オペラ『おぐりとてるて』稽古場日誌(8月2日):大石哲史

8月2日

何でこんなに汗が出るんだろう?
当たり前だ。うちを出るとき「今年一番の暑さがやって来ます」とテレビで言っていた。
でもいつもならチャリの介を降りたそのせつなブアッーと吹き出す汗が、まだ走って15分くらいで背な「あっ、危ない!おい、女子高生、何で三叉路をブレーキかけずに突っ込んでくるんだよ?おい、ちょと待てよ!あっっ行っちゃったー」最近多いんだよね、見切らないで突っ込んでくる同業者達、命が惜しくないんだろかね?
うん、何考えてたんだっけ?・・・・・そうそう15分くらいで背中がビショビショになってしまったんだった。これが今年一番の暑さってやつだな。某ピアニスト(実は関さん)にこの間言われた。「ダメよこんな日に30分も自転車こいじゃ!絶対、熱中症になるから!」でもやめられないんだなこれが かなり前に、歩道はチャリシャットアウトになる、と聞いていたんだが、あの規則はどうなったのかね?今じゃみんな歩道をぶっ飛ばしてるね。俺は歩行者が驚いたりしないようには運転しているが歩行者の方からしたらどうだかね?もっとも、チャリ族はみんな車道を走れ!は、道路事情を知らない人や、チャリに乗ってない人の言い草だね。チャリ族は死ね!と言ってるのと同じだからね。みんなで仲良く道路マナー作ろうよ「おい、なんで歩道を二台で並列でスピード一杯こっちに向かって走ってくるんだよう???
どっちかが後ろに・・・まわらない! しかもあの女学生目を閉じてる・・・マジかよ、ひゃあ!右手の小指をビュンと空気が切り裂いて行った・・・「おい!こらあ!」と当然関西弁で怒鳴ったが、女学生は10メーター先を平然と髪の毛をなびかせてこちらを振り向きもせず行ってしまった。あいつ、すれ違った直後には目をあいたんだな、一か八かかよ!大丈夫、血はでてない。追うのはやめた、稽古に間に合わなくなる。
そして、10分前に稽古場に到着。急いで二階の男性楽屋に駆け込み、ドボドボのTシャツを脱ぎ、クーラーの前で汗を拭く。拭いても拭いても汗はとまらない。仕方なく3分前に代わりのTシャツを着て下に降りて、座って開始を待つ。演出助手の玲子が稽古開始を告げる。ヤバイもうすでにTシャツはベトベト、目を盗んで二階に上がり、二枚目のTシャツに着替えて下に降りる。「大石さん、何やってんの!!!」
ヤッパリ怒られた。そして、稽古は始まった。
あれ、これ稽古場日誌だったの?稽古場へ日誌だと思ってた!

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