8月17日):鈴木裕加

昨日、楽譜係の私のもとに作曲中の萩さんからこんな内容のメールが届きました。「明日、一章分の新譜をお渡しする予定でしたが、思いのほか進んでおります。もしかしたら二章分出せるかも。出せたら良いなぁ…」と。
「ええーっ、すごい!!もしも二章分の楽譜がでたら、みんなびっくりするだろうなぁー 」なんて、自分が作曲しているわけでもないのに、みんなの驚く顔を想像してニヤニヤしたのでした。
翌日、萩さんからこんな内容のメールが届きました。「必死にがんばっておりましたが朝7時過ぎたころにダウン!今まで寝てしまいました」と。萩さんのがんばりがひしひしと伝わってきた私は、ニヤニヤした顔をキリリと引き締め、当初の予定どおり一章分の楽譜を取りにうかがいます。


少しほっそりした萩さん。でも元気そうです。

新譜をいただき、私は座にもどり、出演者やスタッフのみなさんにお配りする楽譜をコピーします。コピーした新譜を持って稽古場にあがると、みんな私のもとにぞろぞろ集まってくるので、一瞬人気者になったの気分です。しかし、楽譜をもらうとみんなあっという間に散ってゆき楽譜とにらめっこです。


新作のときは、稽古をしながら楽譜があがってくるのでみんな必死です。
そして、萩さんからの手紙をみてみんなは叫びます。「ぎょえー。明日も新譜でるのー?!」「すげー!」と。
そうです。本日は残念ながら一度に2章はでませんでしたが、連日の新譜に、みんな鼻息荒く驚いています。なかなか楽しい光景です。
さて、私は今回、楽譜係とチケット係をやっているので、事務所におりてもう一仕事です。お客様の申し込んで下さったチケットを手配して…今日はもう帰ります。明日も新譜をウキウキ取りにいかなければならないのでね。

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