2、3日前だったかな、その時思ったことを記そう。
公演後に制作マネージャーの裕加ちゃんが、顔色を変えて、「あの芝居は違うんじゃないかしら、あれじゃ、博士の家来みたいで、陛下を優しく見守っている兵士には見えない」といきなり来なすった。
このところの芝居の出来に気を良くしていた私は、ムッと来たね!それは芝居観の違いじゃないかなと答えてやりました。隣にいた博士役の佐山さんも、時ならぬ裕加ちゃんの剣幕に圧されてじっと耳を傾けている。そんな芝居は考えてもいないのだが、そう言われると誤解を受けやすい動きをしているところが確かにある。
眠れぬ夜が明けた翌日の芝居はそこをちょっと変えてみた。彼女は気に入ってくれたみたいだ。これで明日からはグッスリ眠れるだろう。私は、独り善がりの、慢心した芝居はしていないつもりだが、裕加ちゃんの姿勢には“?”っと考えさせる迫力があった!
話は変わるが、今年の頭か、一年くらい前の新聞記事にありました。
むのたけじさんは、戦後、朝日新聞を辞めて秋田で小さな新聞社を起こしたのだが、町の有力者が集うパーティーに招かれたそうです。革新の論調を張るむのさんは、何故招待されたのか腑に落ちず、尋ねたそうです。そしたら、思想的には対立するその人達が、お前は敵だから大切にするんだ。と答えたそうです。むのさんはこれに深く感動して、今までずっと黙って来たけれど、高齢になった今、死ぬ前に是非知って貰いたいと思って公表したそうです。勿論、裕加ちゃんは、同じ舞台に立つのが楽しい女優さんで~す。武田
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