2015年一学期 オペラ『ピノッキオ』〜コンサート『ソング・シング・ソング』まとめ

一学期の旅、おかげさまでどの班も滞りなく千秋楽を迎えました。

既に『魔法の笛』の音楽稽古などがちらほら始まっていますが、本格化する前にピノッキオ組~コンサート組の旅を振り返ってみたいと思います。

よろしくね☆



ちょっと窮屈なBスタジオや


なんだかガランとしたAスタジオで短くも濃密な稽古をした新生ピノッキオチーム


ピノッキオの稽古を終え、へとへとになりながらも旅立ちのために稽古場から荷物を運び出すのを最後まで手伝ってくださった演出の伊藤多恵さん。
新しいチームへの期待や不安、もどかしさもたくさんあった日々だと思います。


この背中が全てを物語っている気がしました



いろんな思いを背負って旅立ったピノッキオ。


衣装もピカピカになり、気合十分☆



各地の小学校や劇場で、たくさんのこどもたちと出会い、笑顔をもらい、大切な時間を共にすごしました。


ありがとうの気持ちで


サービスポーズもします


演出助手として稽古を進め、旅中は小道具係として働いていたのは田中さとみさん。
みんなを和ませるという大切なお仕事をしていました。


「みんな~、仕込みが終わったらお茶が待ってますから、頑張ってね~」

もちろん和ませるだけじゃありません。


調光(照明の操作)もします


みんなの前でこんにゃく体操もやっちゃいます


そうして、時々くてっとなったりもします。

そんなさとみさんに背中を貸していたのは、新人の椎名俊貴


こんな、いかつい身体つきのくせに


牛乳瓶の蓋を開けるのがとっても苦手!
牛乳は大好きなのに、汗をかいてただ瓶と向き合うだけ…という時間が通り過ぎてゆきます。


でも、進入が大変な時はささっとトラックの上に上がってくれたり
(特別に必要があったので乗っています。良い子も悪い子もどちらともいえない子も真似しないでね!)


みんなに隠れて8の字巻きを練習する努力の人だったりします。

そのうちきっと舞台で活躍する椎名俊貴をお見せできると思います。どうぞお楽しみに!



旅先でもいろんな出会いがありました。


幸せの鐘を鳴らしたり


津山のパーキングで昼食☆チキンカツ丼の桃ソースかけ!


久司さまはトマト焼きそば(カレー風味)!


宍道湖で黄昏れてからの


イェーイ☆


出雲大社とこんにゃくレインボーが出会い


島根では、ゆうころん…川中裕子ろんの実家でカレー&胡瓜祭り!

突然押しかけた私たちを快く迎えてくださり、美味しいごちそうを振舞ってくださったご家族の方々。心もお腹も大満足でした。ありがとうございました!!
大石さんは「俺はこの家に婿入りする」などと言い出す始末。そんな風に思ってしまえるほど、素敵な場所、素敵な時間、素敵な方々でした。
ここで生まれ育った日々が今のゆうころんをつくっているのだなあと思うと、感慨深かったです。


お茶目な閃きでよく笑わせてくれるゆうころん


ほわんとした印象を受けるのに、負けず嫌いでしっかりしていて、とっても頑張り屋さん。
初めての役で大変なことがいっぱいあったと思うけど、自分でどんどん課題をクリアしていって、めきめき力をつけました。




こちらは大工や親方、ネコに太鼓職人など、キャラの濃い役と格闘した鈴木あかねさん


それ蝶ネクタイですから…!

声はあんなに美しいのに、中身はとんでもないオヤジで、毎日「あかねさんは男子楽屋でお願いします」と言われていました。
最初の登場シーンの表情で普段使わない筋肉を使うから、と、本番前はずっと変な顔でうろうろしていて、見ると必ず吹き出してしまうので困りました。
千秋楽の我孫子公演でたくさんのお客さんに囲まれていて、あかねさんの人気が垣間見えた気がしました。




サービスエリアでふっとどこかにいなくなったと思ったら、だいたい外のテーブル席で休んでいる大石哲史さん


「美味しかったけど食べたかったアイスと違う」と言っているところです

もうそろそろ身体を労ってもらえてもいい頃なのに、激しく動き回る演目に出ることになってしまい、毎日ものすごい量の汗をほとばしらせて頑張っていました。
『ピノッキオ』はとにかく振付もたくさんあるし、小道具もたくさんあるし、複雑に絡み合っているので一つ間違うと色々崩れてしまって大変なのです。
間違いを指摘されると、ちょっと黙り込む大石さん。怒ってるんじゃないんです、間違えた自分に傷付いているんです。きっちり反省して、次に進みます。
何十年も先輩なのに、後輩からのダメ出しもちゃんと聞いて、いつも対等に話ができるような雰囲気でいてくれるところは、本当にすごいなと思います。



ロボットじゃないよ、ピノッキオだよ!


とにかく大人気だったピノッキオを演じたのは、佐藤久司さん

抜群の身体能力と頭の回転数で、新人だらけのピノッキオチームをぐいぐい引っ張ってくれました。
出演者は久さま以外みんなピノッキオ初出演だし、さとみさんもピノッキオの小道具係は初めてだし、ちゃみは初めての制マネだし…ということで、最初の頃は特に、何もかもが久さまの肩にのしかかっていたのです。久司さまも出演しながらの舞台監督なんて初めてだったのに。
きっとすごくすごく大変だったと思うけど、大変な顔なんて全然見せずにいつも淡々と準備を進め、いろんな工夫をしてピノッキオを進化させていて、毎回驚かされました。


この跳躍力!


飛んでる!


ここでも!

こんな久さまが、座議会での旅のまとめで、「初めてだらけの旅だったけど、みんな部署を越えて協力してくれて、ぼくは舞台や照明や、いろいろ自由に行き来させてもらえてありがたかった。助けられてると思った」というようなことを言ってくれて、もうなんだか涙を堪えるのに必死でした。



今回初めての制作マネージャーを務めた熊谷は、とんでもない人見知りなので、制作マネージャーの主な仕事である、公演先に事前に電話をかけたり、主催の方々と打合せをしたりというようなことにとてつもない苦手意識がありました。制マネなんて絶対できない!と思いながら入座7年目を迎えたわけですが、とうとうこの日が来てしまい、逃げ出したい気持ちを抱えながらも、お仕事をいただいたからには人見知りなどということは気付かれぬようきちんとやろうと決心して旅に臨みました。
結果的には久司さんやゆうころんやさとみさんにたくさん助けてもらってしまったし、そもそも久司さんには結構最初の段階で「ちゃみってよっぽどの人見知りなんだね」と言わせてしまうほどバレバレだったわけなのですが、初めて出会う先生や公演先の方々は本当にみなさんとても親切で温かくて、人見知りの自分がバカバカしく思えたほどでした。
このピノッキオチームで初めての制作マネージャーを経験できたことは、熊谷の人生に新たな光を与えてくれたような気がします。



これまでにないくらい狭い舞台だったり、一番暑い時期に体育館での2ステージが続いたり、かなり過酷なこともあった旅でしたが、みんな弱音を吐かず文句も言わず精一杯やれたのは、公演先のみなさまが温かく迎えてくださり、小さなお客さまたちがキラキラした目でピノッキオの世界を一緒に創ってくれたから。

この作品の力というものをまた改めて感じた日々でした。


そんな『ピノッキオ』を音楽で支えてくれたのは、このお二人のピアニスト。


前半の旅はこの方、吉村安見子さん

旅の始まりの、まだあまり慣れていないメンバーを、時に厳しく、時に優しいピアノで包み込んでくれました。
体育館での公演は全て安見子さんのピアノ。暑い中でもこどもたちが物語から離れずにいられるように、引っ張り続けてくれました。




後半はこの方、井口真由子さん

2児の母である彼女は、それゆえか、なんとも言えない逞しさと、こどもたちの反応をちゃんと受けとめられる柔らかさがありました。
そしてこのキュートな容貌。何枚も写真を撮りたくなります。


ほら!


…ん?


え…


なんだこれは!

知らぬ間に恐怖写真となっていましたが、これは実は…


これ!このさとみさんが持ってるやつ!

ピノッキオチームが7月12日に千秋楽を迎え、息つく間もなく、大石、久司、さとみ、ちゃみの4人は、ピアニストに萩さんを迎え、『ソング・シング・ソング』のコンサートツアーへと変身しました。
そう、あの恐怖写真は、コンサートの中の『魔法の笛』コーナーに出て来る老婆に扮したさとみさんだったのです。


数多の小さなお客さまを大泣きさせたこのマスク、かぶっている本人も苦しみは相当のようで、舞台裏では何も言わず先輩に風を送らせていました。



コンサート組は、関東での3回ほどの公演と、その間に福島県でツアーをしてきました。


これまたとてつもなく楽しい旅で、保育園や幼稚園での公演が主だったのですが、私たちは毎日小さなお客さまにデレデレのメロメロにされてしまっていました。


更に子ヤギにメロメロになったり


車の下にいたネコにデレデレになったり


車を出せないのでねこじゃらしで誘き出そうと必死になったりもしました。


合間に遊びに行ったふるさと村でアイスに舌鼓を打ち


どこかで見たような光景に出くわしたりしながら、


また保育園で公演して…という日々。


今回ピアニストとして旅をしたこんにゃく座代表・萩京子さん

いつも大忙しでなかなか旅公演に出たりできないので、久しぶりの旅をとっても満喫してる様子でした。
萩さんがハイエースの中で旅気分を味わっているのを見ることもあまりないので、一緒に乗っただけでなんだかわくわくが伝染して楽しい気持ちになりました。



そんな福島県の旅を支えてくださった、福島県文化センターの、ともちゃんこと木村智子さん

これまでの福島県でのコンサートツアーや、今学期の『ロはロボットのロ』の福島県ツアーでもお力添えをいただきました。

同じく福島県文化センターの山田幸則さんも、毎回現場に来てくださり、仕込みバラしも手伝ってくださって、もうパネルを組む手順もバッチリ覚えていらっしゃいます。すごい!本当に助かりました。ありがとうございました!




こうして今学期の旅をしてきて、ピノッキオでもコンサートでも、いつも感じたこと。
こどもたちが、目をまん丸にして、一緒に世界を創ってくれること。
こどもたちに楽しい時間をプレゼントしようと思って始めるのに、いつの間にかこっちが元気をもらっていること。
どの土地へ行っても、いろんな子がいて、地域の色みたいなものは素敵に存在するけれど、どこの子たちもキラキラした気持ちをまっすぐに向けてくれているのを感じました。
私たちには舞台はある意味「日常」だけれど、こどもたちにとってはきっと特別な時間のはず。そんな当たり前のことを、なんだか改めて思う機会をいただいたような気がしました。
その特別な時間を一緒に創れる喜びを抱きしめていこうと思いました。



“ぼく たびをしたからね
いろんなところへ いったから
いろんなひとに あったから
このせかいには いろんなひとがいる”




オペラ『ピノッキオ』、今年の旅はこれでおしまい。次は来年です。
きっとまたどこかでみなさまにお目にかかれますように!





ばいばい





写真:姫田蘭さま ピノッキオチームのみんな
文章:熊谷みさと





おまけ


とにかくパーティーを楽しんだピノッキオチーム。



稽古初日のカレーパーティーに始まり


オレンジケーキパーティー


蕎麦パーティー


スイカゼリーパーティー

元はと言えば、「トラックに荷物を積むだけのために稽古場に行くのは(交通費が)もったいないよね」というさとみさんのつぶやきから始まったパーティーの日々。荷積みのために来るのが嫌ならパーティーのために稽古場に来て、ついでに荷積みをすればいいじゃない!と、ちょっとずれた解決策を提案し、みんなが乗ってくれたので、なんでもかんでもパーティーにしてしまえば楽しい!と学んだ日々でした。

そんなこのチーム、旅を終えて荷下ろしの日にも、もちろん…



アイスパーティー☆

このチームのパーティーがとにかく楽しくて、『森は生きている』のビデオ学習をするひとたちを横目にわたくし熊谷はたいへんにはしゃぎ回ってしまいました。「さとみさんのため」とか「みんなが喜んでくれるから」とかいう口実をつくって一番楽しんでいたのは私だと思います。みなさまありがとうございました。

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